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楽天モバイル新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」を他社と比較!注意点を踏まえて申し込もう!

21年1月に発表された楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」。月々のデータ容量が少ない人にとっては実質的な値下げプランとなり、大手通信キャリア各社の値下げプランを強く意識した内容となっています。
今回は、新料金プランの解説に加え、格安SIM各社、大手通信キャリアの値下げプランと比較し、どれくらいお得なのか、どんな人におすすめできるのか解説します。
申し込み時の注意点についてもお伝えしますので、契約検討している方は参考にしてみてください。
目次
楽天モバイルの新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」とは?

三木谷会長の「むっちゃ高い」が印象的だった発表イベントでしたが、新料金の発表というよりは、現在のプランをアップグレードするような内容でした。
以前からお得な料金プランを提供している楽天モバイルですが、今回のRakuten UN-LIMIT Ⅵはどのようなプランになっているのでしょうか。
Rakuten UN-LIMIT Ⅵプラン概要と料金
Rakuten UN-LIMIT Ⅵは、これまでのRakuten UN-LIMIT Ⅴとは違い、従量制の料金プランとなっています。プラン概要は、以下を参考にしてください。
Rakuten UN-LIMIT Ⅶ |
月額料金 (税込) |
---|---|
〜3GB | 1,078円 |
3〜20GB | 2,178円 |
20GB〜 | 3,278円 |
Rakuten UN-LIMIT Ⅵは、データ使用量に応じて月額料金が変動する料金プランです。
データ使用量が1GB未満の場合は0円、1GB~3GBまでの場合は1,078円(税込)、3GB~20GBまでの場合は2,178円(税込)、20GB以上の場合は3,278円(税込)となっています。
なお、20GB以上は無制限なので、データ容量をたくさん使用したい方も安心して利用できます。ただし、データ容量が無制限となるのは、楽天回線エリアのみとなるのでエリア外の場合は5GBが上限です。
しかし、5GBを超える場合でも通信速度が最大1Mbpsなので、SNSの閲覧や標準画質の動画視聴などであれば、ほぼ問題ありません。
Rakuten UN-LIMIT Ⅵは、月のデータ使用量が少ない方や、データ容量を気にせず使用したい方など、様々なユーザーのニーズに応えたお得な料金プランです。
申し込みはいつから開始?
楽天モバイルの申し込み方法はこれまで通り、店舗契約かオンライン契約から選べます。新プランのRakuten UN-LIMIT Ⅵも変わりません。ただし、プラン提供開始は21年4月1日です。既存の会員はプランが自動でアップグレードされます。
新規で4月1日以前に申し込んだ場合も、自動的にアップグレードされその際のプラン変更の手間や料金はかかりません。
300万名限定の月額料金無料キャンペーンの特典は引き継ぎされます。
申し込みのタイミングはいつがベスト?
ソフトバンクは21年春に、ドコモとauは2021年4月1日よりMNPの転出手数料を廃止予定となっています。このタイミングをねらえば、約3,000円ほどお得に契約できます。
1年間月額料金無料キャンペーンは2021年4月7日に新規受付終了となりますので、契約を考えている方はお早めにお申し込みください。
締め切り直前はサーバーが混雑することが予想されます。
旧プランとの比較
楽天モバイルの新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、既存プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅴ」からアップグレードした内容となっています。ここでは、2つの料金プランの月額料金やその他プラン内容を比較してみましょう。
旧プランとの新プランの大きな違いは、定額制か従量制かという点です。旧プランは、データ使用量が1GBでも50GBでも月額料金が一律3,278円(税込)でしたが、新プランでは使った分だけ支払う仕組みに変更されました。
月のデータ使用量にバラつきがある方でも無駄なく利用できるプランなので、データ使用量が20GB以下の方はこれまでの料金プランよりもお得に利用できます。
その他、Rakuten Linkアプリを利用すれば国内通話がかけ放題という点や、4G・5G通信どちらにも対応している点など、基本的なプラン内容は変わりません。
楽天モバイルの料金プランを他社と比較
次に楽天モバイルの新料金プランが他社と比べてどれくらいお得なのか、比較してみていきましょう。
3キャリアと比較
au「povo」、ドコモ「ahamo」、ソフトバンク「LINEMO」と楽天モバイルの新料金プランとを比較してみます。

