- Wi-Fi
【徹底解説】めっちゃWiFiの魅力とは?|料金プラン・メリットデメリット


いよいよスマホが「データ無制限」「大容量通信」というプランを提供しはじめ、モバイルWiFiはもはや無制限が当たり前で、その他にどのようなうれしいサービスがあるかが人気を分けるポイントとなっています。
そんな中、大手3キャリアのモバイル電波を使えるとして話題になっているのが「めっちゃWiFi」です。
ここでは、めっちゃWiFiの料金やサービス内容、注意点など総合的に解説します。
めっちゃWiFiの魅力

めっちゃWiFiは数あるモバイルWiFiの中で、他とは異質のサービスを提供していると言ってよいでしょう。ここではそんなめっちゃWiFiの魅力の数々を紹介します。
大手3キャリアの電波を自動的に検出
多くのモバイルWiFiでは、WiMAXやソフトバンクなど単一のモバイル電波を使って通信しますが、めっちゃWiFiは、なんとドコモ、au、ソフトバンクというすべての大手キャリアの電波を使えます。
しかも、使う場所において最も受信感度のよい電波を自動的に選び出すので、面倒な設定作業が必要ありません。
サービスエリアが微妙に異なるので、総合的に「どのキャリアよりエリアは広い」といえます。
通信速度や安定性など、今使っているキャリアの回線でも普段使いにはさほどストレスを感じないという人も多いはずです。これが大容量でも割安に使えるのなら、利用には大きなメリットがあります。
モバイルWiFiにはめずらしい月額定額料金
モバイルWiFiでは多くの事業者がデータ通信無制限プランを提供していますが、提供するプロバイダによって割引やキャッシュバックがあるなどトータルでかかる料金は異なります。
よくあるのは「月額1,380円〜」といった表記ですが、この金額が適用されるのは初月と2ヶ月目だけ、3ヶ月目は3,580円に上がり、さらに25ヶ月目には4,079円に上がるため、全体的にわかりづらくなっています。
その点、めっちゃWiFiはほぼ同じ条件で初月は日割計算された料金になり、2ヶ月目からは解約するまでずっと月額3,480円の定額料金のまま変わりません。
主なモバイルWiFi事業者の月額料金を比べても、最安ではないものの比較的安めの料金となっています。
めっちゃWiFi | ずっと定額の3,480円(2ヶ月目から、初月は日割計算) |
---|---|
どんなときもWiFi |
|
GMOとくとくBB WiMAX |
|
端末レンタル料は月額料金に含む
めっちゃWiFiで使う端末は、すべて「レンタル」です。
端末レンタル料は月額料金に含まれており、契約期間中は自由に使えますが、解約したら返却する必要があります。
【めっちゃWiFi利用端末スペック】
端末名 | U2s(ゴールドまたはグレー) |
---|---|
SIMタイプ | クラウドSIM(eSIMともいう) |
下り最大通信速度 | 150Mbps |
上り最大通信速度 | 50Mbps |
サイズ | 縦127x幅65.7x厚み14.2mm |
重さ | 151g |
バッテリー容量 | 3,500mAh |
連続使用可能時間 | 最大12時間 |
付属品 | MicroUSBケーブルのみ |
U2sにはディスプレイがありません。モバイル電波の受信状況とバッテリー残量は大まかにLEDで表示されますが、細かな通信設定や使ったデータ量を知ることはできません。
とはいえ、データ通信量は無制限なので、実際に使う上で深刻な不便はないといえます。
25ヶ月目以降は解約しても違約金がかからない
スマホと同じように、モバイルWiFiにも契約期間やそれに伴う違約金が設定されています。
多くの事業者は契約期間を定め、違約金がかからないのは数年に一度設けられている「更新月」だけとしています。
ところがめっちゃWiFiは、契約から24ヶ月目までは9,800円の違約金を設けていますが、更新月がなく25ヶ月目以降はいつ解約しても違約金は請求されません。
違約金(契約解除料) | |
---|---|
めっちゃWiFi | 初月〜24ヶ月目までは9,800円 25ヶ月目以降は0円 |
どんなときもWiFi |
|
GMOとくとくBB WiMAX |
|
スマホと同じようにモバイルWiFiサービスも新しいプランや端末が発売される可能性があります。
より使いやすくお得なサービスに乗り換えることを考えると、めっちゃWiFiはかなり制限が少ないといえます。
