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ライブ配信のおすすめ機材10選│配信内容別の必要機材も紹介

YouTubeをはじめとするライブ配信に必要な機材を、重視したいポイントや配信内容別に紹介します。
最低限であればスマホでも十分ですが、クオリティアップを目指すなら個別の機材を導入すると便利です。
前半では必要機材の種類と各機材の解説が中心、後半ではマイク・カメラ・オーディオインターフェース・キャプチャーボードのおすすめ商品を紹介します。
ライブ配信を検討中の人は参考にしてみましょう。
▼以下記事ではおすすめのライブ配信を比較しご紹介しています。ぜひあわせてご一読ください。
目次
YouTube等のライブ配信に必要な機材

まずは重視したいポイント別に必要な機材とその理由を解説します。
手軽さを重視するならスマホで十分
スマホには通信システム・マイク・カメラが標準搭載されているため、十分ライブ配信できます。配線も電源コードくらいで済むため、スペースをとらないというのもメリットです。
とはいえ、長時間の配信中にスマホをずっと手持ちするのは大変なため、スマホスタンドは導入しましょう。次の商品がおすすめです。
LEDリングライト – OhaYoo
LEDリングライトが付いており、顔を明るく綺麗に見せられます。照明のカラーは3種類・輝度調節も可能なため、見せたい印象を作り出しやすい商品です。
手元にコントローラーを置いておけるというのもポイントで、座ってカメラを見ながら調節できます。
音質・画質を重視するときに必要な機材
音質・画質を重視するならマイクとビデオカメラを導入しましょう。
マイク付のヘッドセットもありますが、できればマイクは個別に用意したいところです。マイクに特化して作られた製品の方がクリアな音質、なおかつ長期間使いやすいというメリットがあります。
カメラについては最近のスマホの性能も格段に上昇していることから、必要というわけではありません。
しかし、5Gのサービスが日本でも始まったことを考えると、これからのライブ配信はどんどん高画質化していくと考えられます。その中で高クオリティを出すなら4K・8K対応のビデオカメラが適任です。
また、屋外でアクティブなライブ配信を行うなら、手ブレ補正機能や耐衝撃性能が高いビデオカメラが適しています。
本格派が取り入れている機材
ライブ配信を収益化したいと考えているなら、本格派が取り入れている機材を導入しましょう。具体的には次のような機材が挙げられます。
- オーディオインターフェース(ミキサー)
- ボイストランスフォーマー
- キャプチャーボード
- コンバーター
オーディオインターフェース
オーディオインターフェースは、マイクや楽器などのアナログの音をパソコンに取り込むためにデジタル化したり、デジタルからアナログへ変換して再生するための機材です。
マイク自体が直接パソコンに接続できるタイプであればなくても構いません。ただし、音質を重視してアナログのマイクを導入する場合は、オーディオインターフェースが必須です。
また、オーディオインターフェースを使うと音声の処理をパソコンに任せなくて済むため、パソコンが発するノイズが除去されたり、音声変換にかかる遅延が軽減されるというメリットもあります。
ボイストランスフォーマー
ボイストランスフォーマーを日本語にすれば「変声機」です。
声を即座に加工してくれる機材で、男性の声を少女に変えたり、歌声をデジタル音のように変換したりと多彩な表現を可能とします。
ライブ配信するにしても身近な人に当人とバレたくない、全く別の人物になってみたいという希望があればボイストランスフォーマーを導入しましょう。
キャプチャーボード
キャプチャーボードはパソコンやスマホの画面をそのまま配信したいときに使う機材です。
パソコンのソフトでもキャプチャーできますが、外付け機材を導入することでパソコンにかかる負荷が軽減され、リアルタイム性が増します。
コンバーター
コンバーターはビデオカメラとパソコンをつなぐ機材です。一般的なビデオカメラでもHDMIケーブルなどでコンバーターに接続すれば、USBカメラ同様にパソコンへとつないでくれます。
また、複数のカメラを設置してカメラ切り替えを行うならコンバーターは必須です。商品によっては、画質の異なるカメラを併用していても自動で綺麗に変換するスケーラーを搭載しています。
配信内容別の必要機材の具体例
ではここで、代表的な4つのシチュエーションに分けて配信内容別に必要な機材を紹介します。
視聴者とのコミュニケーション中心の配信の場合
視聴者とのコミュニケーション中心のトークライブならスマホでも十分ですが、マイク・ビデオカメラ・パソコンがあれば高いクオリティを目指せます。
なお、マイクとビデオカメラを使用するなら、別途パソコンにエンコードソフトが必要です。エンコードソフトは映像と音声のデータを1つのファイルにまとめ、圧縮または動画形式を変換するソフトを指します。
OBS(Open Broadcaster Software)が代表的ですが、配信先の動画形式に対応しているもの、自分が配信したい内容に合う機能がついたエンコードソフトを選びましょう。
また、ライブ配信中にBGMも流すならオーディオインターフェースがあると便利です。
自宅やスタジオでの演奏・歌唱ライブの場合
