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auから楽天モバイルに乗り換えるデメリットは?違約金と乗り換え手順も徹底解説

auから楽天モバイルに乗り換えを検討しているものの、楽天モバイルのデメリットが気になって乗り換えに踏み切れない方もいるのではないでしょうか。
確かに楽天モバイルにはデメリットや注意点がありますが、メリットも多いです。
そこで本記事では、auと楽天モバイルの料金比較とauから楽天モバイルに乗り換えるデメリット・メリット、楽天モバイルが適している人について徹底解説します。
また、auから楽天モバイルに乗り換えるベストなタイミングや乗り換え手順も詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
auと楽天モバイルの料金を比較
auから楽天モバイルへの乗り換えを検討するにあたり、まずは料金を比較します。
選べるプランは、auが使った分だけ支払うピタットプラン 5G/4G LTEと定額制の使い放題MAX 5G/4Gの2プランで、楽天モバイルは1プランのみです。
auは、適用可能な割引を全て適用した最安の状態の月額料金を記載しています。楽天モバイルには月額料金の割引が適用されるプログラムはないため、月額料金はそのままです。
上記の条件で、データ容量ごとにどちらが安いか見てみましょう。
(税込) | au | 楽天モバイル |
---|---|---|
~1GB | 2,178円 | 0円 |
1GB超~3GB | 3,278円 | 1,078円 |
3GB超~4GB | 3,278円 | 2,178円 |
4GB超~7GB | 4,928円 | 2,178円 |
7GB超~20GB | 4,928円 | 2,178円 |
無制限 | 4,928円 | 3,278円 |
毎月のデータ容量が1GB以下の場合の月額料金を比較すると、auが2,178円なのに対し楽天モバイルは0円です。
消費したデータ量が1GBを超えなければ、楽天モバイルでは利用料金を支払う必要がありません。
1GB超~無制限で比較しても、全て楽天モバイルの方が安く利用可能です。
また、楽天モバイルの月額料金には国内通話かけ放題も含まれています。料金プランの比較では、楽天モバイルが圧倒的に安いですね。
auから楽天モバイルに乗り換えるデメリット
楽天モバイルの料金の安さは魅力ですが、auから楽天モバイルに乗り換えることでデメリットもあります。
知らずに乗り換えると後悔してしまう可能性もあるため、しっかり理解しておきましょう。
1.auのキャリアメールアドレスが使えなくなる
auでは、キャリアメールと呼ばれる「ezweb.ne.jp」もしくは「au.com」のメールアドレスを利用可能です。
auから楽天モバイルに乗り換えると、auのキャリアメールアドレスが使えなくなります。
現在auでキャリアメールを連絡用やSNSなど会員制サービスの登録メールアドレスとして登録している場合は、auを契約している間に他のメールサービスへの移行が必要です。
特に会員制サービスは要注意で、登録メールアドレスを変更せずに楽天モバイルに乗り換えてauのキャリアメールが使えなくなると、パスワードを忘れた時にリセットできません。
これは、パスワードリセットのメールが現在登録しているアドレスに届くために起こるトラブルです。
パスワードをリセットできないとログインできず、そのサービスを引き続き利用したい場合は新しくアカウントを作り直すしかなくなります。
auから楽天モバイルに乗り換える場合は、よく利用するサービスの登録アドレスの変更を必ず済ませておきましょう。
キャリアメールに代わるメールアドレスは、フリーメール(無料で利用できるメールサービス)で問題ありません。
おすすめのフリーメールを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
2.auの割引が適用されなくなる
auから楽天モバイルに乗り換えると、auで適用されている以下の割引が適用されなくなります。
適用される割引(割引額) | |
---|---|
ピタットプラン 5G/4G LTE |
・2年契約N(187円) ・家族割プラス(1,100円) ・auスマートバリュー(550円) |
使い放題MAX 5G/4G |