端末に万が一のことがあっても弁済金が安い
モバイルWiFiでは、持ち歩く端末が万が一破損したり水没した場合に備えて「端末補償」という保険を有料オプションとして用意しています。月あたりの金額は数百円ですが、安く使うなら避けたいものです。
そう考えると「めっちゃWiFiには端末補償オプションそのものがない」ということはかなりお得だといえます。端末はそもそもレンタルですが、次の通り弁済金が他社に比べて安く設定されているのです。
端末レンタルのモバイルWiFi各社の弁済金は以下の通りです。
機器損害金(弁済金) | |
---|---|
めっちゃWiFi | 5,000円 |
どんなときもWiFi | 18,000円(端末補償未加入または有償交換の場合) |
よくばりWiFi | 18,000円(端末補償未加入または有償交換の場合) |
Mugen WiFi | 20,000円(紛失の場合) |
万が一に備えるかどうかは、料金を抑えたいユーザーにとってとても悩ましい問題です。
そのようなことのないよう丁寧に利用するのが前提ですが、こればかりはこれまでの利用経験から判断するしかありません。
世界100ヶ国以上で申請なしで使える
めっちゃWiFiでは、端末に差し込む実体としての「SIMカード」はありません。「クラウドSIM(eSIMともいう)」といって、契約後クラウドから端末にダウンロードします。
クラウドSIM(eSIM)のメリット
クラウドSIMの最大のメリットは、実体がないので「到着まで待つ必要がない」ことです。これは通常国内で使うだけなら気にすることはありませんが、海外での利用となると話は別です。
いつも使っている端末を海外で利用するときは、渡航先にあるモバイル電波に対応しなくてはなりません。実体SIMしか使えなければ、渡航前または渡航先でSIMカードを手に入れる必要があります。
そのため渡航前に手に入らなかったり、SIMサイズが違うなど結局使えなくなるリスクがあります。一度の渡航で様々な場所を訪れるなら、その度に手配しなくてはならず手間もコストもかかります。
その点クラウドSIMなら、ネットワークからダウンロードして設定すればすぐ使えるので非常に便利です。
とくにめっちゃWiFiなら、渡航先でいつもの端末の電源を入れるだけで使えるようになります。
渡航先によって料金が変わる
ただ、海外での利用には1日あたり別途850円または1,250円の料金がかかります。しかもデータ利用量は1日1GBまででそれ以上使うと渡航先ごとに異なる通信制限がかかります。
ただし通信制限された状態でもそのままデータ通信は利用できます。速度制限も、毎日日本時間の午前9時にリセットされるので、それまでガマンすればまた高速通信が使えるようになるので安心です。
料金は大きく、アジア17ヶ国とそれ以外に分かれます。
アジア17ヶ国:バングラデシュ・カンボジア・中国・香港・インド・インドネシア・マカオ・マレーシア・ミャンマー・モンゴル・フィリピン・シンガポール・韓国・台湾・タイ・ラオス・ベトナム | 1日あたり850円 |
---|---|
その他の利用対象地域(ヨーロッパ・上記以外のアジア・アフリカ・南北アメリカ・オセアニア) | 1日あたり1,250円 |
もし海外で別のモバイルWiFiをレンタルすれば、1日1,500円はかかるといわれます。
申請や契約の手間、料金やデータ通信量を心配することを考えれば、最初からめっちゃWiFiにしておく方が便利でお得です。
提供会社はもともと格安SIMサービス事業者
めっちゃWiFiを提供しているのは、スマートモバイルコミュニケーションズ株式会社という企業です。略して「スマモバ」と呼ばれ元は格安SIMサービスを提供していました。
設立は2007年と古く、事業者の中では老舗に入ります。それほど長い期間通信サービスを提供しているので、サービスの質は一定の水準を満たしています。
とくに初めてモバイルWiFiを使うユーザーには、サポート体制の充実は欠かせません。サービスを提供してきた歴史ある企業なら安心できるでしょう。
めっちゃWiFi利用の注意点
しかし、めっちゃWiFiには優れた面とは逆の「注意すべき点」もいくつかあります。契約して実際に使う上で重要になる注意点を解説します。
通信速度はWiMAXより遅い
気になるめっちゃWiFiの通信速度は、モバイルWiFiとして最も契約者の多いWiMAX2+より低速とされています。
下り最大速度 | 実測値 | |
---|---|---|