自宅やスタジオで楽器の演奏や歌唱を配信するなら、音質を重視してオーディオインターフェース・PC・マイク・ヘッドホンを導入しましょう。
楽器を使う場合はオーディオインターフェースが2つあるのがベストです。
オーディオインターフェース同士をつないだら、楽器とパソコンをオーディオインターフェース1に、マイク・ヘッドホン・スピーカーなどをオーディオインターフェース2につなぎます。
この接続を行うと、視聴者と自分が聞いている音のズレがなくなり、なおかつ楽器とマイクそれぞれの音を調整しやすくなるため快適な配信が可能になります。
ゲーム実況の場合
ゲーム実況をする場合は、ゲーム画面と自分の声を同期させて配信する必要があります。そのために必要な機材はPC・キャプチャーボード・マイクです。機材ではありませんがミラーリングソフトも使います。
なお、PCゲームではない場合はゲーム機とソフト、あるいはスマホやタブレットとゲームアプリも必要です。ではそれぞれの機器を詳しく解説します。
キャプチャーボード・ミラーリングソフトはゲーム画面とゲーム音声を配信するためにPCへ出力するためのものです。PCゲーム・ゲーム機ならキャプチャーボード、スマホゲームならミラーリングソフトを使います。
PCゲームの場合もキャプチャー可能なソフトを入れるという手段もありますが、PCへの負荷が増大するため外付けの機材を使用することをおすすめします。
実況する自分の声はマイクで拾い、声を変えたい場合は別途ボイストランスフォーマーをつないでからPCに音声を出しましょう。
▼iPhone格安SIM通信ではおすすめのPCゲームをご紹介しています。ぜひご一読ください。
Vtube配信の場合
好きなキャラクターになりきって配信するVtubeの場合、自身の動きをキャラクターに反映するためにモーショントラッキングに対応できる、Webカメラまたはスマホアプリが必要です。
これらを用いることで、キャラクターの動きが自分の動きと同期され、実際に話したりリアクションをとっているように見せられます。声も変える場合はボイストランスフォーマーを用いましょう。
なお、前提としてキャラクターの3DCGモデルは用意しなければなりません。スマホアプリであればカスタムできるキャラクターモデルが提供されている場合もあります。
ライブ配信におすすめのマイク3選

ライブ配信におすすめのマイクとして、PCに直接つなげる商品をピックアップしました。
高音質で高コスパ「SONY ECM-PCV80U」
動画投稿用のPC音声収録のために設計された、PC用ボーカルマイクです。
商品名 | ECM-PCV80U |
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メーカー | SONY |
指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 80-15,000Hz |
電源供給方式 | プラグインパワー方式 |
付属品 | マイクコード・マイクホルダー・テーブルスタンド・ USB Audio Box・専用USBケーブル |
対応機器 | PC(Windows・Mac)・PlayStation(3・Vita TV・4・VR) |
PlayStationの各機材に接続可能で、カラオケソフトのJOYSOUND.TV Plusに対応しています。
単一指向性ではありますが、ギターの弾き語りなどマイクと楽器が近ければ声とともに音声収録することも可能です。
また、PCのノイズの影響を受けにくいUSBデジタル伝送と遅延処理を行うUSB Audio Boxによって、高音質かつ違和感なく配信できます。
スマホに繋げる「SHURE MV88+」
スマホ用アプリと連動して5つのモードから最適な音声収録を可能とするマイクです。
商品名 | MV88+ |
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メーカー | SHURE |
指向性 | アプリで選択可 |
周波数特性 | – |
電源供給方式 | – |
付属品 | AMV‐88WS ウインドスクリーン・AMV-PC スマートフォン用クランプ / シューマウントマイククリップ・AMV‐LTG15 Lightningケーブル・AMV‐USBC15 USB-Cケーブル・Manfrotto®PIXI ミニ三脚・ ロールアップ式ツールバッグ |
対応機器 | PC(Windows・Mac)・スマホ |
このマイクと連動できるスマホアプリ「MOTIVアプリ」を使用すれば、スピーチ・歌声・フラット・アコースティック(楽器等)・大音量の5つから、適切な音声収録を可能とするプリセットモードを選択できます。
自分でカスタマイズも可能で、指向性を4タイプから選択したり、イコライザー・リミッター・コンプレッサーを細かく調整できます。
ゲーム実況におすすめ「Audio Technica AT2020USB+」
Web配信・ゲームストリーミング・ポッドキャストに最適化されたUSB対応マイクです。
商品名 | AT2020 |
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メーカー | Audio Technica |
指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20~20,000Hz |