他社の値下げプランと比較した場合の楽天モバイルの強みとしては、
- 低容量から20GB未満のニーズにも対応
- データ無制限で3,278円(税込)
- 24時間かけ放題が無料(※)
- 店舗での契約・サポートも可能
- 海外ローミングも可能
(※)専用電話アプリ「Rakuten Linkアプリ」を使用した場合
大きくはこの5点にあることがわかります。
ただし、一概に楽天モバイルがお得とは言えません。
- 月々にどれくらいデータを消費するか
- 電話を使うのか・どれくらい使うのか
- 店舗でのサポートを必要とするのか
- 海外での使用を前提とするのか
使い方やライフスタイルによって変わります。
大手キャリアの新料金プランについては新料金ahamo povo LINEMOの違いを比較した記事があるので、気になる方はあわせてお読みください。
20GB以下であれば楽天モバイルが圧倒的
他社の値下げプランに比べて楽天モバイルは、20GB以下の場合、容量に応じて課金する従量課金制の料金形態を採っています。
他社の値下げプランは20GB以下の場合であっても、20GB使っても同一料金のため、あまりデータを消費しないという方にとっては、損だという見方もできます。
他社が弱みとしていた部分をうまくカバーしてきた印象です。20GB未満で足りるという方は楽天モバイルを検討してみるのもありでしょう。
通話を使わないのであればpovoがお得
また、同じ20GBであってもau「povo」と楽天モバイルとを比較した場合、楽天モバイルの方が料金が+500円高くなっています。
ただし、auの料金には通話料金は含まれていません。固有の番号を使っての電話をする人としない人がいるため、オプションで選択できる方式にしています。
もし、通話を前提としないならばau「povo」方がお得と言えるでしょう。
povoについて詳しく知りたい方は、povoのメリット・デメリットと評判を解説した記事を参考にしてください。
電話をメインとして使いたいなら楽天モバイル
他社場合、24時間のかけ放題をオプション追加すると、1,100円(税込)から1,650円(税込)プラスでかかってきてしまいます。
しかし、楽天モバイルであれば「Rakuten Linkアプリ」を使えばどれだけ使っても通話料は無料です。これは相手がRakuten Linkアプリを使っていなかったとしても、また他社の番号であっても、固定電話であっても無料です。
データ通信よりも、電話をメインとして使っていきたい方は、楽天モバイルを検討してみましょう。ただし、Rakuten Linkアプリは他社の通信品質に比べて少々悪く感じます。
時々、相手の声が聞き取りづらく声を被せてしまうなんてこともあります。普段使いであれば問題ない程度ですが、ビジネスなどでの使用は検討した方がよさそうです。
店舗でのサポートを受けたいなら楽天モバイル
他社の値下げプランは非常に魅力的なものではありますが、オンライン限定の対応という点は人によってはネガティブなポイントになるでしょう。デジタル世代にとってはネットひとつで完結するに越したことはありません。
しかし、ときにはサポートが必要な場面が出てくるかもしれません。また、ネットは苦手だけど、値下げプランに魅力を感じている世代にとっては契約の大きな障壁になってしまいます。
この点、楽天モバイルであればショップにて、サポートを受けられたり、実機を触って試せたり、即日契約できたりと、メリットがたくさんあります。
楽天モバイルはオンラインの問い合わせ窓口が繋がりにくいといった口コミもあります。店舗でのサポートを前提としたい方、楽天モバイルのショップがお住いの地域にあるという方は楽天モバイルを検討してもよいでしょう。
海外で使うならahamoか楽天モバイル
楽天モバイルでは世界66の国と地域で、追加料金なしで海外ローミングが可能。海外での通信や通話を前提としている方は楽天モバイルがおすすめです。しかし、海外ローミングを行う際にはいくつか注意点があります。
- データ通信は2GB/月まで
- データ容量超過後の通信速度が128Kbpsまで減速
- 日本から海外へ電話をかける場合は有料の場合も
- iPhoneは海外ローミングが使用不可
まずデータ通信ですが、毎月使えるデータ容量の上限が2GBまでとされています。
標準画質の動画を240分再生して消費してしまう程度ですので、海外でもネットを多く使いたい方は、同じく国際ローミングに対応のドコモ「ahamo」がおすすめです。
ahamoでは、海外82の国々・地域で追加料金なく、20GBのデータ容量を使用できます。
ahamoがどんなサービスか気になる方は、ahamo(アハモ)の評判やデメリットを実際の口コミから解説した記事をご覧ください。
格安SIMと比較
一方、20GB未満のプランを一部の格安SIMとサブブランドと比較します。