WiMAX2+ | 440Mbps | 20〜50Mbps |
めっちゃWiFi | 150Mbps | 10〜40Mbps |
これは使う電波が違うことが原因です。WiMAXとはもともと光回線が設置できない地域向けに開発された回線で、スマホより速い速度の電波を使っているのです。
めっちゃWiFiで今話題の4K動画を再生するとわかりやすいのですが、1分程度の動画で数秒〜十数秒に1度の割合で動画が止まります。データのダウンロードに再生のスピードが追いつかないのです。
ただ、通常画質ならほとんどの動画はスムーズに再生できます。とりわけ「外出先で4K動画ばかり見る」なら不向きですが、それ以外ならさほど不便を感じることはないでしょう。
あまりに使いすぎると速度が制限されることも
公式Webサイトでは速度制限について、「念のため」とも思えるような補足がされています。
Q&Aで速度制限について、通信速度は設けていないが、不正利用または著しくネットワークを専用するレベルの大容量通信にのみ速度制限する場合があるとしています。
具体的にどのような使い方、どれくらいの期間にどれほどのデータ量を通信すれば制限されるかという基準は明確にされていません。この判断はあくまで「事業者判断」とされているのです。
とはいえ、一般に考えられない程度の量のデータ通信をしない限り速度が制限されることはおそらくありません。それほどの量を通信するなら、速度の面で別の回線にした方がよいともいえます。
カスタマーサポートセンターにつながりにくい
めっちゃWiFiには、他社が当たり前のように設けているWebでの「問い合わせフォーム」がありません。尋ねたいことはすべて電話で、カスタマーサポートセンターに問い合わせなくてはならないのです。
どんなサービスでも同じですが、一般に「電話による問い合わせはつながりにくい」ものです。残念ながらめっちゃWiFiも口コミサイトなどで同様の声がよく見られます。
そのため手厚いサポート体制が必要なユーザーより、ある程度知識・経験のあるモバイルWiFi中級者以上のユーザーにおすすめのサービスだといえます。
めっちゃWiFiの申し込み方法

めっちゃWiFiは、公式Webサイトから申し込みできます。ここではその手順を紹介します。
Webサイトから24時間いつでも申し込める
Webサイトからの申し込みは「24時間いつでも好きなときにできる」のが大きなメリットです。
もしWebサイト申し込みができなければ、いくら契約したくても忙しい現代人はあきらめるしかないかもしれません。
申し込む前の準備として、月額料金の支払いに使うクレジットカードを用意します。めっちゃWiFiではクレジットカード以外で支払うことはできないためです。
申し込みの手順
- めっちゃWiFi公式Webサイトのところどころにある「今すぐ申し込む」ボタンを押す
- STEP.01で申し込み内容をすべて入力する:まずは「新規購入」か「追加購入」にチェックを入れる
- 氏名・ふりがな・住所・生年月日や連絡用携帯電話番号・メールアドレスなど個人情報を入力する
- 端末(カラー)を選択する
- 最後に利用規約と重要事項説明所の同意チェックボックスにチェックを入れて「契約内容を確認する」ボタンを押す
- STEP.02で申し込み内容と初期費用・月額料金を確認する
- クレジットカード情報を入力して「申込を確定する」ボタンを押して完了
申し込みが完了したら、登録したメールアドレス宛にメールが届きます。その後、端末の準備が整いしだい発送され、その旨のメールも送られます。
端末の到着まで通常3日程度かかる
申し込む日時にもよりますが、通常申し込みの完了後早ければ当日、遅くても翌日には端末は発送されます。それから到着までは1〜2日程度かかるため、申し込みから考えると通常3日程度で到着します。
届いた書類や箱などはすべて返却するまで保管しておく
めっちゃWiFiの端末はすべて「レンタル」です。これは「端末だけ」と考えがちですが、充電ケーブルはもちろん外箱や取扱説明書も同様で、解約後はすべて返却しなくてはなりません。
これらのどれか一つでも欠けていたら、弁済金5,000円が請求されます。あくまでレンタルであること、端末以外もすべてなくさないようしっかり保管しなくてはならないことを覚えておきましょう。
利用できるよう端末を設定する
端末を利用するために最初に設定しておくことは次の2つです。
まずUSBケーブルをつないで充電する
