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Macが動かない!Macが起動しない場合の原因と対処法を一挙紹介

Macを利用している方の中には、これから作業をしようとMacの電源を入れたところ、リンゴマークから動かなかったり、くるくるしたままで起動せずに困った経験がある方もいるのではないでしょうか。
パソコンが起動しなければ、パソコンを使った作業をすることができなくなります。普段パソコンで仕事をしている方は仕事ができなくなることから、起動しなければ大きな損失に繋がりかねません。
またパソコン内には重要なデータが保存されている場合が多く、Macが起動できなければデータを取り出すこともできなくなる危険性があります。そのためMacが起動しない場合には、早急に対処をする必要があるでしょう。
今回はMacが起動しない場合の原因と、それぞれの原因ごとの対処方法を紹介します。
目次
Macが起動しない原因

いつも問題なく起動するMacがある日突然起動しなくなると、対処の仕方が分からず混乱するかもしれません。
不意に起動しなくなった際に慌てないためにも、あらかじめその原因と対策を把握しておくことが大切です。
パソコンの電源を入れても起動しない場合、一体どのような原因が考えられるでしょうか。ここでは、Macが起動しない場合の代表的な原因とその対処法をそれぞれピックアップしていきます。
そもそも電源が入らない場合
Macの電源スイッチを入れても電源が入らず、パソコンが全く反応しない場合はいくつかの原因が考えられます。
ちょっとした不注意の場合もあれば、パソコンになんらかの深刻なトラブルが発生している場合もあるでしょう。
ここではそもそも電源すら入らない場合の原因とそれらの対処法を紹介します。
電源ケーブルとバッテリー残量を確認する
Macの電源ボタンを押しても何も反応せず電源がつかない場合、電源ケーブルが何かの拍子で抜けている可能性があります。まずは電源ケーブルがきちんと接続されているか確認することをおすすめします。
電源ケーブルの状態を確認する場合は、パソコン側の接続とコンセント側の接続の両方を確認する必要があります。
コンセントを確認する際は、しっかりと奥まで差し込まれているのか実際に触って確認しましょう。
一見きちんと差し込まれているように見えても、接触が悪い場合もあります。念のために差し込まれているコンセントを一度抜いて、再び差し込んでみましょう。
パソコン側、コンセント側それぞれの電源ケーブルの接続に問題がなければ、バッテリーの残量がすべてなくなっていることも原因として考えられます。
Macは電源ケーブルをきちんと差し込めば、自動的にバッテリーが充電されます。
電源ケーブルを差し込んだ後しばらく時間を置き、ある程度充電できたことを確認して再度電源ボタンを押すとMacが起動します。
電源は入るがmacOSが立ち上がらない
Macの電源ボタンを押すと、電源自体は入るけれどもmacOSが立ち上がらず、どのキーを押しても一切反応しない場合があります。
電源ケーブルはきちんと接続されておりバッテリーも充電されていることから、macOSが立ち上がらない原因はパソコン側にあることが考えられるでしょう。
ここからは、電源は入るけれどもmacOSが立ち上がらない場合に試してみるべき対処法を紹介します。いずれも簡単にできる作業なので、まずは試してみることをおすすめします。
PRAMリセット
macOSが立ち上がらない場合、Mac内部のハードウェア情報を保存しているメモリである「PRAM」に、何らかの不具合が生じている可能性があります。
PRAMはMacが素早くアクセスできるように所定の設定情報を記憶しているのですが、この機能が正常に作動していなければ、パソコンが起動しない場合があるのです。
一度PRAMをリセットしてから立ち上げると、正常にmacOSが起動するケースがあるので一度試してみるとよいでしょう。
PRAMをリセットするためには、以下の手順で操作を行います。
- Macの電源をOFF
- 電源ボタンを押してすぐに「option+command+P+R」を同時に20秒長押し
- Macの起動音が2回鳴ったら、押しているキーを離す(起動音がならない設定の場合もある)
以上の操作を行うとPRAMがリセットされ、その後Macが通常通り起動します。なお、PRAMがリセットされると以前メモリに保存していた設定もリセットされてしまうことから、再度リセットし直す必要があります。
SMCリセット
SMCリセットも、Macが起動しない場合に行うべきおすすめの対処法です。SMCとはシステム管理コントローラという電源関連のシステムを指します。
Macに内蔵しているファンやディスプレイに異常をきたした場合に、SMCリセットを行うことで問題を解決することが可能です。
電源プラグもバッテリーもなんら問題がないのにパソコンが起動しない場合、このSMCリセットを行うことで通常通りmacOSが起動するようになる場合があります。
SMCのリセット方法の具体的な作業手順は以下の通りです。
- Macの電源をOFF
- 電源ケーブルを抜いて「option+control+shift+電源ボタン」を押す
- 10秒ほど押し続けたらキーボードから手を離す
- 再び電源ケーブルを差して電源を押す
以上のステップで作業を行うと、Macが起動します。
なおバッテリーの取り外しが可能な古い世代のMacの場合、下記の手順でSMCのリセットを行います。
- Macの電源をOFF
- MagSafe電源アダプタから外す
- バッテリーを取り外す
- 電源ボタンを5秒間押し続けたらキーボードから手を離す
- バッテリーを取り付け、MagSafe電源アダプタも取り付ける
- 電源ボタンを押してMacを起動
セーフモードでの起動
通常の方法でMacが起動しない場合、最小限のシステムでMacを起動する「セーフモード」での起動を行うことによりMacを立ち上がる場合があります。
セーフモードで起動を行うと起動ディスクの基本的なチェックが実行され、一部キャッシュも削除されます。その結果無事に起動できるようになる場合があることから、一度試してみることをおすすめします。
セーフモードで起動する場合は、以下のステップで作業を行います。
- Macの電源をOFF
- 電源ボタンを押した後に「Shift」を長押し
- Appleマークが表示されたら、キーボードから手を離す
- 画面右上に「セーフブート」の文字があることを確認する
- 再起動を実行
以上のステップで作業を行えば、Macを立ち上げることができます。
ちなみにこのリカバリーモードはOS X Lion、Mountain Lion、Mavericks、Yosemiteでのみ利用可能です。古いOSを利用しているのであれば、OSを上記バージョンに更新してから上記ステップを行いましょう。
別の起動ディスクを選択する
Macが起動しない原因として、普段利用している起動ディスクに何らかの不具合が生じている場合があります。
その際はMacに搭載されている別の起動ディスクを選択して立ち上げると、無事に起動する場合があるので試してみるとよいでしょう。
別の起動ディスクを選択する手順は、以下の通りです。
- システム環境設定より「起動ディスク」をクリック
- カギのアイコンをクリックしてパスワードを入力
- 起動したいディスクを選択
- Macを再起動
以上の手順を行うことで選択した起動ディスクからMacが起動します。なお使用しているコンピュータがネットワークに接続されており、ネットワーク起動ディスクを利用できる場合、Nキーを押しながらコンピュータを再起動することでネットワーク起動ディスクから起動できます。
Appleに問い合わせる

