mineoの法人契約の方法|メリットや注意点と一緒に解説

mineoの法人契約を考えている人に向けて、mineoではどのような運用ができるのか、法人契約の各種プランや価格帯はいくらなのかなど、会社で契約するうえであらかじめ知っておきたい情報を、契約方法やQ&Aなども交えながら紹介します。
mineoの法人契約の方法|メリットや注意点と一緒に解説

法人契約のできる携帯会社は様々あります。予算面を考えて大手キャリアではなく格安SIMで検討しているけれど、セキュリティ面も含めて安全で快適に業務に組み込めるのかなど、不安な点もあります。

今回は、mineoで法人契約を行う場合を想定して、特徴や料金形態、契約の方法もあわせて紹介していきます。

企業で利用する法人携帯を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

mineoの法人契約の特徴

mineoの法人契約の特徴を紹介します。

トリプルキャリアに対応している

利用状況に応じて、大手キャリアのau回線・ドコモ回線・ソフトバンク回線から希望のプランを選択できます。

よく使う通信エリアが、3社のうち、どの回線が快適に使えるのかを確認してから、選ぶことができるためおすすめです。

回線によって、月額利用料金が異なってくるものもあるため、予算も合わせて確認しておきましょう。

セキュアなモバイル環境を利用できる

法人で利用する場合、個人情報や機密情報を取り扱うことも多々あるため、セキュリティ面が心配な点の1つです。

mineoの法人契約では、閉域ネットワークの接続も可能で、インターネットに接続しないためセキュリティも安心です。

端末認証でSIMカードの不正利用を防止できるオプションサービス(300円/月・回線)の用意もあります。

出張時やテレワーク時でも、インターネットに接続せずに、社内ネットワークにのみ接続することもでき、働き方改革を促進する使い方も可能です。

デジタル回線による電話サービスで、高速で安定したデータ転送が可能なISDNからの置き換えにも対応できるため、一部帯域確保メニューを活用することで、データ量の混雑を回避することにも利用できます。

また、別途月額料金が発生しますが、クライアントセキュリティサービスもつけることができ、1台につき180円(5台の場合は、500円になる割引があります。)です。

セキュリティサービスを使えば、ウイルスやスパイウエアの脅威から使用端末を守ることに役立ちます。

個人契約では付いていないサービスのため、企業で利用する場合は、法人契約をおすすめします。

必要なデータ容量を選べる

mineoは、500MB・3GB・6GB・10GB・20GB・30GBの6つの容量の中から、必要なデータ容量を選んで契約することができます。

月に平均して利用する容量を選ぶことで無駄なく利用でき、使っているうちに容量を変更したくなった場合も無料で対応しているので、安心して選択できます。

変更を希望する際は、25日までに手続きを行えば、翌月から適用されるようになります。

余ったデータ容量を社内でシェアできる

利用していてデータ容量が余ってしまった場合、その余ったデータを翌月に繰り越すことができます。

平均的に10GB使っていたけれど、今月は休みを取ったからデータ容量が余っているということがあっても、無駄なく利用できます。

また、あらかじめ無料の手続きを行っておけば、繰り越したデータ容量を個人の分として繰り越すだけでなく、auプランやドコモプラン、ソフトバンクプラン関係なく、社内でわけあうことも可能です。

ともに有効期限は翌月までとなっているため、その点は注意しておきましょう。

データ容量を使い切ったらチャージができる

もしその月のデータ容量を使い切ってしまった場合も、企業管理ページから簡単にチャージできるので安心です。

100MB(150円)で必要な分だけチャージができるため、万が一データ容量が足りなくなった場合も問題ありません。

また、追加チャージをしなくても最大速度200Kbpsでデータ通信が可能なため、WEBサイトの閲覧やメール送受信程度であればそのまま利用できます。

管理者が使用状況を確認できる

mineoの法人契約では、管理者が「企業管理ページ」で一元管理することが可能です。

社員の使用状況の把握や容量の変更、パケットチャージ、通信速度を制限する節約機能の管理もおこなえます。

mineoの法人契約の料金プランと各種サービス

mineoの法人契約で発生する月額基本料金や、利用できるサービスについて紹介していきます。

月額基本料金

mineoの法人契約の料金プランを紹介します。

  容量 auプラン ドコモプラン ソフトバンクプラン
データ通信のみ(シングルタイプ) 500MB 700円 700円 790円
3GB 900円 900円 990円
6GB 1,580円 1,580円 1,670円
10GB 2,520円 2,520円 2,610円
20GB 3,980円 3,980円 4,070円
30GB 5,900円 5,900円 5,990円
データ通信+090音声通話(デュアルタイプ) 500MB 1,310円 1,400円 1,750円
3GB 1,510円 1,600円 1,950円
6GB 2,190円 2,280円 2,630円
10GB 3,130円 3,220円 3,570円
20GB 4,590円 4,680円 5,030円
30GB 6,510円 6,600円 6,950円

