- インターネット
Zoomのデータ通信量はどのくらい?他社サービスとの比較や節約方法を紹介

Zoomといえば、テレワークの急増に伴い、ユーザー数を爆発的に増やしているビデオ通話サービスです。1日あたりの会議参加者数は3億人を突破しています。
会員登録なしで誰でもすぐに使える利便性もあってか、世界中に利用者がいて、日本でも導入している企業は数多くあります。
また、プライベートでも、オンライン飲み会などに利用するケースも増えてきています。
便利なサービスですが、会議などでテレビ通話を頻繁に行うとなると、気になるのは通信量ではないでしょうか。そこで、Zoomの通信量や、類似サービスとの比較、通信量の節約方法などについてまとめました。
目次
Zoomの利用でかかる通信量の目安

スマホやタブレットなどでWiFi環境がない場合は、通信量を計算しながら使用するとよいでしょう。
具体的に、Zoomで消費する通信量の目安としては次の通りです。
音声通話で消費するデータ量
映像を伴わない、音声のみの通話の場合、Zoomのデータ消費量は10分あたり6~7MBが目安です。仮に7MBとした場合の、それぞれの時間ごとの通信量を次にまとめました。
使用時間 | データ通信量 |
---|---|
10分 | 7MB |
30分 | 21MB |
1時間 | 42MB |
3時間 | 126MB |
8時間 | 336MB |
1日1時間×月に20日 | 840MB |
格安スマホで標準的な3GBのプランを契約している場合、3GBをすべて使い切るには約73時間となるため、まるまる3日は使用できる計算です。
つまり1日3時間程度であれば、平日に毎日通信しても容量を使い切らずに済むでしょう。
しかし、Zoom以外にもスマホで通信することを考えると、通信の時間を減らすか、より上のプランを契約した方がスムーズです。
ビデオ通話で消費するデータ量
ビデオ通話での通信量は、10分あたり80MB~120MBを目安にするとよいでしょう。音声通話と同様に表にしてみると、次の通りです。
使用時間 | データ通信量 |
---|---|
10分 | 80MB~120MB |
30分 | 240MB~360MB |
1時間 | 480~720MB |
3時間 | 1.4GB~2GB |
8時間 | 3.7GB~5.6GB |
1日1時間×月に20日 | 9.3GB~14GB |
月3GBのデータ量を契約している場合、3GB内で使用できる時間はおよそ4時間から6時間半です。残念ながら、3GBの容量では、毎日ビデオ通話するだけの余裕はありません。
表を見てわかるとおり、音声通話に比べて、ビデオ通話で消費するデータ量はかなり多くなります。
スマホ同士でのビデオ通話では、1時間あたりの通信量の目安は480~720MBです。仮に480MBとしても、音声通話と比べれば10倍以上の通信量があります。
データ量に幅があるのは、何人で会議するか、画面共有がどれだけあるか、など環境の差があるからです。
前述した通信量はあくまで目安であるため、環境によっては1時間で1.4GBを超えてしまうようなケースもあるでしょう。
個々のケースで差が激しいため、何度も会議を繰り返す予定があるなら、あらかじめ自分の環境でどれだけの通信量があるか、測定してみるのもいいかもしれません。
スマホで、Zoomアプリの現在の使用量を確認し、メモしておきましょう。その後通信をしてから、再び使用量を確認し、前回の使用量を差し引けば、具体的な通信量が把握できます。
Zoomの通信量を他のビデオ通話アプリと比較
Zoomと似たようなサービスに、SkypeやLINE、Microsoft Teams、Google Meetなどがあります。通信量を気にして、他のサービスに乗り換えようか迷っている人もいるかもしれません。
そこで、それぞれの通信量を比較し、次にまとめました。
音声のみの通信量を比較
各サービスについて、1時間あたりでの通信量を比較したものが、次の表です。
サービス名 | 1時間あたりの通信量 |
---|---|
Zoom | 42MB |
Skype | 37MB |
Google Meet | 41MB |
LINE | 30MB |
Microsoft Teams | 39MB |
数値は平均値を記載しています。各サービスともに、ほとんど違いはありません。
唯一、LINEが他のサービスより10MB前後少ない数値ですが、LINEは環境によって18MBの場合もあれば50MBの場合もあり、やや安定しない印象です。
ビデオ通話の通信量を比較
次に、ビデオ通話を1時間した場合の、通信量の目安を比較してみましょう。複数回の通話での平均値と、最小値、最大値をまとめました。
サービス名 | 平均値 | 最小値 | 最大値 |
---|---|---|---|
Zoom | 600MB | 200MB | 1.4GB |
Skype | 240MB | 120MB | 2.1GB |
Google Meet | 700MB | 600MB | 1.5GB |
LINE | 500MB | 300MB | 2.16GB |
Microsoft Teams | 750MB | 690GB | 1.35GB |
ビデオ通話は音声通話に比べて、映像を伴う分データ量の変動が激しくなります。
表に示した通り、同じサービスであっても通信量の最小と最大で10倍以上の差が出ることもあるため、どのサービスがよいかはそのとき次第といわざるを得ません。
この中ではSkypeの平均値がやや低めになっていますが、映像の画質があまりよくないため、画質を下げたときの通信量が他と比較して少ないと考えられます。
Zoomの通信量は5種のサービスの中で平均的