・家族割プラス(1,100円) ・auスマートバリュー(1,100円) ・au PAY カードお支払い割(110円) |
この中で注意が必要なのは、auスマートバリューです。
auスマートバリューは、自宅のネット回線が「auひかり」や「auスマートポート」「au ホームルーター 5G」の場合にauのケータイ料金が550円~1,100円割引されます。
auから楽天モバイルに乗り換えると、auのケータイではなくなってしまうためauスマートバリューの割引が適用されません。
楽天モバイルに乗り換える場合は、自宅のネット回線も見直しましょう。
なお、楽天ひかりは楽天モバイルとセットで利用すると、月額基本料が1年間無料になってお得です。
3.auで解約違約金がかかる場合がある
auから楽天モバイルに乗り換える際に、契約しているプランやタイミングによっては解約違約金がかかることがあります。
具体的には、2年契約もしくは2年契約N対象のプランを契約している場合、申し込み月の翌月から数えて24ヵ月目~26ヵ月目の契約更新月以外にauを解約すると、契約解除料を支払わなければいけません。

2年契約と2年契約Nそれぞれの契約解除料は以下の通りです。
- 2年契約:10,450円(税込)
- 2年契約N:1,100円(税込)
特に2年契約の契約解除料は10,450円と高額のため、楽天モバイルへの乗り換えの大きな障壁となります。
ですが、auでは2年契約を2年契約Nに変更し、契約解除料を1,100円に抑えることも可能です。
その方法は、2年契約Nに対応する料金プランに変更することです。
スマホプランの中では、以下のプランが2年契約Nに対応しています。
2年契約N対応プラン
- ピタットプラン 5G
- ピタットプラン 5G(s)G
- ピタットプラン 4G LTE(新auピタットプランN)
- ピタットプラン 4G LTE(s)
スマホのプランで2年契約Nに対応しているのはピタットプランのみです。以下の手順で変更しましょう。
- My auにログイン
- 「スマートフォン・携帯電話」タブをクリック
- 「ご契約内容/手続き」をクリック
- 「ご契約情報」をクリック
- 料金プランの「変更」をクリック
- ピタットプラン 5Gもしくはピタットプラン 4G LTEに変更する
4.auの機種代金が残っている場合は支払う必要がある
auで購入した機種代金の分割支払金が残っている場合、楽天モバイルに乗り換えた後も支払う必要があります。
楽天モバイルの申し込みと同時に端末を分割購入すると、auと楽天モバイルそれぞれで分割金を支払うこととなり、支払いの負担も2倍に増えます。
分割支払い金の二重払いを避けたい場合は、auの支払いが終わるまで楽天モバイルへの乗り換えは待ちましょう。
待てない場合は、auの残りの分割支払金を一括で支払うか、楽天モバイルで1円や数千円の安い機種を購入することで負担を減らせます。
5.SIMロック解除が必要な場合がある
auで2021年9月30日以前に発売された機種には、auのSIMでしか使えないようにSIMロックがかかっています。
楽天モバイルのSIMでauのSIMロックがかかった端末を利用するには、SIMロックを解除しなければいけません。
SIMロックの解除はオンラインもしくはauショップで手続き可能ですが、おすすめはオンラインです。
オンラインならauショップに来店する必要がなく、ネットができる環境があればどこからでも自分でSIMロック解除の手続きができます。
また、auショップでSIMロック解除すると3,300円の手数料がかかりますが、オンラインでの手続きなら手数料は無料です。
手続き方法も簡単なので、auのSIMロック解除は基本的にはオンラインで済ませましょう。
6.楽天モバイルは無制限で通信できるエリアが狭い
楽天モバイルは、月額3,278円で上限なくデータ通信できるのが特徴です。
ただし、これは楽天回線エリア内で通信した場合のみで、パートナー回線エリアではひと月で5GBまでしか通信できません。
楽天モバイルのエリアには、楽天モバイルが自社で設置した基地局を介して通信できるエリアの「楽天回線エリア」と、auの基地局を介して通信できるエリアの「パートナー回線エリア」があります。
パートナー回線エリアは、楽天モバイルの基地局がないエリアをカバーするために、楽天モバイルがauから設備を借りて運用しています。
つまり、パートナー回線エリアに頼っている現状の楽天モバイルは自社の基地局で通信できるエリアがauより狭く、無制限に通信できるエリアも限定されているということです。
