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  • 更新日:2024年04月09日

iPhoneのeSIM対応機種・設定方法!eSIM対応のおすすめ格安SIMも紹介

iPhoneのeSIM対応機種・設定方法!eSIM対応のおすすめ格安SIMも紹介

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※カシモWiMAXは株式会社マーケットエンタープライズの関連会社、株式会社MEモバイルが運営しています。

eSIMとは、embedded Subscriber Identity Moduleの略称で、組み込まれた加入者認識モジュールという意味です。

eSIMは従来のSIMカードと異なり、端末内にSIMが組み込まれています。iPhoneでは、iPhone XS/XS Max/XR以降のモデルに搭載されています。

この記事では、eSIMの仕組みからメリット・デメリット、使用方法やeSIMプランがある格安SIMについてまとめました。eSIMを検討している方は参考にしてください。

eSIMの仕組みとは

通信事業者は、SIMカードに記録されているプロファイルをSIMを通じて管理しています。

プロファイルは、WiFiのアクセスポイントやVPNの接続先、電子メールのサーバ設定など様々な設定情報が記載されているものです。

eSIMも従来のSIMカード同様、キャリア情報や契約者情報、電話番号などのプロファイルのデータが記録されていますが、記録されている場所が異なります。

SIMカードと違い、eSIMは端末内部にあるICチップや埋め込まれた専用SIMに記録されているのが特徴です。

eSIMは端末内部に埋め込まれているため、通信事業者が提供するアプリや公式サイトからプロファイルをダウンロードして使用します。

iPhoneでeSIMを使用するメリット・デメリット

iPhoneの多くの機種でeSIMが使用できます。

実際にeSIMで契約をする前に、どのようなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。

iPhoneでeSIMを使用するメリット・デメリット

iPhoneでeSIMを使用するメリット

iPhoneでeSIMを使用するメリットは主に3つです。

複数回線の使い分けが可能

eSIM対応のiPhoneの多くは物理的なSIMカードにも対応しています。一つの端末でeSIMとSIMカードを使用でき、「デュアルSIM」の運用ができます

例えば、ネットを使用する場合は容量無制限のキャリア、通話を使用する場合はかけ放題プランを契約している格安SIMなどの使い分けが可能です。

iPhoneの場合、設定のアプリの「モバイル通信」を開き、使用したい回線を選択すれば切り替えられます。

以下の記事では、iPhoneでデュアルSIMを使う方法を解説しています。複数回線の契約をする方は、ぜひこちらもご覧ください。

Web上の手続きだけで完了する

従来のSIMカードの利用開始手続きは、SIMカードが手元に届かないと完了しません。

eSIMは、端末内部にSIMが埋め込まれているため、SIMカードの発送を待たずにWeb上で手続きとアクティベーション(初期設定)が可能です。

また、海外に行くときもその国で対応するeSIMの情報をダウンロードするだけなので、プリペイド式のSIMを購入する手間がかかりません。

SIMの入れ替えが不要

eSIMは端末内蔵のSIMなので、SIMカードの挿入は不要です。そのため、携帯電話会社を変更するたびに必要だったSIMカードの入れ替え作業がなくなります。

また、物理的なSIMカードがないので破損や紛失の心配もありません

iPhoneでeSIMを使用するデメリット

eSIMは複数回線を使い分けたり、Web上で簡単に手続きができるというメリットがある一方、いくつかデメリットもあります。

SIMロックを解除する必要がある

2021年9月30日以前にキャリアで購入したiPhoneを使用する場合は、基本的にSIMロック解除が必要になります。

SIMロック解除作業は、各キャリアのマイページから手続きが可能です。解除手続きが不安な方はショップでも手続きが可能ですが、3,000円程度の手数料がかかります。

また、SIMロック解除はすべての端末で可能なわけではなく、キャリアごとに解除条件が設定されています。解除条件は各社の公式ページで確認しましょう。

対応しているキャリアやスマホが限られている

eSIMはすべてのキャリアやプランで対応しているわけではありません。

eSIM対応のキャリアは以下の通りです。

eSIM対応キャリア
  • ドコモ
  • au
  • ソフトバンク
  • 楽天モバイル
  • IIJmio
  • ワイモバイル
  • LINEMO
  • UQモバイル
  • ahamo
  • povo
  • mineo
  • NUROモバイル
  • イオンモバイル