mineoでは、データ通信のみのシングルタイプと、データ通信+090音声通話のデュアルタイプがあり、容量と回線とを組み合わせて36通りから選ぶことができます。

使用状況やよく使うエリア、用途にあわせて組み合わせることができるので、1人1人によりフィットしたプランの選択が可能です。

mineoでんわサービス

専用アプリの「mineoでんわ」から発信できるサービスです。

「mineoでんわ」からの発信で、1回あたりの国内通話料が30秒につき9円~10円お得になるため、「mineoでんわ」の利用をおすすめします。

また、mineoでんわ5分かけ放題プランもあり、月額800円で、5分以内なら何回かけても定額料金で安心して利用できます。

このサービスがうけられるのは、デュアルタイプ契約の場合のみです。

「mineoでんわ」以外から発信した場合、20円/30秒の国内通話料がかかるので注意しましょう。

専用アプリ「mineoでんわ」の特徴

専用アプリ「mineoでんわ」では、スマートフォンに登録されている連絡先情報をそのまま同期できます。

個別に連絡先情報を登録する必要はないので、面倒な作業はありません。

「通知設定時間」を設定し、お知らせ機能の利用をONにしておくと、発信してから通知設定時間が経過したタイミングで、 バイブレーションやサウンドで知らせてくれる機能もあります。

うっかり長電話をしてしまったり、「mineoでんわ 5分かけ放題」を契約の場合に5分を超えた通話をしてしまうことを防ぐことができます。

「お気に入り」登録機能は、よく電話をかける相手の連絡先情報を登録しておけば、連絡先一覧から探す手間が省けて便利です。

ビジネスLaLa Call

ビジネスLaLa Callは、月額基本料金500円(5番号まで)で、通話料がお得になる050通話アプリです。

090音声通話よりも通話料が安いだけでなく、アプリ間は通話無料なので、社員同士の内線通話として活用ができます。

万一の紛失時も、パソコンからアプリ内のデータを削除することができ、セキュリティ面も万全です。

企業内限定のグループを作成して、チャットができる機能もあるので、時と場合にあわせて通話やチャットなど、連絡を取り合うことができます。

このサービスは、シングルタイプとデュアルタイプのどちらとも組み合わせることが可能です。

mieno端末安心保証

mieno端末安心保証は、落下や水没による故障といった、万一のトラブル時に、負担を最小限に抑えられるサービスです。

月額基本料金550円(1台ごと)を支払うことで、交換代金の負担額が少なくなります。

1回目/年 5,000円
2回目/年 8,000円
3回目/年 実費

このサービスの保証期間は、mineo通信サービスの利用期間中、契約申し込みを承諾した日から59カ月後の末日まが保証期間になります。

テレワークソリューションキャンペーン実施中

現在、テレワークソリューションキャンペーンを実施しているため、検討中の場合は期間内に始めることをおすすめします。申し込み期間は2020年4月13日~7月30日(当日消印有効)までとなります。

【適用条件】

  • 申し込み期間中にアンケートに回答し、法人契約にて、mineo(シングルタイプ)またはVPN-SIMを新たに「専用申込書」で申し込みした人
  • 申し込み期間中にアンケートに回答し、すでに法人契約にて、mineo(シングルタイプ)またはVPN-SIMを利用中で、申し込み期間中にmineo(シングルタイプ)またはVPN-SIMを「専用申込書」で追加申し込みした人

【キャンペーン内容】

  • mineo(法人契約):シングルタイプ(全プラン)の初期費用と最大2ヵ月間の月額基本料金が無料となります。※1
  • mineo(法人契約):VPN-SIM(A/Dプラン)の初期費用と最大3ヵ月間の月額基本料金が無料となります。※1

※1 初期費用とは、契約事務手数料(3,000円/回線)、およびSIMカード発行料(400円/回線)をさします。

mineoの割引サービス

mineoでは、複数回線割引があります。1企業管理IDで2回線以上契約した場合、各回線の月額基本料金から50円割引されます。

利用回線が多ければ多いほど、お得になっていくサービスです。割引は自動適用となるため、別途申し込みは不要です。

mineoの法人契約の方法

mineoの法人契約の方法を紹介します。

法人格を認められた会社・団体が対象

mineoの法人契約には、どのような会社でも申し込みできるわけではありません。

日本法により法人格を認められた団体(株式会社、特例有限会社、持株会社、NPO法人、一般社団法人、一般財団法人、事業協同組合、社会福祉法人、医療法人、学校法人、管理組合法人、農事組合法人など)で登記を具備している法人、または国・地方公共団体・独立行政法人がmineoの法人契約に申し込みできる対象となります。

ただし、mineoの審査基準による審査を行った結果、申し込みを断られる場合もあります。

法人契約に必要な確認書類

法人契約に必要な書類は、3つあります。

契約者(法人)に関する確認書類

  • 登記簿謄(抄)本(原本)
  • 登記全部事項証明書(履歴事項証明書または現在事項証明書)(原本)