しかし、通信量を気にして仮にSkypeに乗り換えた場合、Skypeの通信量の最大は2.1GBで、Zoomの最大値である1.4GBを1.5倍も上回ります。
どのサービスも通信量のふり幅が大きく、環境によって差が出ることを考えると、通信量だけでサービスを乗り換えるのはハイリスクです。
Zoomは会員登録なし、ワンクリックで参加できるという使いやすさが最大の魅力といえます。通信量だけでなく、このようなメリットも考えた上で、どのサービスを使うか決めるとよいでしょう。
Zoomの通信量に関するQ&A
Zoomを使っていて、通信量はどのようにして決まるのかなど、気になる点も多いでしょう。そこで、よくある悩みをQ&Aとしてまとめました。
参加する人数は通信量に影響する?
参加する人数が多いほど、データのやりとりが多くなりやすいため、必然的に通信量も増えます。1:1とグループチャットで、倍以上通信量が変わったケースもあるほどです。
しかし、仮に人数が2人、10人になったからといって、通信量も比例して2倍や10倍になるかというと、そういうわけではありません。
特にZoomは100人規模の会議も想定して作られています。人数が多く通信量が多い場合でも、1時間で1~2GB程度を考慮しておけば問題ないでしょう。
速度制限中でも使用できる?
速度制限中でも、一部の通信に関しては使用可能です。
スマホで毎月契約しているデータ容量を超過してしまうと、通信制限がかかります。通信制限がかかる場合、キャリアで送受信最大128kbps、格安SIMで送受信最大200kbpsが標準です。
Zoomの必要環境は、1対1のビデオ通話において、高品質では600kbps(上り/下り)、HD品質で1.2Mbps(上り/下り)、音声通話で60-80kbpsとされています。
これを踏まえると、音声通話はできますが、ビデオ通話は諦めた方がよいでしょう。
環境によって通信量は変わる?
データの比較からもわかる通り、環境によって通信量は10倍以上変わります。例えばビデオ通話の場合、大画面で見るか、小さな画面で見るかでも変わってくるでしょう。
細かなところでいうと、画面の動きの激しさや画面切り換えの多さ、チャットの文字数などまで影響してくるはずです。
そのため、同じ端末で同じ相手と同じ時間通信していても、通信量が1回目と2回目で異なることもあります。
スマホとPCで通信量は変わる?
PC同士とスマホ同士の通信では、PCの方が情報量が多くなりやすいことから、PC同士の方が通信量が多くなると考えられます。
ただし、例外もあるでしょう。例えば、PCにつけた安価なWebカメラより、スマホカメラの方が高機能であれば、その分スマホの方が通信量が増える可能性もあります。
スマホだからといって、必ずしも最終的な通信量が少なくなるとは言い切れないでしょう。
格安SIMでもZoomは使える?
格安SIMの回線でもZoomの動作環境を満たしているため、速度、容量ともに問題なく使用できます。
しかし、例えば毎日1時間ビデオ通話するような状態では、格安SIMの3GBや6GBといったプランではあっという間に使い切ってしまうでしょう。
データを使い切ってしまうと速度制限がかかるため、実質ビデオ通話は不可能になります。
格安SIMを使用している場合でも、会議中はWiFiを併用したり、ビデオ会議専用のSIMカードを契約するなど、工夫するのがおすすめです。
Zoomの通信量を節約・減らす方法