今回比較対象としたのは、先日発表されました2月1日提供開始のマイネオ「マイピタ」、3月1日提供開始のUQモバイル「くりこしプラン」です。いずれも料金改定のあったブランドですが、料金だけ見れば楽天モバイルが優勢です。
例えば1GB未満の場合、楽天モバイルの無料には勝てません。また、3GB未満のくりこしプランも楽天モバイルの方が500円ほど安くなっています。
一方、3GB以上20GB未満のプランの場合、楽天モバイルよりもマイネオ「マイピタ」がお得です。ただし、楽天モバイルはここに通話料も含まれていますので、通話を前提として使っていきたい場合は料金だけ見れば、楽天モバイルがお得と言えます。
とは言え、楽天モバイルは繋がりやすさという点で見劣りしてしまいます。UQモバイルはauのサブブランドという位置付けで通信品質、通話品質ともにauとほぼ同等の使い心地。
マイネオもau回線、ドコモ回線、ソフトバンク回線の3回線に対応したマルチキャリアSIMを使えます。
安さと通信品質と、どちらを選ぶのか重要なポイントと言えるでしょう。
楽天モバイルの対応エリアと人口カバー率
今回の発表で三木谷会長は、2021年夏までに楽天回線が繋がるエリアを人口カバー率96%にすると言い切りました。逆説的に言えば、現在は、繋がるエリアと繋がりにくいエリア、繋がらないエリアが存在しているということです。
繋がらないエリアはパートナー回線が使える