また、iPhoneすべての機種がeSIMに対応しているわけではありません。eSIMに対応しているのは、iPhone XS/XS Max/XR以降の機種です。

iPhoneのeSIM設定方法・対応機種

iPhoneでeSIMを使用する方法を解説します。

eSIMに対応しているiPhone機種か確認

まずは、eSIMに対応しているiPhoneを確認しましょう。対応端末はiPhone XS・XR以降の以下のモデルです。

  • iPhone 15/15 Plus/15 Pro/15 Pro Max
  • iPhone 14/14 Plus/14 Pro/14 Pro Max
  • iPhone 13/13 Plus/13 Pro/13 Pro Max
  • iPhone 12/12 mini/12 Pro/12 Pro Max
  • iPhone SE(第2世代)/SE(第3世代)
  • iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max
  • iPhone XS/XS Max/XR

iPhoneのeSIM設定方法

eSIMは各通信事業者の公式サイトから申し込みが可能です。

申し込み手続きを進めると、各事業者のeSIMの設定方法に関する記載があるので、それに沿って設定を行います。

【QRコードをスキャンして設定する方法】

  1. カメラアプリを開き、通信事業者から提供されたQRコードをスキャンする
  2. 「モバイル通信プランが検出されました」の通知をタップする
  3. 画面下部の「続ける」をタップする
  4. 「モバイル通信プランを追加」をタップする
  5. 確認コードを求められた場合は通信事業者から支給された番号を入力する

【割り当てられた通信プランをインストールして設定する方法】

  1. 「モバイル通信プランのインストール準備ができました」という通知をタップする
  2. 設定アプリで「モバイル通信プランのインストールの準備ができました」をタップする
  3. 画面下部の「続ける」をタップする
  4. iPhoneで電話をかけて接続できるか確認する

【情報を手入力で設定する方法】

  1. 設定アプリを開く
  2. 「モバイル通信」または「モバイルデータ通信」をタップする
  3. 「モバイル通信プランを追加」をタップする
  4. iPhoneの画面下部にある「情報を手動で入力してください」をタップする
  5. 通信事業者から提供された情報を入力する

eSIM対応のおすすめ格安SIM

eSIM対応の格安SIMとして、IIJmio・ワイモバイル・楽天モバイル・povo・LINEMOを紹介します。

楽天モバイルは現在キャリアとしてサービスを提供していますが、格安SIM並みの料金で利用できるのが特徴です。

eSIM対応のおすすめ格安SIM

IIJmio

IIJmio バナー
  • 2GBまでなら1,000円以下で利用可能
  • データ通信をしなかった月は165円(税込)で回線維持が可能

IIJmioのeSIMサービス「データプラン ゼロ」では、データ通信を使用しなかった月は165円(税込)で回線を維持できます。月に使用できるデータ容量は最大10GBです。

月額料金 165円(税込)/月
追加データ量1GB 330円(税込)
追加データ量2〜10GB 495円(税込)

1ヵ月に1GB使用した場合、月額料金165円(税込)とデータ使用料は330円(税込)で、合わせて495円(税込)です。2GBの場合は990円(税込)で1,000円以下で利用できます。

0GBから2GBの月額料金が他の格安SIMと比較しても安いため、サブ回線での契約がおすすめです。

使用したデータ容量別の月額料金は以下の通りです。

データ容量 月額料金
0GB/月 165円(税込)
1GB/月 495円(税込)
2GB/月 990円(税込)
3GB/月 1,485円(税込)
4GB/月 1,980円(税込)
5GB/月 2,475円(税込)
6GB/月 2,970円(税込)
7GB/月 3,465円(税込)
8GB/月 3,960円(税込)
9GB/月 4,455円(税込)
10GB/月 4,950円(税込)

公式サイトから申し込むと、メールでアクティベーションコードが届き、それを端末で読み込むと設定と開通が完了します。

以下の記事では、IIJmioの口コミを紹介しています。料金や速度などに関するユーザーの声を紹介しているので、乗り換えを検討している方は参考にしてください。

【IIJmio公式】詳細はこちら

ワイモバイル

ワイモバイル バナー
  • 格安SIMでは珍しい家族割引サービスがある
  • 月額550円(税込)のデータ増量オプションが1年間無料

ワイモバイルでは、2021年3月17日からeSIMに対応しています。

プラン内容はSIMカードと同様にシンプル2 S(4GB/月)、M(20GB/月)、L(30GB/月)の3プランから選択可能です。

プラン名 シンプル2S シンプル2M シンプル2L
データ通信容量 4GB 20GB 30GB
月額料金(税込) 2,365円 4,015円 5,115円
割引後
月額料金(税込)(※)
1,078円 2,178円
(1GB以下の場合:1078円)
3,278円
(1GB以下の場合:1078円)
速度制限時の
通信速度
最大300Kbps 最大1Mbps 最大1Mbps

※おうち割光セット・PayPayカード割適用時

どのプランもおうち割光セット(A)とPayPayカード割に対応しており、シンプル2 Sプランの場合、通常2,365円(税込)から1,078円(税込)に割引されます。