電源供給方式 | USB電源(DC5V) |
付属品 | 三脚デスクスタンド・専用スタンドマウント・変換ネジ(3/8-5/8)・マイクポーチ 3.0m USBケーブル |
対応機器 | PC(Windows・Mac) |
単一指向性で雑音を拾いづらく、クリアな高音質で収録できます。ミックスコントロールで、マイクの音声と収録した音源のミキシングも可能なため、楽曲に合わせた歌唱なども可能です。
ライブ配信におすすめのカメラ3選
カメラもPCに直接つなげることを前提として、複雑なセットアップを行わなくても、すぐに使える商品をピックアップしました。
取り付け簡単「ロジクール C922N PRO STREAM WEBCAM」
PCモニター上部に取り付けやすい、クリップ付きのカメラです。
商品名 | C922N PRO STREAM WEBCAM |
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メーカー | ロジクール |
最大解像度 | 1080p/30fps – 720p/60fps |
フォーカスタイプ | オートフォーカス |
内蔵マイク | ステレオ |
視野角 | 78度 |
対応機器 | PC(Windows)・アプリを使用すればMac・Chrome・Androidも可 |
フルHD1080pで撮影、30fpsの比較的滑らかな映像で配信できます。なお、解像度を720pに下げればフレームレートは60fpsに向上させることも可能です。
視野角が78度とやや広めなため、2人並んでも画角に入ります。光補正機能付きで、撮影場所の照明条件に自動補正してくれるのもポイントです。
マイク内蔵のため、これさえあればすぐにライブ配信できます。
屋外で使用するなら「Go Pro HERO8 Black」
GoPro HERO8 ウェアラブル アクション カメラ優れた耐久性・手ブレ補正機能を備えた、屋外使用やアクティブな撮影に強いカメラです。
商品名 | HERO8 Black |
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メーカー | GoPro |
最大解像度 | 4K |
フォーカスタイプ | – |
内蔵マイク | 3つのマイク |
視野角 | 4モード |
対応機器 | PC・スマホ |
侠角・リニア・広角・スーパービューのデジタルレンズ選択が可能で、自転車やバイクに乗っているときの水平維持機能も搭載しています。
解像度は最大4Kで、ナイトラプスビデオ機能があるため夜景はもちろん、夜空も細部まで撮影可能です。さらにマイクは3つあり、風の音や猛スピードで走行中のノイズを緩和します。
耐久性が高く、水深10mまで耐える完全防水であらゆるアクティビティに対応する万能カメラです。
手持ちのビデオカメラ+「Live Shell.Pro」
こちらは、手持ちのビデオカメラ・スマホのカメラを配信向けに変えてくれる便利な商品です。「H.264+AAC」という圧縮方法で最大解像度720p・10Mbpsのライブ映像を配信可能にします。
PC・タブレット・スマホから操作できるコントロール画面がブラウザ上に用意されており、縦横比の変更やテロップ挿入も簡単です。
また、音声のミキサー機能も内蔵しています。HDMI・MIC IN・LIVE INの3系統から入力した音声を本体内蔵のダッシュボードでミキシングし、統合してライブ配信可能とする優れものです。
音楽系ライブ配信におすすめのオーディオインターフェース2選

楽器の演奏や歌唱を行う音楽系のライブ配信に取り入れたいオーディオインターフェースを紹介します。数ある商品の中から、愛用者が多く小型で取り入れやすい2商品を厳選しました。
手軽・高音質・スマホ対応「Roland GO:MIXER PRO」
動画作成向けに作られた、高音質の出力を可能とする商品です。
商品名 | GO:MIXER PRO |
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メーカー | Roland |
オーディオ・チャンネル数 | 入力:9チャンネル 出力:2チャンネル |
接続端子 | INSTRUMENT(L/MONO、R)端子:標準タイプ LINE IN 1端子:ステレオ・ミニ・タイプ LINE IN 2端子:ステレオ・ミニ・タイプ GUITAR/BASS端子:標準タイプ(ハイ・インピーダンス対応) PLUG IN MIC端子:ミニ・タイプ(プラグイン・パワー対応) MIC端子:コンボ・タイプ(XLR、TRS標準)、バランス(ファンタム電源DC 48V、6mA) MONITOR OUT端子:ステレオ・ミニ・タイプ USB端子:USBマイクロBタイプ |
コントローラー | INSTRUMENTつまみ GUITAR/BASSつまみ PLUG IN MICつまみ MICつまみ MONITOR OUTつまみ LOOP BACKスイッチ CENTER CANCELスイッチ PHANTOM POWERスイッチ BATTERYスイッチ |
インジケーター | POWERインジケーター PEAKインジケーター |
電源 | USB端子 アルカリ電池(単4形)×4 充電式ニッケル水素電池(単4形)×4 |