上記の対処法を試してもMacが起動しない場合は、Appleのサポートに問い合わせて現在の状況を説明し、具体的な対応策を聞くことをおすすめします。
Appleのサポート部署であれば、様々なトラブルに対するノウハウが揃っており、適切な対処法を知っているスタッフが数多く在籍しています。
場合によってはわざわざ修理に出すまでもなく、アドバイスに基づいた簡単な操作で問題なく起動するケースもあります。
先述した操作を試してもMacが起動しない場合、以下のサポート窓口に相談して対処法を確認するとよいでしょう。
Appleのサポートを利用
Appleにはいくつかのサポート対応窓口が用意されています。
もちろんAppleに直接問い合わせることも可能ですが、時間がかかるケースもあります。効率よく作業を進めるためにも、状況ごとに適切な窓口を選ぶことが大切です。
ここではMacユーザーが利用できるAppleのサポート窓口を3つ紹介します。
サポートコミュニティを活用
Appleには、ほかのAppleユーザーが質問に答えてくれるサポートコミュニティがあります。
このサポートコミュニティには世界中のAppleユーザーが集まっており、最新の情報が集約され意見交換が日々活発に行われています。このようなサポートコミュニティであれば、安心して利用できるでしょう。
サポートコミュニティでは、現在のMacの状況と照らし合わせて、コミュニティ内ですでに提示してある解決策を探したり、自らコミュニティメンバーに質問して彼らからアドバイスをもらうことも可能です。
このサポートコミュニティはMacユーザーであれば誰でも無料で利用することができます。まずは気軽にサイトにアクセスして、利用してみることをおすすめします。
Appleに問い合わせる
サポートコミュニティを利用しても問題解決に至らなかった場合、直接Appleに問い合わせてサポート受けることができます。
Appleのサポート窓口にアクセスする方法として、電話とチャットの2つの方法があります。電話でアクセスする際は、以下の電話番号に電話をしましょう。
- 【AppleCareサービス&サポートライン】
0120-27753-5(平日午前9時~午後7時、土日祝日午前9時~午後5時)
電話をかけて相談する場合、使用しているパソコンのシリアル番号を尋ねられます。事前にmacのシリアル番号を確認しておくとよいでしょう。
チャットでの対応を希望する際は、専用のチャット申し込み画面に名前やメールアドレスを入力すると、チャット専用のブラウザが開きます。
そのブラウザ上にメッセージを入力する窓が表示されるので、その窓に現在の状況を分かりやすく入力しましょう。
チャットを利用すると、こちらの質問に対してリアルタイムで回答が表示されます。担当者とコミュニケーションを取りながら進めることができるため、安心して利用できます。
電話やチャットで質問する際は、パソコンの状態や不具合の状況、思い当たる原因などできるだけ詳しく相手に説明するとよいでしょう。
AppleストアのGeniusBarを利用
Appleストアには「GeniusBar」という相談窓口が設けられています。
このGeniusBarにはMac製品に詳しいスペシャリストが待機しており、操作に関する説明や質問に対する回答など、様々な問題に対して的確に対応してくれます。
もしAppleストアが近くにある場合には、Appleストアに直接パソコンを持ち込んでGeniusBarで相談することができます。
修理が必要であればその場で修理依頼を行うことも可能です。Apple製品に関する相談窓口として安心して利用できるでしょう。
GeniusBarを利用する際の注意点としては、時間帯や曜日によっては混んでおり、予約が取りにくい場合があるがある点です。
空いている場合は飛び込みで利用できますが、そのようなケースはあまり期待しない方がよいでしょう。
GeniusBarを利用するのであれば、専用のアプリやAppleの公式ウェブサイトから事前に予約することをおすすめします。
予約ページにはメッセージを書き込める欄もあるため、現在の状況をできる限り詳しく書き込んでおきましょう。
改善がみられないときは修理に出そう