楽天回線エリアはエリアマップで確認できます。
ネット使い放題が目的でauから楽天モバイルに乗り換える場合は、契約する前に自分の生活圏が楽天エリア回線かどうかを必ず確認しましょう。
7.Rakuten Linkによるかけ放題の通話品質がよくない
楽天モバイルは、Rakuten Linkアプリを使って通話すると追加費用なしでかけ放題になります。
ですが、Rakuten Linkの通話品質の評判があまりよくありません。
Rakuten Linkアプリのユーザーレビューでは、通話途切れや相手の声の聞き取りにくさなどが指摘されています。
現状の楽天モバイルのかけ放題サービスには、auのような通話品質は期待できない点はおさえておきましょう。
auから楽天モバイルに乗り換えるメリット
auから楽天モバイルへの乗り換え時のデメリットは上記の通りですが、メリットももちろんあります。
主に6つあるので、それぞれ見ていきましょう。
1.料金が安くなる
auから楽天モバイルに乗り換えると、確実に料金が安くなります。
また、楽天モバイルは使った分だけ支払う料金体系で、1GB以内なら0円なのはauにはない大きなメリットです。
auのプランに割引を適用しても全てのデータ量で楽天モバイルの方が安いので、毎月のケータイ料金を安く済ませたいなら楽天モバイルを検討しましょう。
2.テザリングできるデータ量に制限がない
auの使い放題MAX 5G/4Gは無制限に通信できますが、テザリングには制限がありひと月に30GBまでしか利用できません。
テザリングによる通信が30GBを超えると、最大128kbpsの低速に制限されてしまいます。
対して、楽天モバイルでは通常のデータ通信はもちろん、テザリングも無制限に利用できます。
端末は問わず、iPhone・Androidともにテザリングできるデータ容量に制限はありません。
通信量を気にせずテザリングを使いたいなら、楽天モバイルはおすすめです。
3.auで使っていたiPhoneがそのまま使える
auと楽天モバイルでは利用している周波数帯が異なるため、auの全ての機種が楽天モバイルで使えるわけではありません。
ですが、auのiPhoneは楽天モバイルでも問題なく利用可能です。
iPhone 12シリーズ以前のiPhoneはSIMロックがかかっていますが、SIMロックを解除すればそのまま使えます。
また、auのiPhone 13シリーズにはSIMロックがかかっていないため、SIMロックの解除も不要です。
現在auのiPhoneを使っていて楽天モバイルに低予算で乗り換えたい場合は、楽天モバイルをSIMのみで契約して手持ちのiPhoneでSIMを入れ替えて使いましょう。
4.楽天回線エリア外で5GB使い切っても1Mbpsで通信可能
デメリットの項目で、楽天モバイルは楽天回線エリア外(パートナー回線エリア)では1ヵ月に5GBまでしか高速通信できないことをお伝えしました。
5GBを超えると低速に制限されますが、制限後の最高速度は1Mbpsとそれなりに速いです。
1Mbps出ていれば、ウェブサイトやSNSはそこまでストレスなく閲覧できます。
動画は高画質だと厳しいですが、低画質ならなんとか視聴できるでしょう。
一方、auのピタットプラン 5G/4G LTEは7GBを超えると128kbpsに制限され、ストレスなく利用できるのはLINEやメール程度です。
基本は楽天回線エリア内にいることが多く、たまにパートナー回線エリアで通信する必要がある場合、モバイル通信で動画を視聴する機会が少なく速度にこだわらないなら楽天モバイルでも十分対応できます。
5.楽天ポイントが貯まりやすくなる
楽天モバイルに乗り換えると、楽天ポイントが貯まりやすくなります。
楽天モバイルの契約で得られる楽天ポイントは以下の通りです。
- 楽天モバイルの利用料金:100円(税抜)につき1ポイント
- 楽天カードで楽天モバイルの利用料金支払い:100円(税込)につき1ポイント
- 楽天モバイルの買い物:ポイント2倍
楽天モバイルの利用料金100円(税抜)につき、楽天ポイントが1ポイント付与されます。
楽天モバイルの支払い方法に楽天カードを設定すると100円(税込)につき1ポイント付与されるため、税抜と税込の違いはあるもののおおまかに100円で2ポイント獲得できることになります。
楽天モバイルは楽天カードと併用するメリットが多いので、楽天ポイントを効率よく貯めたい場合は楽天カードで支払いましょう。
