iPhoneメモアプリを使いこなす方法|新機能の使い方・消えた時の復元方法も

iPhoneの「メモ」アプリの使い方を徹底解説します。手書き機能やチェックリストの作成、メモを共有・編集できるなど便利な機能が魅力です。最新バージョンで利用できる新機能やおすすめの整理術、メモが消えた時の対処法についても解説しているので、iPhoneのメモ機能を使いこなしたいという方はぜひ参考にしてください。
iPhoneメモアプリを使いこなす方法|新機能の使い方・消えた時の復元方法も

iPhoneの「メモ」アプリはiPhoneに標準搭載されている無料アプリの1つです。

iPhoneのメモ機能は常に進化しており、メモ以外の機能も大変充実しています。

今回は、iPhoneのメモ機能でできることや使い方を紹介します。「iPhoneのメモを使いこなしたい」という方はぜひ参考にしてください。

iPhoneのメモアプリを解説

iPhoneの「メモ」アプリは、以前までメモ機能のみと最低限の機能でしたが、現在では以下のような機能を備えています。

メモアプリでできること

  • 手書きでメモする
  • マーカーでイラストを描く
  • Webページをそのままメモに保存する
  • 紙の資料をスキャンする
  • 撮影した画像を加工する
  • チェックリストを作成する
  • 作成したメモが共有できる

このように、メモ機能だけではなく、様々な機能を備えています。

しっかり使いこなせば、プライベートや仕事など、幅広いシーンで活用できるツールです。

メモ

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iOS 16で使える「メモ」の新機能

iOS 16では、メモの新機能が追加されました。

iOS 16で使える新機能

  • iPhone上のクイックメモ
  • 進化したスマートフォルダ
  • パスコードでロック
  • メモを日付ごとにまとめる
  • リンクを使って共同作業
  • 条件でフィルタリング

なお、「メモ」アプリの最新機能を使うには、まずiOSのバージョンが最新になっているか確認してください。

もしも、バージョンが古い場合は、事前にアップデートしておきましょう。

アップデートの流れ

  1. iPhoneに最新バージョンのiOSをインストールする
  2. メモアプリをiCloudで使えるように設定、またはメモをデバイス本体に保存
  3. 描画を利用する場合は「描画をアップデート」をタップする

iOSを最新バージョンにアップデートする手順

iOSを最新バージョンにアップデートする手順は次の通りです。

  1. iPhoneを電源に接続しWiFiでインターネットに接続
  2. 「設定」から「一般」「ソフトウェア・アップデート」の順にタップ
  3. 「ダウンロードしてインストール」をタップ
  4. 「今すぐインストール」をタップ
  5. パスコードを入力する
  6. 利用規約を確認し「同意する」をタップ
  7. インストール開始
  8. アップデートが完了するとiPhoneが自動で再起動する

描画をアップデートする手順

描画をアップデートするには、作成したiPhone上のイラストや図をタップすると表示される「描画をアップデート」をタップします。

  1. 作成した図をタップする
  2. 「描画をアップデート」をタップする
  3. アップデート開始

iPhoneのメモアプリでできること

度重なるiOSのアップデートにより、以前にはない便利な機能がたくさん追加されました。

イメージを手書きでメモしたい場合

メモの「ペン」ボタンをタップすると表示される「マークアップツール」を使えば、タッチペン、もしくは指で直接メモやスケッチを描くことが可能です。

マークアップツールには、ペン・マーカー・鉛筆などがあり、太さや色(24色)を自由に選択できます。

「マークアップツールバー」を非表示にする場合は、「ペン」マークか「完了」をタップしましょう。

  1. メニュー右端の「ペン」マーク、または「マークアップ」をタップ
  2. 「マークアップツールバー」でツールを選択
  3. 太さや色を選択
  4. タッチペンや指先でイラストや文字を書く

Webページのリンクを保存したい場合

Webページのリンクを保存するには、ホーム画面から、インターネットにアクセスするためのアプリ「Safari」を起動して、保存したいWebページにアクセスします。

画面下に表示される「シェアボタン」をタップした後、「メモに追加」をタップし、保存する場所を選択すれば完了です。

  1. 「Safari」を起動し保存したいWebページにアクセス
  2. 画面下の「シェアボタン」をタップ
  3. 「メモに追加」をタップ
  4. 保存する場所を選択