実際に様々な対処法を試してみても一向に症状の改善がみられない場合は、パソコンを修理に出すことをおすすめします。
故障したMacの修理対応を行なってくれる窓口は多数ありますが、その中にはこれまでmacの修理をした経験がほとんどない業者もあるでしょう。
事前にリサーチを行い、できるだけ実績があり信頼できる修理業者の窓口に修理を依頼することをおすすめします。
ここではMacの修理を行ってくれるおすすめの窓口を3つ紹介します。
Apple正規サービスプロバイダに持ち込み
Apple正規サービスプロバイダが設置されている大手家電量販店に持ち込んで、Macの修理を依頼する方法があります。
具体的には「カメラのキタムラ」や「ビックカメラ」「クイックガレージ」などの量販店の店舗内にApple正規サービスプロバイダが設置されています。
これらの対応店舗に直接Macを持ち込んで、相談や修理を依頼することが可能です。AppleストアのGeniusBarと同様に、事前に電話で予約をしてから持ち込むと、待ち時間を節約できるのでおすすめです。
ただしAppleストアやApple正規サービスプロバイダは数が限られており、日本全国どこにでもあるわけではありません。
上記の量販店の中には対応できない店舗もあることから、自分の住まいの近くに対応できる店舗があるかどうか、事前に確認しておきましょう。
Appleへ配送修理を依頼
住まいの近くにApple直営店や正規のサービスプロバイダがない場合、Appleへパソコンの配送修理を依頼できます。
オンラインまたは電話でAppleへ配送修理を依頼すると、指定の配送業者が集荷に訪れてAppleのリペアセンターへMacを配送してくれます。
配送した商品は通常は5〜7営業日で修理が行われ、修理完了後自宅に返送してもらえます。修理状況はオンラインで確認できるため、修理完了までの目処を立てやすい特徴があり安心できます。
パソコンショップへ持ち込み
近くにApple直営店や正規のサービスプロバイダがない場合、パソコンショップに持ち込んで修理依頼を行うことも可能です。
パソコンショップは大小様々な会社があります。ショップによってはApple製品は修理対応していない場合や、Macの修理実績が十分でない場合もあります。
できるだけ事前にリサーチを行い、慎重にショップの選定を行いましょう。
Macのバッテリー交換ができる「iCracked」はおすすめの修理ショップです。iCrackedは主にiPhoneなどスマートフォンの修理サービスを行っていますが、Macbookのバッテリーの交換業務も行なっています。
バッテリーに関して不具合を感じるのであれば、iCrackedに相談することをすすめします。
Macが起動しなくても慌てないために日頃からやっておくこと