また、楽天モバイルを契約中は楽天市場での買い物でポイントが2倍になるのもメリットですね。
6.キャンペーンでお得に乗り換えられる
楽天モバイルでは、お得なキャンペーンが複数開催されています。
auから楽天モバイルへの乗り換えで利用できるキャンペーンは以下の通りです。
- 他社からの乗り換えでSIMのみ契約すると楽天ポイントが最大20,000ポイント還元
- 他社からの乗り換えで対象のAndroidスマホをセット購入すると最大25,000ポイント還元
- プラン料金が3ヵ月無料
SIMのみでも端末セットでも、乗り換えなら20,000ポイント以上の楽天ポイントがもらえるので、ぜひ活用したいところです。
また、楽天モバイルを初めて申し込む場合は、プランの月額料金が3ヵ月間無料で利用できます。
通信量が20GBを超えて3,278円になっても0円なので、使用感の確認の意味も込めて3ヵ月間使い倒しましょう。
auから楽天モバイルへの乗り換えがおすすめの人
楽天モバイルの料金プランとデメリット、メリットをふまえ、auから楽天モバイルへの乗り換えがおすすめの人をまとめると以下の通りです。
- 通話品質にこだわりはなく電話を無料でたくさんかけたい人
- 毎月のデータ容量が1GB未満の人
- 生活圏が楽天回線エリアで安くたくさん通信したい人
- 通信量を気にせずテザリングを利用したい人
- 楽天市場をよく利用する人
まず、電話を無料でたくさんかけたい人に楽天モバイルはおすすめです。
楽天モバイルでは、Rakuten Linkアプリを使って発信すると追加費用なしで国内通話がかけ放題になります。
auでかけ放題にするには追加で月額1,870円の出費が必要なことからも、楽天モバイルのかけ放題がいかにコストパフォーマンスに優れているかがわかります。
ただ、Rakuten Linkは通話品質があまりよくないため、仕事など大切な用事で使うことには適していません。
音質にこだわる必要がない家族や友人と時間を気にせず通話したい人に、楽天モバイルはおすすめです。
また、毎月のデータ量が1GB未満の人にも楽天モバイルは適しています。
楽天モバイルは、ひと月の消費データ量が1GBまでなら無料です。auでの毎月の消費データ量が少なく支払いをもっと安く済ませたい場合は、楽天モバイルへの乗り換えを検討してみるといいでしょう。
楽天モバイルは、生活圏が楽天回線エリア内でたくさんネットを使いたい人にもおすすめです。
auで無制限に通信するには最安でも4,928円必要なのに対し、楽天回線エリア内ならどれだけ通信しても3,278円しかかかりません。
テザリングについても、auはデータMAX 5G/4Gで30GBまでしか利用できませんが、楽天モバイルでは無制限に利用できます。
ただし、パートナー回線エリア(楽天回線エリア外)では高速通信できるのが5GBまでな点には注意が必要です。
auから楽天モバイルに乗り換える前に、自分の行動や生活範囲が楽天回線エリアに含まれているかを必ず確認しましょう。
ここまで紹介した楽天モバイルがおすすめの人で、日頃から楽天市場をよく利用しているなら楽天モバイルは最適です。
auから楽天モバイルに乗り換えると、楽天モバイルの利用料金100円(税抜)につき1ポイント貯まり、楽天市場での買い物の際に付与されるポイントが2倍になります。
auを契約している時よりも楽天モバイルのポイントがかなり貯まりやすくなるので、楽天市場でよりお得に買物したい場合は楽天モバイルに乗り換えるといいでしょう。
auから楽天モバイルに乗り換えのベストタイミング
auから楽天モバイルへの乗り換えを決めたものの、いつ乗り換えるべきなのか迷っている方もいると思います。
auから楽天モバイルに乗り換えるのにベストなのは、以下の3つのタイミングです。
- 契約解除料がかからないタイミング
- au端末の分割支払いが終わったタイミング
- 毎月2日~月末日
まずは余計な出費を抑えるために、auの契約解除料がかからないタイミングで楽天モバイルに乗り換えるのが重要です。
こちらを参考に契約更新月を確認し、契約解除料が無料の月に楽天モバイルに乗り換えましょう。
また、auで購入した機種の分割払いが終わったタイミングで楽天モバイルに乗り換えるのもおすすめです。
auの分割支払い金が残ったまま、楽天モバイルへの乗り換えと同時に新たに端末を分割購入すると、auと楽天モバイルの両方で端末代金を支払う必要があります。