レンタルだからかもしれませんが、端末のバッテリーが空っぽで届くことがあります。電源が入らないと早合点せず、まずはUSBケーブルをつないで充電しましょう。
防護機能設定をオフにする
端末にWiFi接続できたら、次は防護機能設定をオフにしておきましょう。そうすればアプリケーションのダウンロードとアップロード、クラウドとの同期を自動で行えるようになります。
- WiFi接続したスマホやパソコンのブラウザを立ち上げる
- URL欄に「192.168.43.1」と入力する(端末の設定画面が表示される)
- 「ボーダレスWiFi」画面の「端末管理」を押し、ID・パスワードとも「admin」と入力する
- 「データ管理」メニューの「防護機能をオン」のスイッチを「オフ(色がなくなる)」にする
めっちゃWiFiがおすすめなユーザー
ここまで解説してきためっちゃWiFiの特徴から、おすすめできるユーザー像の要素とその理由を解説します。
2年以上必ず利用する
めっちゃWiFiの料金体系で特徴的なのは次の2点です。
- 利用月数で月額料金が変わることがない(とくに25ヶ月目以降も金額が上がらない)
- 違約金は25ヶ月目以降0である
逆にいえば「2年間は必ず利用すれば」違約金がかからずいつでも解約できる、つまりその恐怖から解放されるということです。他社によくある「月額料金アップ」がないのはわかりやすくうれしいメリットです。
ただ、2年以内に解約するとしても、違約金額は低く設定されているので競合他社よりも負担は少ないといえます。
エリアの広さと安定性が必要
WiMAX2+やソフトバンクなどのキャリア回線1系統だけを使うモバイルWiFiは、いずれも高い人口カバー率とはいえ、他社モバイル電波でなくては受信できないエリアも当然あります。
めっちゃWiFiは、ソフトバンクだけでなくドコモやauの電波も含めて、最も受信感度のよいものを自動的に選んで利用します。
例えばソフトバンクだけでなく、ドコモ・auしか入らない場所でも通信できるということです。
つまり、それだけ広いエリアをカバーしていると同時に、大手キャリアの安定した通信サービスを利用できるということです。
広いエリアでつながりやすく安定性が高い、そんな通信が必要なユーザーにはおすすめです。
アジアなど特定の海外に行くことが多い
海外の渡航先でモバイルWiFiを契約するとどうしても1日1,500円程度はかかります。国を移るごとに契約しなくてはならず、手間もかかります。
そう考えるとめっちゃWiFiは、海外の対象100ヶ国以上の渡航先で電源を入れるだけですぐに利用でき、料金も1日あたり1,250円と割安です。
しかも対象のアジア17ヶ国では1日あたり850円とさらに安い料金で利用できます。
対象100以上の国や地域はもちろん、アジア17ヶ国に行くことが多い人にはリーズナブルで使いやすいというメリットがあります。
めっちゃWiFiは誰にも使いやすい優れたサービス

現在わが国にはかなりの数の、いわゆるモバイルWiFiサービスが存在します。それぞれ使う電波やその性質、初期費用や月額料金、使えるデータ量や利用の制限など細かい点で違いがあります。
めっちゃWiFiは、どこよりも安い・速度が速いというわけではありませんが、利用できるエリアが広く、大手3キャリアの電波を自動的に選別するため安定性が高いなど、安心して使えます。
とりわけ特徴的なのは、海外100ヶ国以上で電源を入れるだけで自動的に使えることです。海外でレンタルするより割安で、さらにアジア17ヶ国ならさらに低料金で利用できるのもうれしいポイントです。
その他、端末弁済金や違約金が安いなどめっちゃWiFiは、誰にもわかりやすく使いやすい特徴をバランスよく備えています。
めっちゃWiFiはこれからモバイルWiFiデビューするユーザーだけでなく、誰にもおすすめできる優れたサービスだといえます。
ポケットWiFi・WiFiルーターの比較を「ポケットWiFi・ルーター1番おすすめはこれ!【2020年】速度・料金・性能を比較」で詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

公開日時 : 2020年05月22日

最新ガジェット、家電、デバイスが大好物。秋葉原、ネットショップでコスパの高い中古端末に目を光らせている。iPhone・iPadを格安SIMとWiMAXで利用中。趣味はダンス、週4日のトレーニングを欠かさない。
関連キーワード