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iPhoneの画面修理は自分でできる?リスクの解説・おすすめの修理業者を紹介

iPhoneの画面修理は自分でできる?リスクの解説・おすすめの修理業者を紹介

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日常的に使用頻度の高いiPhoneですが、ついうっかり落としてしまったり、かばんの中に入れていて気付かないうちに画面をぶつけてしまったりすることもありますよね。

思わぬことで画面が割れてしまったとき、修理に出したほうがよいのか、このまま使い続けても大丈夫なのか、と迷うこともあるのではないでしょうか。

突然のアクシデントにも焦らずに対処するために、iPhoneの画面が割れてしまったときの対処法やリスク、修理の前に知っておきたいことを紹介します。

iPhoneの画面が割れてしまったときに役立つ修理の方法や、実際に修理を依頼する際のおすすめの修理業者について、それぞれのメリット・デメリットもあわせて紹介します。

iPhoneの修理に関する基礎知識

普段なにげなく使用しているiPhoneですが、実は法律によって定められているルールがあります。

電波法について

iPhoneは電波を使って通信をする機械なので「電波法」という法律が適用されています。

電波には、消防の無線など国や自治体で使用されている重要な電波や、携帯会社各社が使用している電波などがあります。

そのような重要な電波に不具合が生じることのないよう、「電波法」という法律によって規制・管理されているのです。

電波を使用する際には、無線局の免許を取得することが必要です。

また、資格を持った人が規格に外れない機械を操作することなども定められていて、守られていない場合には処罰の対象になります。

免許がないのにiPhoneをつかえるのはなぜ

電波法により使用のルールが決められているiPhoneですが、実際に一般の人がiPhone使用する際には免許を取得する義務はありません。

基本的に、iPhoneを使用するにはキャリアのSIMを使用しなければならないことから、「免許を持っている通信キャリアの管理下のもとでの使用に限られている」というのが現実です。

そのため、免許を持っていなくても問題なく購入でき、自由に使用することが可能となっています。

技適マークについて

iPhoneには技術基準適合証明(=技適マーク)と呼ばれるマークがついていて、これが電波法上「規格に外れない機械」を使用していることの証明になります。

iPhoneの技適マークは本体に内蔵されていて、設定画面から表示をさせることで確認をするかたちになっています。そのため、技適マークを故意に外すことはできません。

登録修理業者制度について

登録修理業者制度とは、2015年にできた総務省の認定制度です。スマートフォンの普及率の増加により修理依頼の件数も増加傾向にあることから、この制度が制定されました。

登録修理業者の登録を受けた修理会社で修理をすれば、修理が終わったあとも引き続きPhoneについている技術基準認定証明は有効となります。

メーカーに修理を依頼しなくても登録修理業者に依頼することで、修理後も電波法上問題なくiPhoneを使用することができ、修理時間を短縮できる可能性もあります。

自分で画面修理をしてもいいの?

販売元のメーカーや技術基準認定証明を受けた業者以外の人が修理をした場合、技術基準認定証明をはずさなければならないと定められています。

ですが、iPhoneは技適マークが内蔵されていて、自分自身で外すことができません。

そのため、技適マークをつけたまま自分で修理をした端末を使用することになり、改造品という扱いになります。

電波法では改造品の使用を禁止しているため、自分で修理をした端末で電波を発する行為は違法となる可能性があります。

自己修理の失敗例

現在はインターネットで簡単に、そして修理に出すよりも安い価格で修理キットを購入することが可能です。そのため、軽い気持ちで自分で修理をしてしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし、自分で修理をしたことによる失敗が原因で、結果的に修理業者に駆け込む人の数も増加傾向にあるようです。