毎月の負担を減らしたい場合は、auの分割残金を一括で支払うか分割支払いが完了するまで楽天モバイルへの乗り換えを待ちましょう。
具体的に何日ごろに楽天モバイルに乗り換えるべきかについては、毎月1日を避けて2日~月末日に乗り換えるのがおすすめです。
楽天モバイルに乗り換えると、月額料金が3ヵ月間無料になるキャンペーンが適用されますが、開通日が1日と1日以外で無料になる期間が異なります。
例えば、10月1日にauから楽天モバイルへの乗り換えと開通が完了すると、無料で利用できるのは10月1日~12月31日までです。
一方、10月2日に楽天モバイルの開通が完了した場合、10月2日~1月31日まで月額料金が無料になり、1ヵ月間長く0円で楽天モバイルを使えます。
これは、楽天モバイルが無料期間終了の月の月末まで無料期間を延長するルールを設定しているためです。
Rakuten UN-LIMIT VIのリリースに伴い、お客様に分かりやすくご利用いただくため、無料期間が終了する予定である月の月末まで無料期間を延長いたします。 出典:楽天モバイル
上記の例でいえば10月2日の3ヵ月後は1月1日ですが、無料期間が終了する月(1月)の月末まで延長されるため、実際に無料で使えるのは1月31日までとなります。
1日違うだけで1ヵ月近く長く無料利用できるので、auから楽天モバイルに乗り換える場合は開通日が2日~月末日になるようにしましょう。
auから楽天モバイルへの乗り換え方法
ここからは、auから楽天モバイルに乗り換える方法を5つのステップで解説していきます。
手順1.必要なものを用意する
まずは、楽天モバイルに乗り換えるにあたり必要なものを用意しましょう。
乗り換えにかかる費用
auから楽天モバイルに乗り換える場合、以下の費用が発生します。
- 【au】端末残債代金(端末を分割購入している場合)
- 【au】解約違約金(2年契約もしくは2年契約N対象プランで契約更新月以外の解約の場合)
- 【楽天モバイル】端末購入代金(端末を新たに購入する場合)
乗り換え時の費用をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
端末残債代金
auの端末を分割で購入した場合、楽天モバイルに乗り換える前に残債がいくら残っているか確認しましょう。
端末残債代金は、以下の方法で確認できます。
端末残債代金確認方法
- My auにログインする
- 残債を確認したい電話番号を選び「選択」をタップする
- 暗証番号を入力する
- 料金内訳の画面が表示されたら「au機器代金」の項目にあるau電話番号をタップする
- 「分割支払金」に残額などの詳細が表示される
端末代金の残債がある場合でも、分割のまま引き続き支払えます。
なお、乗り換え前に一括精算を希望する場合は、以下の手順で手続きを行ってください。
一括精算手続き方法
- My auにログインする
- 「お支払い」をタップする
- 「料金のお支払い」項目の「分割支払残額の確認・一括精算」をタップする
- 手続きするau電話番号を選び「選択」をタップする
- 一括精算する機種を選択し「同意して次に進む」をタップする
(※端末代金を完済している場合は、「一括精算できる分割支払残額はありません。」と表示されます。) - 内容を確認して「この内容で申し込む」をタップする
申し込みの翌月にau電話料金と合算して請求されるので、一括精算をする場合は覚えておきましょう。
解約違約金
auで「2年契約」もしくは「2年契約N」対象のプランを契約している場合、契約更新期間以外に解約すると解約違約金が発生する場合があります。
以下の手順で契約解除料を確認しましょう。
- MY auにログイン
- 「ご契約情報」をクリック
- 一番上で料金プランが、その下に2年契約・2年契約Nの有無と次回の更新期間が表示される
新規端末購入代金
楽天モバイル契約と同時に端末を購入する場合は、新たに端末購入代金が発生します。
繰り返しますが、auスマホの残債が残っている場合は楽天モバイルで購入した端末の分と重複して支払うことになる点には注意しましょう。
なお、楽天モバイルでは、最新のiPhoneはもちろん、OPPO・AQUOS・Galaxy・Xperiaなど様々なAndroidスマホを購入できます。
どの機種にするか決まっていない方は、楽天モバイルおすすめスマホ機種をランキング解説した記事をご覧ください。