パソコンを修理に出した後は何が起こるか分かりません。損害を最小限にするためにも、常日頃からできる限り事前にトラブルを想定して対策を立てておくことをおすすめします。
ここではMacが突然起動しなくなってしまったときに備えてやっておきたいことと、修理に前にやっておくべきことを紹介します。
バックアップを忘れずに
起動できないままパソコンを修理に出した場合、パソコンが初期化され、パソコン内にある写真やメール、音楽など様々なデータが消失する可能性があります。
そのため日頃からバックアップはこまめにとっておきましょう。
データをバックアップする方法として、Macに標準装備されている「Time Machine」を利用することをおすすめします。
バックアップディスクとして選択してTime Machineを使用すれば、過去のバックアップを自動的に作成してくれるので安心です。
具体的には以下の手順でバックアップ作業を行います。
- 市販されている外付けのストレージデバイスを購入
- 購入したストレージデバイスをMacに接続
- Time Machineでバックアップを作成するかどうか確認するメッセージが表示
- 「バックアップディスクを暗号化」を選択
- 「バックアップディスクとして使用」をクリック
以上の作業を行うと、Time Machineによるバックアップ作業が開始します。
Macの情報を知っておく
起動しなくなったMacを修理に出す場合には、梱包作業や修理先の選定、ネットや電話での申し込みなど様々な手続きが必要になります。
想像以上に時間がかかるケースもあるため、事前に段取りを組んでスムーズに進めることが大切です。
Macを修理に出す際には、そのMacの情報を伝える必要があります。購入時のレシートやApple ID、パスワードなどを用意すると対応がスムーズになるでしょう。
またMacのシリアルナンバーやOSのバージョン、モデル名なども事前に確認するとその後の手続きをスムーズに進めることができるのでおすすめします。
自分で試して難しい場合は修理を検討しよう

普段パソコンで作業をすることが多い方であれば、ある日突然Macが起動しなくなると不安な気持ちになるものです。作業を進めることもできなくなるため、心理的なストレスに見舞われてしまいがちです。
Macが起動しなくなる原因はいくつも考えられます。特に業者に修理を依頼しなくても自分自身で対応できるケースも多いことから、まずは自分でできることを試すことをおすすめします。
自分で行う場合には料金は一切かかりませんが、業者に修理を依頼すると修理代金が発生します。
修理の内容にもよりますが、修理の金額は予想以上に高額になるケースもあるため最初に見積もりを出しておきましょう。
今回紹介した対処法を一通り実行し、それでもパソコンが起動しなければAppleのサポートを利用したり業者に修理の依頼をするとよいでしょう。
また突然起動しなくなりデータが飛んでしまうということのないように、日頃からバックアップはこまめにとっておくことをおすすめします。
公開日時 : 2020年10月21日

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