紙の資料をスキャンしたい場合

紙の資料をスキャンして、メモに保存する手順は次の通りです。

カメラで書類をスキャンする際は、画面の外側にはみ出ないよう書類を画面内に収めましょう。

スキャンは通常自動的に行われますが、手動でスキャンしたい場合は、画面下の「シャッターボタン」をタップして下さい。

  1. メモを起動し画面左下の「新規作成」をタップ
  2. キーボードの上に表示された「+」アイコンをタップ
  3. 「書類をスキャン」を選択
  4. カメラ起動後、スキャンしたい書類を画面内に収める
  5. 書類を認識すると自動的にスキャン開始
  6. 保存をタップ

チェックリストを作成したい場合

メモの画面右下に表示される「メモマーク」をタップしてタイトルを入力します。「改行」をタップするたびに新しい項目が追加される仕組みです。

項目を実行できたら、チェックマークをタップしましょう。チェックマークがオレンジ色に変わり、実行済みであることが一目瞭然です。

  1. メモを開き画面右下の「メモマーク」をタップ
  2. タイトルを入力して「改行」をタップ
  3. チェックマークボタンをタップしリストを作成
  4. 「改行」をタップするたび新しい項目が追加される
  5. 「チェックマーク」をタップすると「実行済み」になる

iPhoneメモ機能の使い方

ここでは、書式を指定する方法や、メモのフォルダー作成、ファイルを添付する方法などを紹介します。

メモアプリを最大限に活用するために使い方を見ていきましょう。

iPhoneのメモを作成する方法

まずメモアプリを開き、画面右下にある「メモマーク」をタップします。メモを入力し終わったら、「完了」をタップしましょう。

iOS13 以降のメモは、1行目をタイトルとして認識するため、最初の文字は大きく太字で表示されます。それを見越して、1行目はメモの題名を記入するのがポイントです。

  1. メモアプリを開く
  2. 画面右下の「メモマーク」をタップ
  3. メモを入力
  4. 「完了」をタップ

Siriにメモを作成してもらう方法

手書きより、もっと素早くメモを取りたい場合もあるでしょう。そんな時はSiriにメモを作成してもらうこともできます。

iPhone X以降の機種の場合は、サイドボタンを数秒押し続け、すぐにメモしたいことを伝えてください。

ホームボタン搭載のiPhoneは、ホームボタンを押してから用件を伝えます。

要件が長引く場合は、話し終わるまでサイドボタン(iPhone X以降)、あるいはホームボタン(ホームボタン搭載のiPhone)を長押ししてください。

  1. Siriに「新しいメモを作って」と頼む
  2. サイドボタンかホームボタンを数秒押し続けメモしたい要件を伝える
  3. 要件が長くなる時はサイドボタンを長押ししたまま要件を伝える

書式を指定する方法

表や見出し・タイトル・箇条書きリストなど、メモの書式を指定する方法を解説します。

まず、メモの中をタップして表示される「shelf」マーク、 または文字の書式設定メニューである「Aa」をタップします。

書式を選択したら「完了」をタップしましょう。

  1. 「メモ」の中をタップする
  2. 「shelf」マーク、または「Aa」をタップ
  3. 書式を選択する
  4. 「完了」をタップする

ファイルを添付する方法

別のアプリの情報をメモに追加するには、共有元のアプリで「↑」共有ボタンをタップします。

次に「メモ」をタップし、添付先のメモを選んで「保存」をタップして下さい。

  1. 情報の共有元であるアプリの「↑」共有ボタンをタップする
  2. 「メモ」をタップ
  3. 添付先のメモを選択し「保存」をタップ

写真やビデオを追加する方法

まず、メモをタップし「カメラマーク」をタップします。

続いて「フォトライブラリ」を開き、既存の写真やビデオを追加してください。

あるいは「写真またはビデオを撮る」をタップして新しい写真・ビデオを追加し「完了」します。

  1. メモをタップし、続いて「カメラマーク」をタップ
  2. 「フォトライブラリ」をタップ
  3. 既存の写真やビデオを追加、あるいは「写真またはビデオを撮る」をタップ
  4. 「完了」をタップ