MNP転出手数料や契約事務手数料はかからない
以前は、auでMNP予約番号を発行する際に手数料を支払う必要がありましたが、現在は無料です。
また、楽天モバイルを契約する際の事務手数料も0円のため、auから楽天モバイルへの乗り換えの費用は比較的少なく済みます。
本人確認書類
楽天モバイルを申し込む際には、以下の本人確認書類のいずれかが必要です。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳
- 身体障害者手帳+補助書類
- 健康保険証+補助書類
- 日本国パスポート+補助処理
- 住民基本台帳カード+補助書類
運転免許証やマイナンバーカードであれば、補助書類なしで本人確認書類としてみなされます。
健康保険証やパスポート、住民基本台帳カードの場合は以下の補助書類が必要です。
- 電気・ガス・水道(新電力・LPガス・プロパンガスも可)の請求書または領収書
- 住民票
- 届出避難場所証明書
補助書類は発行から3ヵ月以内で、氏名と住所が楽天モバイルを申し込んだ内容と一致している必要があります。
支払い方法
楽天モバイルの利用料金の支払いに使うクレジットカード、もしくはキャッシュカードを用意します。
また、楽天銀行かスルガ銀行が発行したデビットカードも利用できます。
おすすめの支払い方法は、支払う金額は同じでポイントが貯まる分お得なクレジットカードです。
楽天ポイントを貯めたい場合は、楽天カードを楽天モバイルの支払い方法に設定しましょう。
データのバックアップ
楽天モバイルで端末を購入する場合はもちろん、現在使っているスマホをそのまま楽天モバイルで使う場合もデータの破損・消失のリスクがあるので、事前にデータのバックアップを取っておきましょう。
バックアップ方法は機種によって異なりますが、iPhoneならiTunesまたはiCloudを使った方法がおすすめです。
以下の記事では、データのバックアップ方法を含むiPhoneの初期設定の手順を解説しています。楽天モバイルに乗り換える前に、こちらを参考にしながらバックアップを行ってください。
Androidの場合は、バックアップ専用アプリやSDカードを利用する方法がおすすめです。こちらの記事では、AndroidからAndroidへデータ移行する方法を解説しています。
写真や電話帳などのバックアップは上記の方法で完了しますが、LINEやゲームのデータはアプリごとにバックアップを取る必要があります。
バックアップを取っておかないと、データが消失してしまうこともあるので注意しましょう。
SIMロックを解除(auの端末をそのまま使う場合)
SIMロックがかかったauの端末を楽天モバイルでそのまま使う場合は、楽天モバイルで正常に動作する端末をSIMロック解除する必要があります。
楽天モバイルで動作確認が取れている機種は、こちらのページで確認しましょう。
auのSIMロック解除方法は、こちらの記事を参考にしてください。
手順2.auでMNP予約番号を発行する
auで使用していた電話番号をそのまま楽天モバイルでも使用する場合には、ナンバーポータビリティ(MNP)を利用します。
MNPで楽天モバイルに乗り換えるにはMNP予約番号が必要で、MNP予約番号は電話かMy au、店舗で取得できます。
なお、店舗での手続きの場合には運転免許証などの本人確認書類が必要です。待ち時間も発生するため、自宅で手続きができる電話やMy auからの手続きをおすすめします。
電話 | 0077-75470(9:00~20:00) |
---|---|
My au | My auにログイン後、画面上部に表示されている「スマートフォン・携帯電話」を選び、「ご契約内容/手続き」から「問い合わせ/お手続き」に進み「MNPご予約」で手続き |
auショップ、トヨタ au取扱店 | 本人確認書類(運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカードなど)が必要 |
なお、MNP予約番号には15日間の有効期限があります。楽天モバイルの契約の際には、この有効期限が10日以上残っていないと手続きができません。
MNP予約番号を発行したら、速やかに楽天モバイルの契約手続きを進めましょう。
手順3.楽天モバイルを申し込む
必要なものが用意できたら、以下の手順で楽天モバイルに申し込みます。
- 楽天モバイル公式サイトの「お申し込み」をクリック