ここでは、自分で修理をしてしまったことにより実際に起こった失敗例を紹介します。

慣れない作業で壊してしまう

画面修理の場合、まずiPhoneのパネル部分をはずすことになりますが、フロントパネルに接着している配線を無理にはがして断線してしまった、ということがあります。

また、はじめての作業や慣れない工具を使用するなかで、意図せず大切な基盤に傷をつけてしまってあわてて修理業者に駆け込むといったことも起きています。

また、作業中に小さな部品を紛失してしまい、その部品を新たにインターネットで買い足さなければならなくなり、時間もお金もかかってしまった、ということもあるようです。

組み立てた後の不具合

特に問題なく組み立て作業まで終わったと思っていても、いざ起動させようと操作をしてみると、画面が真っ黒のまま、まったく電源が入らなかったりします。

軽く振ると、中でカタカタと音がして大切な部品がはずれてしまっているのではないか、と心配になりますね。

また、画面表面の一部がういているようにふくらんでしまっている、などの不具合の例もあります。

節約と時間短縮のつもりが

作業の失敗や部品を紛失してしまったために何度もパーツを買いなおさなければならず、結果的に時間もお金も余計にかかってしまったりします。

壊してしまって修理業者に駆け込まなければならない状態になったり、最悪、iPhoneを新しく買い替えることになってしまうこともあります。

節約や時間短縮を意識するのであればこそ、自己判断ではなく、まずは専門の修理業者に相談することをおすすめします。

修理はどこにだす?それぞれのメリット・デメリットを解説

いざ修理に出そうと思っても、実際どこに修理を依頼したらよいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

ここでは修理を出す際、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

   Appleストア  正規プロバイダ  キャリア  登録修理業者
電波法
技適マーク
初期化 必要 必要 必要 必要なし
Appleの保証 ×
下取り

Appleストアで修理をする

直営なので安定した安心感があります。

最新の機種であれば、部品の在庫が正規プロバイダに比べて多く準備されている傾向にあり、在庫がある場合には即日修理が可能です。

基本的には事前予約が必要なので、インターネットやコールセンターなどであらかじめ予約を取っておくことをおすすめします。

修理に出す際にはiPhoneの初期化が必須なので、修理に出す前にデータのバックアップをとっておき、修理後のデータの復旧に備えておきましょう。

修理費用が高額になる可能性があるので、自分が入っている保証はあらかじめ確認しておくと安心です。

通常の1年のAppleメーカー保証の場合、画面の修理は保証対象ではありません。「Apple Care+for iPhone」に加入している場合には、1回を限度として割引価格で画面修理を受けることができます。

Appleストアに直接修理を依頼したうえで、加入しているキャリアの保証を使用する場合には、Appleストアで一旦全額を支払ったあと、各キャリアで手続きをします。

その際、Appleで発行された領収書の提示をもとめられるので、キャリアでの手続きが終わるまで大切にとっておきましょう。

Apple公認正規プロバイダで修理をする

Apple認定資格を持った技術者が純正部品を使用して修理を行うので、Appleストアに修理を依頼した場合と同じ内容の修理を受けることができます。

修理の際に初期化が必須なので、事前にバックアップが必要です。修理費用はAppleストアと同じ金額ですが、部品の在庫の有無により時間がかかる可能性があります。

ネットで事前予約をしてから来店します。

正規プロバイダで使用できる保証は、Appleの保証を使う場合も各キャリアの保証を使用する場合も、Appleストアでの修理をした場合と同じ条件になります。

キャリアに修理依頼をする

キャリアを通じてAppleに修理依頼をするので、修理内容は正規に依頼する場合と同じ内容となります。初期化の必要があるので、事前にバックアップ取っておきましょう。

各キャリア独自の保証は、一定の割合で修理費用を負担してくれるものや期間や修理回数を限定した上で一定額を補償してくれるもの、また一定額を支払うことで新しい端末と交換してくれるものなどがあります。

しかし、保証サービスを受けるには事前に加入し、月額や年額での費用の負担をすることになります。保険加入の有無や保険期間については修理前にキャリアに確認しておきましょう。

登録修理業者で修理をする

登録修理業者とは、2015年4月に制定された総務省の認定修理業者のことをいいます。Appleストアや正規プロバイダに比べて総店舗数が多いので、修理にかかる時間を短縮できる可能性があります。

また、基本的に故障した箇所のみの部品交換となるため、端末は初期化の必要がありません。そのため修理費用を安くおさえられる可能性があります。

登録修理業者で修理をしたiPhoneは、修理後にApple独自の保証を受けられなくなりますが、修理箇所によって登録修理業者独自の保証を受けられることもあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

また、将来的に機種変更の際、キャリアでの下取りを考えている場合、登録修理業者で修理をした端末は下取りを受けられない可能性もあるので、修理前にキャリアに確認しておきましょう。