PDFを作成する方法

簡単な文章であれば、iPhoneのメモで簡単に「PDF」を作成することもできます。

PDF化したいメモを開いて「↑」共有アイコンから「PDFを作成する」をタップしましょう。

すると、PDF化されたメモのプレビューが表示されるので、問題なければ「完了」をタップし、ファイルの保存先を選択すればOKです。

  1. PDF化したいメモを開く
  2. 右上の「↑」共有アイコンをタップ
  3. 「PDFを作成する」をタップ
  4. 右上の「完了」をタップ
  5. 「ファイルを保存」をタップ
  6. 保存場所を選択して完了
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iPhoneのメモを削除・保護する方法

iPhoneのメモアプリを使う前に確認しておくと安心な、メモの削除方法や大切なメモを保護するパスワード管理法などをまとめました。

メモを削除する方法

メモを削除するときは、「ゴミ箱」をタップする、もしくは「メモ」リストでメモを左にスワイプして「削除」をタップします。

  1. 「ゴミ箱」をタップ
  2. もしくは「メモ」リストでメモを左にスワイプ
  3. 「削除」をタップ

削除したメモの復活方法

メモの一覧画面から、フォルダリストを表示して「最近削除した項目」をタップします。

復活させたいメモをタップし「復元」をタップしてください。

  1. 「フォルダリスト」を表示
  2. 「最近削除した項目」をタップ
  3. 復活したいメモをタップ
  4. 「復元」をタップ

メモをピンで固定する方法

ピンで固定させたいメモを、右にスワイプさせて指を離すとメモがピンで固定されます。

そして、メモリストの一番上に「ピン」アイコンが表示(はじめてピンで固定した場合)されます。

ピンを外す場合は、メモを再び右にスワイプしましょう。

  1. 固定したいメモを右にスワイプし指を離す
  2. メモリストの上段にピンアイコンが表示される
  3. ピンを外すときは再びメモを右にスワイプする

メモをパスワードで保護する方法

まず、メモアプリにパスワードを設定しておくことで、メモをロックすることができます。

Touch IDやFaceIDに対応するiPhoneなら、指紋認証や顔認証も可能です。

  1. 「メモ」アプリから「パスワード」選択
  2. パスワードを入力し「完了」をタップ
  3. 「メモ」を開きロックしたいメモを選択
  4. 右上のメニューボタンをタップし「メモをロック」をタップ
  5. 先ほど設定したパスワードを入力し「OK」をタップ
  6. 「ロックが追加されました」と表示されれば完了

iPhoneのメモを共有する方法

iPhoneのメモは、メッセージとしてLINEで送信したり、iCloudを利用することで、ほかの人とメモを共有したり共同で編集することも可能です。

LINEで送信する方法

メモアプリは、LINEで複数の人に同じメッセージを送信するときにも便利です。

自分が送ったメッセージを確認したいとき、さかのぼって探すのは大変でしょう。

iPhoneのメモアプリなら、自分の送ったメッセージをメモとして残すことができます。

  1. メモを作成
  2. 右上の「↑」共有ボタンをタップ
  3. 下のアプリ欄から「LINE」をタップ
  4. 送信先を選択

iCloudを利用する方法

iCloudを利用することで、iPhoneのメモ情報をiCloudで確認できて便利です。

また、メモをほかの人と共同で編集する場合、iCloudにサインインする必要があります。

iCloud でメモ設定する方法は、「設定」から「ユーザー名」「iCloud」の順にタップし、最後に「メモ」をONにすれば完了です。

  1. 「設定」をタップ
  2. 「ユーザー名」をタップ
  3. 「iCloud」をタップし「メモ」をONにする

メモを共同作成する方法

メモを他の人と共有することで、プロジェクトや旅行の計画、あるいは、買い物リストなども家族と一緒に共同作成することができます。

相手がiOSを利用していてiCloudをONにしていれば、誰でも共同でメモを編集することが可能です。

また、メンバーを追加したい場合は、手順の2~3を繰り返してください。

  1. 共有したい iCloud メモを開く
  2. 右上の「人」アイコンをタップまたはクリック
  3. 送信方法と共有相手を選択
  4. 自動的にメモが送信される