この繋がらないエリアに関しては、au回線を使えるようになっています。これがパートナー回線と呼ばれるものです。
ただし、楽天モバイルではこのパートナー回線が使える上限を5GB/月までとしており、そのデータ容量を超過した場合は送受信最大1Mbpsまで通信速度が低下してしまいます。
1Mbpsは実際にどれくらいの速度かというと、動画視聴やアプリのダウンロード時には遅いと感じるレベル。一方、テキストの読み込みには十分ですので、ウェブの閲覧程度であればそこまでストレスは感じにくいでしょう。
今後の人口カバー率の予定は?
なお、現在の対応エリアは、公式ページから確認ができます。すでに公式ページでは、2021年3月と夏頃の拡大予定地域を見られます。
具体的には、「2021年3月に人口カバー率80%」「2021年夏に人口カバー率96%」へと拡大予定とのことで、ご自身のお住いの地域がいつまでにカバー予定となるのか、確認してから契約することをおすすめします。
自分が住んでいる場所が楽天モバイルの回線エリアかどうか確認する方法をまとめていますので、確認したい方はあわせてお読みください。
楽天モバイル契約の注意点・デメリット
今回発表された「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の他、楽天モバイルには契約の際に知っておきたい注意点がいくつかあります。
動画にてより詳しく解説しています。併せてチェックしてみてください。
18歳未満・2回線以上の申し込みに注意
なお、オンラインで申し込めるのは18歳以上からとなっています。18歳未満の方は店舗で申し込むか、保護者名義での契約となります。
なお楽天モバイルでは、同一契約者が2回線以上申し込む場合には1年間無料の特典は付与されませんので注意しましょう。異なる名義であれば、特典の利用は可能です。
楽天モバイルで2回線目をお得に契約する方法は、こちらの記事で解説しています。
iPhoneはXR以上しか使えない
楽天モバイルでiPhoneを使いたいという方は少なくないでしょう。ただし、楽天モバイルで公式に発表している情報によれば、iPhoneはXR以降の端末しか使えません。もちろん、Rakuten LinkアプリもXR以降の端末しか使えません。
ただし、iPhone XR以降の端末であっても海外ローミングは利用不可です。海外でiPhoneを使ってのデータ通信、国際電話を行うことはできませんので注意しましょう。
楽天モバイルで購入できるiPhoneはiPhone 12シリーズの4端末とiPhone SE(第2世代)です。
楽天モバイルで購入できる端末は限定的
楽天モバイルでは、動作確認が取れている端末であれば端末を持ち込みで使うことはできます。
一方でこれを機に楽天モバイルで新しい端末を買おうかなと考えている人もいるかと思いますが、楽天モバイルでは取り扱いのある端末は限定的です。
実際に見てみると、楽天専売の端末やOPPOやHUAWEIなどのエントリーモデルからミドルレンジの節約志向の高い格安スマホが多くあります。
楽天モバイルで購入できる機種は、楽天モバイルのおすすめスマホ機種をランキングで解説した記事をご覧ください。
楽天モバイルの申し込み方法
楽天モバイルの申し込みは、オンラインと楽天モバイル店舗からの2通りの方法があります。
店舗での申し込みの場合は、スタッフから直接説明を受けられますが、必要書類の不備や不足やMNPの対応時間などによって、複数回足を運ぶ可能性があります。
一方、楽天モバイルのオンラインショップで申し込む場合は、24時間受付可能でどこからでも申し込めるのでおすすめです。
申し込みに必要なもの
楽天モバイルに申し込むには、以下の4つを事前に準備しておきましょう。
- 本人確認書類
- 楽天会員ユーザーID/パスワード
- クレジットカード/銀行口座
- MNP予約番号
本人確認書類には、免許証やマイナンバーが使えます。
ただし、健康保険証やパスポートなどは単体では利用できないため、公共料金の領収書などの補助書類が必要です。
プラン+製品セットで申し込む手順
ここでは、Rakuten UN-LIMIT V(4月1日よりRakuten UN-LIMIT Ⅵ)と端末をセットで申し込む場合の手順を紹介します。
- Rakuten UN-LIMIT V の「プランを選択する」をタップ
- 通話サービス・SIMカードタイプを選択
- 希望のサービスを追加し、「製品を選択する」をタップ
- 希望の端末を選択し、「製品を選ぶ」をタップ
- 希望のカラー、メモリ容量、支払い回数を選択し、「購入する」をタップ
- 端末保証、関連アクセサリーを選択後、「この内容で申し込む」をタップ
プランのみで申し込む手順
ここでは、Rakuten UN-LIMIT Vの料金プランのみで申し込む場合の手順を紹介します。
- Rakuten UN-LIMIT V の「プランを選択する」をタップ
- 通話サービス・SIMカードタイプを選択
- 「製品を選択する」はタップせずに、最下部の「追加せずに次へ進む」をタップ
楽天モバイルのお得な料金プランで契約しよう

今回発表された新プランも他社の概ねお得なプランと言えるでしょう。
楽天モバイルを契約する際は、楽天回線エリアかどうか、端末が対応しているか確認してから申し込みましょう。
公開日時 : 2021年05月31日

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