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Kindle読み上げ機能の設定・速度調節方法|上手く読み上げできないときの対処法

日常生活の中では、仕事や家事があって読書の時間が思い通りにとれない人も多いのではないでしょうか。このようなときには、Kindleの電子書籍の読み上げ機能が便利です。
読み上げ機能を使えば、今までスマホを片手に読書をしていたところをほかの作業を行いながら読書ができるようになります。
ここでは、Kindleの電子書籍を読み上げ機能を使って楽しむ方法を解説しています。読み上げ機能を利用して、より読書を楽しむことに役立ててください。
目次
Kindleの電子書籍は音声でも楽しめる

Kindleの電子書籍ならスマホの読み上げ機能を使って、電子書籍を読み上げてもらうことができます。
目で字を追って読書するのではなく、耳から音声で読書することでほかの作業をしながら読書が楽しめます。今まで読書ができなかった時間にも読書ができるようになり、読書の時間を大幅に増やせます。
ただし、Kindle の電子書籍でこの読み上げ機能が使えるのは、小説やビジネス書など活字の書物です。漫画や雑誌は対応していません。
そして、すべてのKindleの電子書籍が読み上げ機能に対応しているわけではなく、書籍の詳細欄にTTS(Text to Speech)と記載されているものだけ読み上げ機能を利用して読書できます。
読み上げ機能を使ってKindleで読書をするメリット
読み上げ機能を使うと、今まで読書ができなかった時間にも読書ができます。ここでは読み上げ機能を使うメリットを見てみましょう。
運転中やジョギング中に読書ができる
運転中に音楽を聴いたり、ラジオを聞いたりする人は多いのではないでしょうか。
これと同じように、Kindleの電子書籍なら読み上げ機能を利用すると運転中でも読書が可能です。
また、ランニング中にも読み上げ機能を使うと読書ができます。
このように普段は読書をするのが難しいシチュエーションでも読書を楽しむことができます。
読書量が増える
読み上げ機能を使えば、活字を音声で読み上げてもらえます。今までなら読書をするときには、本やスマホを手に持って、活字を目で追うことが必要でした。
このKindleの電子書籍を読み上げる機能を使うと、手が空いていなくても読書ができます。今まで読書に費やせなかった時間も読書に使えるため、読書に使える時間が増えて読書量を増やせます。
目が疲れない
長時間活字を目で追っていると、目に疲れを感じる人は多いのではないでしょうか。特に画面が小さなスマホで読書をしていると、目が疲れて読書を中断するということもあるでしょう。
読み上げ機能を使って読書をすると、目を使わないので目の疲れを感じずに読書が進められます。目を閉じてリラックスした状態で本に集中して読書を楽しむことも可能です。
また、寝室でスマホを使って読書をする場合、すぐ眠れるようにあらかじめ部屋を暗くして読書をする人もいるのではないでしょうか。
しかし、暗い中でのスマホでの読書は目に大きな負担をかけます。読み上げ機能を使うと、暗い中でも音声を聞くだけで読書ができるので、目に負担をかけることなく読書を楽しめます。
Kindleの読み上げ機能を利用する方法
Kindleの電子書籍で読み上げ機能は手持ちのiPhoneやiPad、Android端末でも使用できますが、Kindleタブレットが最適です。ここではそれぞれのデバイスの読み上げ機能の設定方法を解説します。
Kindleタブレットを使う
Kindleタブレットで読み上げ機能を使うと、画面をオフにしても読み上げが止まりません。この読み上げ機能が使えるのは、第4世代以降のタブレットです。
読み上げ機能の使い方は以下のようになります。
- 読んでいる本の画面中央をタップする
- 右上のメニューアイコンをタップする
- 「その他の設定」をタップする
- 「読み上げ機能」をオンにする
- Kindle本の画面に戻り、画面をタップする
- 進捗バーが表示されるので、再生ボタンをタップする
上記の方法で読み上げ機能を使えます。
なお、Fireタブレットなら画像が間に表示されても飛ばしてそのまま読み上げが継続されます。
iOS端末を使う
iPhoneやiPadでもKindleの電子書籍を音声で楽しめます。読み上げ機能やVoice Overの機能を使えば、読み上げができます。
ここでは読み上げ機能の設定方法を紹介します。
- 設定アイコンをタップする
- アクセシビリティをタップする
- 読み上げコンテンツをタップする
- 画面の読み上げをタップする