iPhoneのメモ整理術

iPhoneのメモを使いこなすには、作成したメモの整理が重要です。

フォルダを作成して管理しやすくしたり、キャラリー表示にしたりできます。

ここからは、iPhoneのメモを整理する方法をそれぞれみていきましょう。

メモのフォルダを作成する方法

フォルダを作成すると、メモの情報を分かりやすく整理できます

手順は、フォルダリストから新規のフォルダを追加し、フォルダの名前を入力して保存します。

  1. 「フォルダリスト」を表示
  2. 「新規フォルダ」をタップ
  3. フォルダの追加先を選択
  4. フォルダの名前を入力し「保存」をタップ

メモを別のフォルダに移動する方法

メモを別のフォルダに移動したい場合は、次の手順を実行しましょう。

  1. メモリストを表示
  2. 「編集」をタップし「ノートを選択」をタップ
  3. 移動したいメモをタップ
  4. 「移動」をタップ
  5. 移動先のフォルダを選択

メモをギャラリー表示にする方法

iOS以降に搭載されたギャラリー表示機能を使えば、探しているメモが一目で分かります

ギャラリー表示する方法は、メモ一覧画面の左上にある「ギャラリーボタン」をタップするだけと簡単です。

リスト形式の表示に戻すには、もう一度ギャラリーボタンをタップして下さい。

  1. メモ一覧画面の左上にある「ギャラリーボタン」をタップ
  2. ギャラリーボタンを再度タップするとリスト形式の表示に戻る

フォルダの中のメモを並べ替えるには

フォルダの中のメモを並べ替えるには、次の要領で行います。

  1. 並べ替えたいフォルダを表示
  2. 画面下にある検索フィールドを表示
  3. 並べ替えフィールドをタップ
  4. 並べ替え方法を選択(編集日・作成日・タイトルで並べ替え可能)

iPhoneのメモアプリについてよくある質問

ここでは、iPhoneのメモアプリを使う際に、よくある質問をまとめて紹介します。

メモアプリを使っていて困ったことがあれば、こちらをチェックしてみてください。

iPhoneの消えたメモは復元できる?

iPhoneで作成したメモが切れてしまった場合、条件を満たせば復元できます

復元できるのは、iCloudの設定でメモの機能がオンになっている場合です。

消えてから30日以内であれば、メモアプリの「最近削除した項目」のフォルダに保存されています。

復元の手順

  1. 「メモ」アプリを開く
  2. 「最近削除した項目」をタップする
  3. 「編集」から復元したいメモを選択
  4. 「移動」を選択して希望のフォルダをタップ
  5. 復元完了

iPhoneのメモは、PCやAndroidでも使える?

iPhoneのメモアプリはiPhoneの純正アプリなので、WindowsPCやAndroidでは使えません。

ただし、ブラウザからiCloudにサインインすれば、メモの確認と編集が可能です。

以前はPCからのみiCloudにアクセスすることが可能でしたが、現在はAndroidスマホでもiCloudにサインインできるようになりました。

専用アプリのダウンロードや接続ケーブルなども不要で、手軽にメモ機能を利用できます。

iPhoneのメモで表を作成できる?

iPhoneのメモアプリでは、表を作成できます

表作成の手順

  1. 新規メモを立ち上げる
  2. 画面タップしてキーボードを表示
  3. キーボード上のツールバーからテーブルアイコンをタップ
  4. 縦2列、横2行のテーブルが挿入される

挿入した表は、「…」マークから列や行の追加や削除が可能です。

表のコピーや共有、テキスト変換、削除をしたい場合は、テーブルアイコンの長押しで選択できます。

iPhoneのメモ機能をもっと活用しよう

iPhoneのメモアプリでは、直感的な手書き機能やチェックリスト作成、メモの共有などが利用できます。

ビジネスからプライベートまで、幅広いシーンで役立つ便利な機能が盛りだくさんです。

今まで「メモは文字入力しかしたことがない」という人も、この記事を参考にしてメモアプリを使いこなしましょう。

また、通知機能が便利なiPhoneのリマインダーアプリについて解説している記事もありますので、あわせてご覧ください。

公開日時 : 2023年03月24日

菅野 辰則 ― ライター
菅野 辰則 ― ライター

最新ガジェット、家電、デバイスが大好物。秋葉原、ネットショップでコスパの高い中古端末に目を光らせている。iPhone・iPadを格安SIMとWiMAXで利用中。趣味はダンス、週4日のトレーニングを欠かさない。

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