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  • 更新日:2022年04月14日

eSIMとは?メリット・デメリットと対応機種・対応キャリアを解説

eSIMとは?メリット・デメリットと対応機種・対応キャリアを解説

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SIMといえばスマートフォンで通信をする際に欠かせないものです。通信や通話をするためにはSIMカードを契約し、スマートフォンに挿入する必要があります。

SIMカードは、物理的なカードタイプのものと、スマートフォンに内蔵されたeSIMの2種類に分けられます。

この記事では、eSIMの概要やメリット・デメリットなどについて解説しました。eSIMの情報収集にお役立てください。

eSIMとは?概要を紹介

eSIMの場合、SIMカードがスマートフォン本体の中にあります。対応の端末・キャリアを選ぶことで利用可能です。

SIMカードの抜き差しをする必要がないのも特徴といえます。契約をする場合には、手続きから回線開通までオンラインで完結する場合がほとんどです。

eSIMのメリット・デメリットを踏まえたうえで利用すると、お得で便利に利用できます。

eSIMを利用するメリット7つ

eSIMを利用する際には、以下の7つのメリットがあります。

  • オンラインで手続きが完了し時間短縮になる
  • 即日開通する回線にすれば、すぐに利用可能
  • 月額料金が安く、お得に利用できる場合がある
  • SIMが不要で、紛失・破損の心配なし
  • SIMの店頭購入が不要で海外利用時に便利
  • デュアルSIMの対応機種は、複数回線が利用可
  • SIMの返却が不要で乗り換え時にも安心

通常のSIMと比べて手続きなど利便性が増しているので、メリットを確認していきましょう。

1.オンラインで手続き完了・時短になる

eSIMの場合は、オンラインで手続きが完了するのがメリットです。店頭に出向く必要がないため、手続きまでの待ち時間がありません。

待ち時間がないため、手続きの時間が短縮できるでしょう。また、店舗の営業時間にも縛られずに手続きができるため、なかなか店舗に足を運べない方にもおすすめです。

2.即日開通の回線ならすぐ使える

eSIMの中には、手続き後に即日開通できる回線もあります。すぐに回線を利用したい方は、eSIMを検討するのがおすすめです。

eSIMでは、通常のSIMのように、SIMカードを店舗で受け取ったり、郵送してもらう必要がありません。そのため、最短即日で回線が利用できます。

また、自分で端末の設定から回線の開通までを行うため、申し込みから開通までの時間も短めになるのもメリットです。たとえば、UQモバイルの場合、eSIMであれば最短45分で回線の開通ができます。

とにかく早く回線がほしい方は、eSIMを検討するとよいでしょう。

3.月額料金が安い

eSIMは、通常のSIMと比較すると料金が安くなる場合があります。たとえば、格安SIMの1つであるIIJmioでは、データ通信のみのeSIMプランが提供されています。

IIJmioのeSIMプランは、月々2ギガで440円です。通常のデータ専用プランは2ギガで748円であることを考えると、割安なことがわかるでしょう。

月額料金をお得に利用したい方は、eSIM専用プランが提供されているかどうかを事前に確認するのがおすすめです。

【IIJmio公式】詳細はこちら

4.SIM不要で紛失・破損の心配なし

eSIMの場合はSIMが不要です。そのため、SIMを紛失してしまったり、破損してしまったりする可能性がありません

SIMカードは小さく、回線を変えるたびに手間取ってしまう場合も多いのではないでしょうか。また、ICチップ部分は繊細なため、水濡れなどで故障してしまう可能性もあります。

eSIMを利用すれば、SIMの抜き差しが不要なため、より安心して手続きを進められるでしょう。そのほか、端末に合うSIMカードのサイズを確認する手間がないのもうれしいポイントです。

5.海外利用時に便利

eSIMは海外利用時にも便利です。事前に海外用のSIMを取り寄せたり、店舗で購入したりする必要がありません。

そのため、海外に行く機会の多い方は、eSIMを検討するとよいでしょう。eSIMはオンラインで手続きができるため、渡航前に手続きをすることで簡単に通信を始められます