- 「プランを選択する」をクリックし必要なオプションを選択する
- 「SIMタイプ」でnanoSIMかeSIMのいずれかを選ぶ
- 楽天モバイルの端末も同時に購入する場合は「製品選択へ進む」を、SIMのみ契約の場合は「この内容で申し込む」をクリック
- 「製品選択へ進む」の場合は希望する機種を選んで「カートに追加する」をクリック
- 楽天会員のログイン画面が表示されたらユーザIDとパスワードを入力し「ログイン」をクリック(楽天会員でない場合は「楽天会員に新規登録(無料)してサービスを利用する」をクリックし登録を済ませてログインする)
- 楽天に登録されている氏名と生年月日、住所が表示されたら間違いがないか確認し、「契約者情報が正しいことを確認しました」にチェックを入れて本人確認書類をアップロードする
- 電話番号の選択画面が表示されたら「他社から乗り換え(MNP)」を選び、電話番号とMNP予約番号、有効期限を入力して「次へ」をクリック
- 受取方法と支払い方法を登録する
- 重要事項説明と利用規約を確認し、申し込みを済ませる
auから乗り換える場合は、電話番号の選択画面で「他社から乗り換え(MNP)」を選ぶ必要があります。
「選べる電話番号サービス 1,100円」や「新規電話番号を取得」を誤って選ばないように注意しましょう。
またeSIMを即日発行するには、本人確認書類の提出をAI簡単本人確認(eKYC)で行う必要があります。
eKYCに対応する本人確認書類は、運転免許証とマイナンバーカードです。
上記以外の本人確認書類で楽天モバイルのeSIMを申し込む場合、提出方法が通常の本人確認書類のアップロードになり、eSIMが即日で発行されません。
1週間ほど後にeSIMの開通方法などの案内が自宅に届くまで乗り換えできないので、auから楽天モバイルに早く乗り換えたい場合はeKYCで本人確認書類を提出しましょう。
手順4.開通手続きと初期設定をする
nanoSIMの場合はSIMが自宅に届いたら、そしてeSIMは手続き完了メールが届いたら、開通手続きで回線を楽天モバイルに切り換えた後に初期設定をしていきます。
開通の完了時間は、MNP開通の受付時間により異なります。
受付時間 | MNP完了時間 |
---|---|
9時~21時 | 当日中 |
21時1分~翌8時59分 | 翌9時以降 |
当日中に楽天モバイルに切り替えたい場合は、9時~21時に開通手続きを済ませましょう。
開通手続きが済んで回線が楽天モバイルに切り替わったら、初期設定が必要です。
楽天モバイルで購入した端末の場合は、「各種製品の初期設定」を参考に設定を行いましょう。
auの端末の開通手続きと初期設定の手順は、nanoSIMとeSIMで異なるのでそれぞれ解説します。
nanoSIMの開通手続きと初期設定方法
まずは、楽天モバイルのnanoSIMの開通手続きと初期設定方法です。
開通手続きする
楽天モバイルのnanoSIMの開通手続き手順は以下の通りです。
- 「my 楽天モバイル」を開いてログインする
- 右上のメニューをクリックし「申し込み履歴」をクリック
- 申込番号をクリック
- 「MNP転入する」をクリックすれば手続きは完了
auのiPhoneを初期設定する
auの端末を楽天モバイルのnanoSIMで利用するための初期設定方法は、iPhoneとAndroidで異なります。
iPhoneの初期設定の流れは以下の通りです。
auのiPhoneを楽天モバイルのnanoSIMで使う手順
- Wi-Fiをオンにする
- 設定アプリを開き、「一般」→「ソフトウェア・アップデート」の順にタップしてiOSを最新バージョンにアップデートする
- アップデートが完了したらiPhoneの電源を切り、楽天モバイルのnanoSIMをiPhoneに挿入する
- 電源を入れると「キャリア設定アップデート」のポップアップが表示されるので「アップデート」をタップ
- Wi-Fiをオフにし、ステータスバーのアンテナマークの隣に「4G」または「5G」と表示されていれば初期設定は完了
auのAndroidスマホを初期設定する
auのAndroidスマホを初期設定する手順はメーカーにより若干異なる場合がありますが、基本的な流れは同じです。
auのAndroidスマホを楽天モバイルのnanoSIMで使う手順
- 設定アプリを開き、「無線とネットワーク」をタップ