上記の方法でKindleの電子書籍の読み上げができます。上記のように設定すると、画面左上に読み上げコントローラが表示されます。
設定ができたら読みたいKindle本を開いて、読み上げコントローラをタップして表示させ、再生ボタンをタップすると読み上げが開始されます。
ただし、iPhoneで読み上げ機能を使ってKindle本を読む場合、図や表が記載されているページで読み上げが止まります。これは手動で次のページに進めて、再度、再生ボタンをタップすると読み上げが続けられます。
このように手持ちのiPhoneを使って、読み上げ機能を利用して読書ができます。
Android端末を使う
Android端末でもKindle本の読み上げができます。Androidの端末で読み上げを行うには、TalkBackを使います。
このTalkBackをオンにすると読み上げで読書が楽しめます。ただし、本の内容だけでなくアプリの通知など本に関係ないものも読み上げてしまうので、読み上げに利用する場合には、不便を感じることもあります。
TalkBackは以下の方法で設定できます。
- 設定アプリを開く
- ユーザー補助をタップする
- TalkBackを開き、オンにする
ほかに音量の大小ボタンを同時に3秒以上押すことでも、TalkBackをオンにできます。オンにすると音声での案内が始まり、音声に従ってKindleの画面で右スワイプすると通し読みが始められます。
このTaklBackでは、Kindle本を読み上げているときに画面が回転してしまうと読み上げが中断されることがあります。
そのため、あらかじめ画面の回転を停止しておくことをおすすめします。画面の回転は以下の方法で設定できます。
- 設定アプリを開く
- ユーザー補助を開く
- 画面の自動回転をオフにする
なお、このTalkBack機能を使っての読み上げは、ページ最中に図や表があっても読み上げはとまりません。
Alexaを使う
Amazon EchoのAlexaを使って、Kindle本の読み上げができます。Alexaなら声で指示ができるので簡単に読書が始められます。一時停止や再生も指示できます。
ただし、Amazon Echoは据え置き型なので、自宅の中での使用がメインとなります。
また、Amazon Alexaアプリをスマホにインストールすると、Amazon Alexaアプリを使ってKindleの電子書籍が読み上げ機能を使って楽しめます。
Alexaならバックグラウンド再生ができる
iPhoneでKindle本の読み上げをしていると、画面がスリープ状態になると読み上げが中断されてしまいます。
手放しで読書ができるのが読み上げのメリットなのに、一々止まっているとあまりメリットを感じられないという人は多いでしょう。
Alexaアプリを使うと、画面がスリープ状態になっても読み上げが継続されます。そして、読み上げを聞きながらほかのアプリを立ち上げて操作することもできます。
PCを使う
日本語の書籍をパソコンで読み上げできるものは、とても少ないのが現状です。
パソコンのKindleでも読み上げ機能自体はあるのですが、対応しているのは洋書がほとんどで、日本の書籍にはあまり対応している書籍がありません。
そのため、洋書で読み上げをするのであればパソコンを使用できる可能性がありますが、日本語の書籍で読み上げに対応しているものを探すのは難しいでしょう。
読み上げ機能を使うときの注意点
読み上げを聞いているときに、急に止まってしまうことがあります。止まることなく読み上げを楽しみたい場合には、事前に対策を行いましょう。
図や表があると読み上げが中断する
iPhoneで読み上げ機能を使っていると、図や表が途中のページにあると、そのページで読み上げが中断されてしまいます。
FireタブレットやAlexaアプリを使うと図や表があっても読み上げが止まらないのでおすすめです。
ちなみにAndroid端末でTalkBackを利用して読み上げする場合も、図や表があっても止まりません。
スリープ状態になると読み上げが中断する
iPhoneで読み上げを行っていると、画面がオフになると読み上げも中断してしまいます。
Androidでもスリープすると読み上げが止まるのですが、これらはスマホの設定自体をスリープしないようにすると、止まることはなくなります。
しかし、通勤中やランニング中に読み上げを聞きたい場合には、画面をオフにしないと誤作動が気になる人も多いでしょう。
このような場合には、Alexaアプリを使えばスリープしても読み上げが続けられるのでおすすめです。なお、Fireタブレットでもスリープしても読み上げは継続されます。
読み上げ中のトラブルの対処法