画面を小さくする
一番簡単なのは画面を小さくすることです。大画面で、解像度を高くして会議をしていれば、その分データのやりとりは増えます。
そのため、できるだけ小さい画面で通信したり、全画面表示などを避けたりすると、通信量を減らせるでしょう。画面を小さくすれば自動的に解像度も落ちます。
ビデオ通話を極力減らす
一番大きな節約方法としては、ビデオ通話を極力減らすことです。音声通話とビデオ通話では10倍以上通信量に差が出ることもあります。
ビデオ通信をできるだけ減らし、音声通話を中心にやりとりすれば、1回のやりとりでも数百MB単位で通信量を削減していけるでしょう。
また、例えば学校のオンライン授業では、講師のカメラだけをオンにし、その他の生徒の分をオフにするという手もあります。自分のカメラも、必要ないときはオフにしておくとよいでしょう。
「HDを有効にする」オプションをオフにする
カメラを使って会議している場合、画質を落とすことで通信量の削減ができます。
設定画面から「HDを有効にする」というオプションをオフにしてみましょう。HD画質にしなくてよくなる分、節約になるはずです。
できるだけ動かない
カメラに映る動作が激しいと、それだけ情報量が多くなるため、通信量も多くなりがちです。
カメラに映っているとき、できるだけ動かずにいることで、わずかながらも通信量の削減に繋がります。
ミュートで自分の音声通信量を減らす
自分の声を相手に送るのにも、通信量がかかります。話すとき以外はミュートにしておくのもおすすめです。
ただし、音声通話の通信量とビデオ通話の通信量を比較してもわかる通り、音声通話でかかる通信量はわずかしかなく、大きな削減にはなりません。あくまで細かい節約手段として考えておくとよいでしょう。
さらに通信量を節約したい方は、スマホの通信量の節約方法まとめをご覧ください。
通信量を気にせずZoomを使うならWiMAXがおすすめ
通信量が気になるのは、PCではなく、主にスマホやタブレットを利用している場合でしょう。
データ使い放題のプランを契約していない限り、WiFi環境なしでは、簡単に月ごとの契約データ容量をオーバーしてしまいます。
データ容量を増やすなどで対応することもできますが、継続してZoomを使うなら、やはりWiFiが便利です。特にWiMAXなどのモバイルルーターを持っていれば、外出先でも通信量を気にせず使えます。
通信量を気にしている人は、この機会に契約を検討してみましょう。
法人でのご契約を検討している方は、後ほど紹介するカシモWiMAXは法人プランを提供しております。詳細は公式フォームにお問い合わせください。
おすすめはカシモWiMAX

WiFiを契約するのは初めてで、どこがよいのかわからないという場合、カシモWiMAXをおすすめします。カシモWiMAXはMEモバイルの運営するWiFi通信サービスです。
一番の魅力は、初期投資の安さでしょう。キャッシュバックを採用せず、その分月額料金を安く押さえているため、初月は月額1,518円(税込)から利用できます。
工事も不要なので、届いたその日からすぐ使えるのも初心者向きです。通信速度が速く、自宅の光回線の代用としても十分な性能といえます。
カシモWiMAXの料金プラン
カシモWiMAXは料金プランがシンプルで、初めての人でもわかりやすいのが魅力です。
使い放題の「ギガ放題プラン」と、7GBまでの「ライトプラン」が用意されていますが、Zoomが目的で利用するなら、使い放題のプランがおすすめです。料金表を次にまとめました。
(税込) | カシモWiMAX 縛りなしプラン |
---|---|
月額料金 | 4,378円 |
端末代(36回) | 605円/月 |
端末分割払い サポート(36回) |
-605円/月 |
合計 | 4,378円 |
初期費用は機種代及び送料が無料で、契約事務手数料3,300円(税込)が別途かかります。
カシモWiMAXの実際のユーザーの口コミについて、こちらの記事で詳しく紹介しています。おすすめの理由や申し込み方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
WiFi契約や細かな節約で、Zoomの通信量を減らそう

画面を小さくしたり、画質を落としたりして通信量を減らす工夫をしましょう。また、音声のみのやりとりを中心にし、ビデオ通話を少なくすることも節約方法のひとつです。
それでも足りない場合は、WiFiを契約すれば、通信量の節約にこだわる必要もなくなります。カシモWiMAXなら初めての人でもわかりやすく、使いやすいのでおすすめです。
Zoomはユーザーは、これからも使う機会が増えていくと考えられます。早めに環境を整えて、快適なビデオ通話を体験しましょう。
通信環境を整えるためには、新たに格安SIMやWiFiを契約するのも1つの手段です。
格安SIMとWiFiについてはこちらの記事で解説しています。格安SIMとWiFiを併用する方法についても紹介しているのでご覧ください。
公開日時 : 2020年10月21日

関連キーワード