この2種類の書類のうち、いずれか1つが必要です。

どちらの書類も発行から3ヵ月以内のものに限るので、準備する際は注意しておきましょう。

※デュアルタイプを申し込む場合、SIMやmineo登録証はここで提出する確認書類に記載された住所宛てに届けられます。

他の住所への届けを希望する場合は、3ヵ月以内に発行された現住所の記載がある公共料金領収書(コピー)を一緒に送付してください。

契約担当者の本人確認書類

  • 運転免許証(コピー)
  • パスポート(コピー)

この2種類の書類のうち、いずれか1つが必要です。

どちらも持っていない人は、被保険者証(コピー)と公共料金領収書(コピー)でも対応ができますが、記載住所は同一のものに限ります。

※シングルタイプ」で「SIMカードのみ」を申し込みの場合は、この書類は不要です。

契約担当者の社員証明書

  • 社員証(コピー)
  • 名刺(原本)

この2種類の書類のうち、いずれか1つが必要です。

法人契約に必要な事務手数料

新規契約の際に必要な事務手数料は、事務手数料とSIMカード発行手数料の2種類発生します。

それぞれ1回線ごとに手数料は発生し、事務手数料は3,000円、SIMカード発行手数料は400円となります。

契約の流れ

契約の流れを説明します。

  1. 希望プランの申込書に必要事項を記入します。
  2. 申込書一式と法人契約に必要な確認書類をすべて揃えて、指定住所まで送付します。
  3. 書類一式が到着し、手続きが完了したあと、1週間程度でSIMカード等が発送されます。
  4. 手元に届いたSIMカードを端末に挿し、初期設定をおこなえば利用開始が可能です。

基本的には書類到着後、一週間程度で手元に届くようになっていますが、初回契約の場合であったり、社会情勢の関係で到着が遅くなる可能性もあります。

ある程度余裕をもって契約することをおすすめします。

mineoの法人契約に関するQ&A

mineoの法人契約に関するQ&Aを紹介します。

Q.通信速度はどれくらいなのか

A.通信速度は、どの回線のプランを選ぶかによって異なります。

  • Aプラン(au回線):au 4GLTE相当※1
  • Dプラン(ドコモ回線):XiおよびFOMA相当
  • Sプラン(ソフトバンク回線):Softbank 3GおよびSoftbank 4G相当※2

最大通信速度においては、回線だけでなく対応エリアと対応機種により異なります。

※1 ネットワーク混雑回避のため、直近3日間に計6GB以上の利用があった回線は、KDDI社より通信速度が終日制限される場合があります。

※2 SoftBank 4Gエリアについては、AXGP方式のみ提供エリアを除きます。

Q.メールアドレスはもらえるのか

A.もらえます。

mineoに申し込むと、利用料金は無料で「@mineo.jp」のアドレスが1つ付与されます。

Q.海外で使うことはできるのか

A.Aプラン(au回線)とDプラン(ドコモ回線)のみ、国際ローミング対応機種で利用できます。

利用するための申し込みは不要で、渡航先にて、海外モードに切り替えて利用してください。

サービス内容は、プランごとに異なりますので、利用する際はプランごとのサービス内容を確認してから利用しましょう。

また、Sプラン(ソフトバンク回線)は、海外で使用することができません。海外利用の多い人は、AプランかDプランのどちらかで契約することをおすすめします。

Q.最低利用期間はあるのか

A.最低利用期間の設定はありませんが、MNPを利用して他社に転出する場合は、手数料3,000円が発生します。

ただし、2019年9月30日以前に契約し、利用開始翌月から12カ月の間に転出される回線については、別途MNP転出時契約解除料9,500円/回線が必要です。

Q.個人契約から法人契約に変更できるのか

A.個人から法人への契約変更はできません。

一度個人契約を解除してから、法人契約を行ってください。なお、個人契約のときのメールアドレスや電話番号を、引き継ぐことはできないので、注意しましょう。

会社・団体でスマホを使うならmineoの法人契約がおすすめ

mineoの法人契約は、会社など団体でスマートフォンを使用する場合、管理者がインターネット上で一元管理ができ、その団体間でパケットをわけあえるなど、効率よく経済的に利用することができます。

セキュリティ面の対策もなされており、データ容量を細かく設定・チャージできるのも魅力の1つです。

mineoの法人契約をうまく活用して、安全で円滑に業務を行う1つの方法として検討してみましょう。

mineoの評判から特徴を「mineoの評判や口コミからわかった|mineoの特徴やおすすめユーザーを解説」で紹介していますのでぜひご覧ください。

公開日時 : 2020年06月01日

菅野 辰則 ― ライター
菅野 辰則 ― ライター

最新ガジェット、家電、デバイスが大好物。秋葉原、ネットショップでコスパの高い中古端末に目を光らせている。iPhone・iPadを格安SIMとWiMAXで利用中。趣味はダンス、週4日のトレーニングを欠かさない。

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