おすすめの登録修理業者4社

総務省の認可を受けたおすすめの登録修理業者を紹介します。

iCracked

出典:iCracked

対面カウンター越しに目の前で修理の全工程を見られるので、とても安心感があります。また、修理パーツにより初期不良が生じた場合にも、90日間の保証を受けられます。

店舗は路面店や商業施設内が中心で、アメリカ西海岸をイメージし青と白を基調とした明るい店内になっているので、女性も入りやすく利用しやすい雰囲気なのも魅力です。

画面の修理の場合なら、事前予約をすることで待ち時間もなく即日修理が可能です。

ディスプレイの修理料金は以下の通りです。すべて「ディスプレイ修理US普及モデル」の場合です。

iPhone X 24,800円
iPhone 8 12,800円
iPhone 7 Plus 11,800円
iPhone 7 10,800円
iPhone 6s 9,800円

iCrackedでiPhoneを修理する

アイサポ

出典:アイサポ

事前予約が不要で、直接修理に持ち込んでも画面修理の場合であれば通常30分程度で修理が可能です。修理料金は修理作業費込みの価格で、部品不具合による再修理は6ヵ月間無料です。

修理時にiPhone内部のクリーニングをしてくれるサービスがあります。また1度利用すると、その後のすべての修理が5%割引で利用できます。

アイサポ新宿店でガラス割れの修理をする場合、修理料金は以下の通りです。店舗によって料金が異なります。

iPhone 11 29,800円
iPhone 8 6,980円
iPhone 7 Plus 5,480円
iPhone 7 4,980円
iPhone 6s 4,980円

アイサポでiPhoneを修理に出す

対処方法でも直らない場合や修理代がもったいないと感じる方は、買い替えを視野に入れてもいいかもしれません。

iPhoneを買い換えるべきか悩んでいる方は、iPhoneに安く機種変更する方法や買い替えタイミングを解説した記事を参考にしてください。

画面が割れたまま使い続けるリスク

小さな傷や少し割れてしまっただけの場合には、ついそのまま使い続けてしまうこともあるのではないでしょうか。

ここでは、画面が割れたまま使い続けた場合のリスクを紹介します。

指を傷つけてしまうリスク

画面が割れた状態のまま使い続けることで、ひび割れがさらにすすみ、指を傷つけてしまうおそれがありとても危険です。

液晶や基盤が破損する可能性

表面のガラス面が割れてしまうことで、内部に水分や油分などが侵入しやすい状態になります。また、画面をふれたときの圧力が通常よりも大きくなってしまいます。

そのため、内部の液晶や基盤にも負担がかかり、その状態がながく続くことでiPhoneの不具合につながってしまう場合もあります。

その結果、電源がはいらなくなってしまったり、データが紛失してしまったり、といったリスクも考えられます。

NANDエラーが起こることがある

iPhoneには、自体の端末チェック機能がプログラムされています。画面が割れている状態を感知し、それを端末異常と判断してしまう可能性があります。

すると、iPhoneにロックがかかってしまい、一切の画面操作ができなくなり、その状態をNANDエラーといいます。

この状態になってしまうと、バックアップを取ることもできなくなり、メーカーや修理業者での修理に出さなければ復旧するのは難しいでしょう。

画面が割れてしまったら専門業者に相談しよう

画面が割れてしまったまま放置をしてしまったり、お金や時間の節約のために自分で修理をしてしまうことのリスクはかなり大きいです。

iPhoneは携帯電話の機能だけでなく、パソコンのかわりとして、日々の生活に必要な作業に使用されている場合もあるでしょう。

個人情報をはじめとした大切なデータがたくさん保存されています。いつでも安心して使用ができるよう、小さな画面割れの場合にも適切な対処ができるよう準備をしておくと安心です。

不安を感じたら、メーカーや専門業者に相談をしてみましょう。

iPhoneの保険の紹介を「AppleCare+VSモバイル保険!入るならどちらがお得?」で行っています。ぜひ参考にしてください。

そのほか、iPhoneが故障したときの対処法や、地域別のおすすめ修理店を紹介した記事もあるので、iPhoneを直したい方iPhoneが故障したときのために備えたい方はご覧ください。

公開日時 : 2020年06月09日

菅野 辰則 ― ライター
菅野 辰則 ― ライター

最新ガジェット、家電、デバイスが大好物。秋葉原、ネットショップでコスパの高い中古端末に目を光らせている。iPhone・iPadを格安SIMとWiMAXで利用中。趣味はダンス、週4日のトレーニングを欠かさない。

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