付属品 | Lightning to USBマイクロBタイプ・ケーブル USB OTGマイクロBタイプ to USBマイクロBタイプ・ケーブル USB Type-C(TM)to USBマイクロBタイプ・ケーブル レジストレーション・カード(USのみ有効) |
入力チャンネルが9つあるため、バンドのボーカル・ギター・ベース・キーボードとドラムのマイク集音を同時に接続し統合して配信できます。
単4アルカリ電池4本で4時間駆動でき、長時間のライブストリーミングにも最適です。また、ループバックのスイッチも搭載しているため、楽曲制作の機材としても活躍します。
音楽制作ソフトウェア付属「YAMAHA AG06」
小型ながら充実の機能を備え、インターネット配信向でよく使われるヘッドセットにも対応した商品です。
商品名 | AG06 |
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メーカー | YAMAHA |
オーディオ・チャンネル数 | 入力チャンネル:6 出力チャンネル:4 |
接続端子 | MIC LINE USB IN AUX |
コントローラー | GAINつまみ レベルつまみ スピーカーつまみ ヘッドフォンつまみ PADスイッチ GUITARスイッチ ファンタムスイッチ COMP/EQボタン AMP SIMボタン EFFECTボタン MONITOR MUTEスイッチ TO PCスライドスイッチ(DRY CH1.1・INPUT MIX・LOOPBACK・NOTE) |
インジケーター | PEAK レベル |
電源 | DC 5V USBバスパワー |
付属品 | – |
アンプシミュレーター・エコーといったエフェクトをワンタッチで使えます。ループバック機能もあり、BGMや効果音を追加して配信できるなど、表現の幅が広がるオーディオインターフェースです。
値段は高めですが、これを導入しておけば配信内容が発展しても対応できるでしょう。
ゲーム実況におすすめのキャプチャーボード2選
ゲーム実況に有用なキャプチャーボードの中から、自分でカスタムできるものと簡単接続を重視したものをそれぞれ紹介します。
配信画面をカスタムできる「Live Gamer EXTREME 2 – GC550 PLUS」
4K出力対応・超低遅延・配信画面のカスタマイズ可能なキャプチャーボードです。
商品名 | Live Gamer EXTREME 2 – GC550 PLUS |
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メーカー | AVerMedia |
接続インターフェイス | USB 3.1 Gen1端子(Type-C) |
入力/出力端子 | HDMI/HDMI |
最大入出力解像度 | 3840×2160p(60fps) |
最大録画解像度 | 1920×1080(60fps) |
対応OS | Windows |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
録画形式 | MP4 |
静止画形式 | PNG |
ゲーム機とプレイ用モニターには4Kで入出力、配信用のPCにはフルHDの録画データを伝送してくれます。この圧縮が非常に速く、遅延がゼロに近いレベルで実況できるのがこの商品のメリットです。
また、専用ソフトウェア「RECentral」が付属しており、配信先の動画サービスの登録や、配信者のクロマキー合成など自分好みに配信画面をカスタマイズできます。
接続するだけの簡単設定「Elgato Game Capture HD60 S+」
手軽にゲーム実況を始めたいという方におすすめのキャプチャーボードです。
商品名 | Game Capture HD60 S+ |
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メーカー | Elgato |
接続インターフェイス | USB 3.0 |
入力/出力端子 | HDMI/HDMI |
最大入出力解像度 | 2160p(60fps) |
最大録画解像度 | 2160p(30fps) |
対応OS | Windows・Mac |
エンコード方式 | – |
録画形式 | – |
静止画形式 | – |
PCに接続するだけですぐにキャプチャーを始めてくれるため、面倒な設定が必要ありません。1080p解像度であれば60fpsで滑らかにキャプチャーできます。
フラッシュバック録画機能が付いており、スライドを戻すだけで時間をさかのぼってゲームプレイを録画保存してくれるため、実況のみならずゲーム動画の編集にも役立ちます。
必要な機材を揃えて理想のライブ配信を叶えよう

ライブ配信に必要な機材は、やりたいことと目指すクオリティによって大きく変わります。
最初からすべてを揃えても構いませんが、まずは最低限の機材から動画撮影して確認し、足していくというのも一つの手です。
上記で紹介した必要機材を参考にしながら、価格も含めて取り入れやすい機材から導入を進めてみましょう。
なお、必要機材としては記載しませんでしたが、機材を複数使う場合はコンセントや延長コード等の配線も求められるため、何をどう繋ぐかを検討してから買い揃えることをおすすめします。
公開日時 : 2020年08月26日

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