読み上げ中のトラブルの対処法を知っておいて、万が一に備えましょう。
読み上げが止まったとき
Kindleの電子書籍の読み上げをしているとき、ふいに止まることがあります。このようなときには、一度、Kindleのアプリを終了すると、改善されることがあります。
図や表が書かれたページに差し掛かると、この場合には停止します。この場合には、次のページに手動ですすめると読み上げが再度始められます。
また、先に読み上げしたものを録音していて聞くという方法があります。
シンクロ録音機能を搭載したICレコーダーを使用して、オーディオケーブルで読み上げを再生している本体とつなぐと録音できます。
録音しておいたものを聞くのなら、途中で止まることがないのでスムーズに読み上げで読書が楽しめます。
読み上げ箇所が間違っているとき
読み上げ機能を使っていると、間違った箇所を読み上げているときがあります。
このようなときには、読み上げてほしいページを表示して、iOS端末なら読み上げコントローラの指マークをタップ後、画面をタップするとその画面の読み上げが始まります。
Android端末は画面をタップすると画面を選択できるので、その状態で2本指で右にスワイプすると次のページに送れます。そして、読みたいページまで送り、画面をタップすると読み上げが始まります。
このように、読み上げ箇所が違うときには自身で正しいページに移動して再生することで改善されます。
読み上げ速度が合わないとき
それぞれのデバイスごとの速度の調整方法を解説します。自分に合った速度に合わせて読書を楽しみましょう。
iOS端末の速度の調整方法
iPhone等の場合、読み上げ速度は読み上げコントローラで変更できます。選べる速さは2分の1倍、1倍、1と2分の1倍、2倍の4種類です。
また、設定画面から速度をゲージで調節することもできます。
- 設定アプリを開く
- アクセシビリティを開く
- 読み上げコンテンツを選択する
- 読み上げ速度の項目で、速度を調節する
Fireタブレットの速度の調整方法
Fireタブレットでの速度調節は、画面下にある再生ボタンの横に速度調節ボタンがあります。そのボタンをタップするとナレーション速度が調節できます。
1倍から1.5倍、2倍、3倍、4倍と調節ができます。また、ゆっくりしたい場合には、0.7倍に速度を下げることもできます。
Android端末の速度の調整方法
Android端末の速度の調整方法は以下のように設定します。
- 設定アプリを開く
- 「ユーザー補助」を選択
- 「テキスト読み上げの出力」を選択
- サンプルを再生をタップ
- 「音声の速度」を選択
- 好きな速度を選択する
速度は標準や非常に高速、非常に遅いなど9段階から選べます。また、Android 7.0以降では、スライドバーで速度の調整ができます。
Kindleの読み上げ機能を使ってたくさん読書をしよう

Kindleの電子書籍は読み上げ機能を使うと、目で読むだけでなく、音声でも読書ができます。一度、耳で聞いた書籍を改めて目で読むとより理解しやすくなる場合もあります。
また、音声なら家事をしていたり、ランニングや散歩をしているときにも読書ができるので、今までよりもさらに読書をする時間を増やせます。
便利なKindleの読み上げ機能を使って読書をより楽しみましょう。
Kindleの便利な検索機能について「Kindleで便利な検索機能とは?電子書籍ならではのメリット・検索方法を解説」で解説していますのであわせてご覧ください
公開日時 : 2020年06月22日

最新ガジェット、家電、デバイスが大好物。秋葉原、ネットショップでコスパの高い中古端末に目を光らせている。iPhone・iPadを格安SIMとWiMAXで利用中。趣味はダンス、週4日のトレーニングを欠かさない。
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