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「アクセスポイント名」をタップ
- 右上のメニューアイコンをタップし「新しいAPN」を選ぶ
- アクセスポイントの編集画面が表示されたら、各項目に以下の情報を入力する
APN名 楽天(rakuten.jp) APN rakuten.jp MCC 440 MNC 11 APNタイプ default,supl APNプロトコル IPv4/IPv6 APNローミングプロトコル IPv4/IPv6 PDPタイプ IPv4/IPv6 - 各項目の入力が終わったら右上のチェックマークをタップして保存する
- APN一覧で楽天モバイルのAPNを選択する
- ステータスバーに「4G」または「5G」と表示されれば初期設定は完了
eSIMの開通手続きと初期設定方法
楽天モバイルのeSIMは、本人確認書類をeKYCで提出し即日発行されると、開通手続きや初期設定をアプリ上でスムーズに済ませることが可能です。
手順はiPhoneとAndroidで異なるので、それぞれ解説します。
auのiPhoneで開通手続きと初期設定する
auのiPhoneを楽天モバイルのeSIMで使う手順
- Wi-Fiをオンにする
- my 楽天モバイルをインストール
- my 楽天モバイルを起動し「位置情報提供協力のお願い」が表示されたら「同意する」もしくは「同意しない」をタップ
- 通知許可のポップアップが表示されたら「許可しない」もしくは「許可」をタップ
- 位置情報の使用許可のポップアップが表示されたら「Appの使用中は許可」をタップ
- 「Rakuten IDでログイン」をタップし、楽天モバイルを申し込んだ際に使用したユーザIDとパスワードを入力して「ログイン」をタップ
- 申込番号をタップ
- 「開通手続きへ進む」をタップ
- 「モバイル通信プランのインストール」が表示されたら「続ける」をタップ
- 「モバイル通信プランを追加」が表示されたら「モバイル通信プランを追加」をタップ
- 「開通手続きが完了しました」と表示後にポップアップで表示されるキャリア設定アップデートの画面で「アップデート」をタップ
- Wi-Fiをオフにして、ステータスバーのアンテナマークの隣に「4G」または「5G」と表示されていれば初期設定は完了
auのAndroidスマホで開通手続きと初期設定する
auのAndroidスマホを楽天モバイルのeSIMで使う手順
- Wi-Fiをオンにする
- my 楽天モバイルをインストール
- 楽天モバイルを申し込んだ際に使用したユーザIDとパスワードを入力して「ログイン」をタップ
- 申込番号をタップ
- 「楽天回線の開通手続きを行う」をタップ
- 「接続」をタップ
- 「開通手続きが完了しました」と表示後、Wi-Fiをオフにしてステータスバーのアンテナマークの隣に「4G」または「5G」と表示されていれば初期設定は完了
手順5.データ移行する
楽天モバイルへの乗り換えの際に端末をセット購入した場合は、auの機種からデータを移行します。
移行方法は以下をご覧ください。
以上でauから楽天モバイルへの乗り換えは完了です。
auから楽天モバイルに後悔なく乗り換えよう!
auから楽天モバイルへの乗り換えがおすすめな人
- 通話品質にこだわりはなく電話を無料でたくさんかけたい人
- 毎月のデータ容量が1GB未満の人
- 生活圏が楽天回線エリアで安くたくさん通信したい人
- 通信量を気にせずテザリングを利用したい人
- 楽天市場をよく利用する人
楽天モバイルは、おすすめでない方とおすすめの方がはっきりしています。
まず、高い通話品質でかけ放題を利用したい方には向きません。
楽天回線エリア外の方も、月額料金は楽天エリア回線と同じながらひと月に高速で通信できる容量が5GBに制限されてしまうため、コストパフォーマンスが高くないのがネックです。
逆に、通話品質にこだわりがなく、追加費用なしでたくさん通話したい方には楽天モバイルは適しています。
また生活圏が楽天回線エリアで、テザリングも含めて通信量を気にせず毎月の携帯料金を今よりも安く済ませたいなら楽天モバイルは最適です。
auから楽天モバイルに乗り換えて後悔しないように、デメリットとメリットをしっかり把握した上で楽天モバイルに申し込みましょう。
公開日時 : 2021年10月07日

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