データ容量が足りないという方には「データ増量オプション」がおすすめです。月額550円(税込)で各プランのデータ容量が増量されます。

シンプル2 S 4GB→6GB
シンプル2 M 20GB→25GB
シンプル2 L 30GB→35GB

また、6ヵ月間データ増量が無料になる「データ増量無料キャンペーン3」を実施中です。

キャンペーン詳細 データ増量が6ヵ月間無料
適用条件 初めての加入者限定
開催期間 開催中~終了日未定

本記事で紹介したキャンペーン(またはキャッシュバック)の内容は予告なく変更される可能性があるため、必ず公式ページで確認するようにしてください。

公式サイトからの申し込みにより、最短1時間程度で利用を開始できます。

以下の記事では、ワイモバイルの評判を紹介しています。ワイモバイルに興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。

【ワイモバイル公式】詳細はこちら

楽天モバイル

楽天モバイル バナー
  • データ容量が3GB未満なら月額料金が1,078円(税込)
  • 月額3,278円(税込)でデータ容量無制限

楽天モバイルのRakuten最強プランは、データ使用量に応じて料金が変動します。

そのため、データ容量をあまり消費しない方、無制限で利用したい方どちらもお得に利用可能です。

Rakuten
最強プラン
月額料金
(税込)
〜3GB 1,078円
3〜20GB 2,178円
20GB〜 3,278円

また、Rakuten Linkアプリを使用すると、無料で国内通話ができます。楽天ポイントも貯まりやすくなるので非常にお得です。

以下の記事では、楽天モバイルの評判を紹介しています。楽天モバイルを契約する前に、ユーザーの声をチェックしてみてください。

【楽天モバイル公式】詳細はこちら

povo

povo バナー
  • シンプルな料金プランでデータがたっぷり使える
  • 利用用途に合わせてオプションを自由にトッピングできる

auのオンライン専用プランであるpovoは、複雑な割引条件なしで20GBを2,700円(税込)で利用できます。au回線を使用し、格安SIM並みの料金で安定した高速通信が可能です。

(税込) povo2.0
基本料金 0円
データ容量 0円
国内通話料金 22円/30秒
データトッピング 1GB(7日間) 390円
3GB(30日間) 990円
20GB(30日間) 2,700円
60GB(90日間) 6,490円
150GB(180日間) 12,980円
使い放題(24時間) 330円
通話トッピング 5分かけ放題 550円
通話かけ放題 1,650円
コンテンツトッピング DAZN使い放題パック 1,145円
smash.使い放題パック 220円

料金プランはシンプルで、必要なものを「トッピング」として追加できます。例えば、「データ使い放題24時間」なら、330円(税込)で24時間データ無制限で通信できます。

5分以内通話かけ放題 550円(税込)/月
通話かけ放題 1,650円(税込)/月
データ使い放題24時間 330円(税込)/24時間
データ追加1GB 390円(税込)/1GB

以下の記事では、povoの評判を紹介しています。メリット・デメリットも解説しているので、povoの契約を検討している方は参考にしてください。

LINEMO

LINEMO
  • LINEがギガフリーでデータ消費ゼロ
  • ソフトバンク回線を使用した高速通信が可能

LINEMOはソフトバンクが提供する格安プランです。複雑な割引条件なしで20GBを2,728円(税込)で利用でき、単身のミドルユーザーに適しています。

(税込) LINEMO
データ容量 3GB 20GB
月額料金 990円 2,728円
制限時速度 300kbps 1Mbps

LINEMOの大きな特徴は、LINEをデータ消費ゼロで利用できることです。LINEトークはもちろん、LINEの音声通話やビデオ通話も対象です。

データ容量を使い切って速度制限がかかった場合でも、LINEは速度制限なしで利用できます。

以下の記事では、LINEMOの評判を紹介しています。メリット・デメリットも解説しているので、契約前に確認しておきましょう。

【LINEMO公式】詳細はこちら

eSIMでiPhoneをもっと便利に活用しよう

iPhoneのeSIM対応機種・設定方法まとめ
  • eSIMの手続きはWeb上で完了する
  • iPhone XS・XR以降の以下のモデルがeSIMに対応
  • 2021年10月1日以降にキャリアで購入したiPhoneは原則としてSIMロック解除不要

eSIMは端末内部にSIMが組み込まれているため、SIMカードの抜き差しが必要ありません

eSIMが搭載されたiPhoneの多くはデュアルSIMで、eSIMとSIMカードを利用できます。そのため、複数回線の使い分けが可能です。

eSIMはWeb上で手続きとアクティベーションができ、SIMカードが送られてくるのを待ったり挿入したりする手間がかかりません。

しかし、2021年9月30日以前にキャリアで購入したiPhoneの場合は、原則としてSIMロック解除の手続きが必要です。

eSIMが使えるiPhoneは、iPhone XS/XS Max/XR以降の機種です。ただし、携帯会社によって対応機種が異なるので、契約する携帯会社の公式サイトで確認しておきましょう。

iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター
iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター

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