また、事前に手続きを済ませておけば、渡航してすぐ回線が利用可能で便利です。

6.デュアルSIM対応機種なら複数回線使える

デュアルSIMが利用できるスマートフォンのうち、eSIMも利用できる端末を選べば、複数回線が一度に利用可能です。たとえば、通信料金の安いA社と、データ通信の安いB社を並行利用できます。

ただしデュアルSIMといっても、いくつかのタイプがあります。複数のSIMを並行して待ち受け状態にできる機種もあれば、できない機種もあります。

デュアルSIMについては以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

7.SIMの返却不要で乗り換え時にも安心

eSIMの場合、解約時にSIMの返却がいりません。eSIMは通常のSIMとは異なり、本体の中にSIMがあるからです。

もちろん、通常のSIMからeSIMに変更する場合には、SIMの返却が必要な場合があるので注意しましょう。

eSIMを利用するデメリット5つ

eSIMにはメリットも多いですが、中にはデメリットと感じることもあるでしょう。

  • eSIM対応の会社が少ない
  • eSIM対応機種が少ない
  • 契約から回線の開通まで自分で設定が必要
  • 回線開通には別途ネット環境が必要になる
  • 端末の乗り換え時には手続きが煩雑になる

5つのデメリットを紹介するので、eSIMの契約前によく確認しておくのがおすすめです。

1.eSIM対応の会社が少ない

eSIMは、すべての回線で使えるわけではありません。回線の選択肢が限られているのが現状です。

ドコモauソフトバンク楽天モバイルでは、eSIMに対応しています。しかし、格安SIMの場合にはeSIMに対応している会社が少ないです。

そのため、格安SIMでeSIMを利用したいと思っている場合には、対応状況をよく確認しておく必要があります。

契約前にeSIM対応の格安SIMを比較することで、よりお得に契約ができるでしょう。

2.eSIM対応機種が少ない

eSIMは本体にSIMが内蔵されているものです。まだeSIMに対応している機種は少ないため、自分の機種がeSIMに対応しているかを確認する必要があります

iPhoneであればXR以降の機種でeSIMに対応しています。Androidの場合には製造元によって対応状況が異なるのが現状です。

対応機種についてはこのあとで詳しく解説するので、あわせて参考にしてください。

3.契約から開通まで自分で設定が必要

eSIMはオンラインで手続きが完結する分、開通までの初期設定は自分で行う必要があります。そのため、機械に苦手意識がある場合は通常のSIMを利用するのがおすすめです。

とはいえ、eSIMを提供している各社の中には、初期設定の方法を動画で解説している会社があります。また、動画はなくてもヘルプページで丁寧に解説されている場合が多いです。

eSIM契約をする前に、設定方法が詳しく解説されているかを確認しておくと、自分で設定する際に慌てなくて済むでしょう。手順にしたがって手を動かしてみるのもおすすめです。

4.回線開通にはネット環境が必要

eSIMを利用して回線を開通する際には、ネット環境が必要です。ネット環境がないと、eSIMに情報を書き込めず手続きが完了しません。

そのため、eSIMの手続きを行う場合には必ずネット環境を用意しましょう。ポケットWiFiや光回線など、スマートフォンをWiFiにつなげられれば手続きできます。

もしも自宅にWiFi環境がない場合には、通常のSIMを契約しましょう。通常のSIMであれば、インターネット環境は必要ありません。

5.機種変更時の手続きが煩雑

eSIMは、機種変更の手間がかかるのがデメリットです。通常のSIMカードでは、新しい機種にSIMカードを差し替えるだけで手続きが完了する場合もあります。

しかし、eSIMではeSIMの再発行が必要です。現在使っているeSIMをそのまま新しい端末に移すことはできないので注意しましょう。

eSIMを再発行するためには、Webサイトにアクセスして手続きをする必要があります。

場合によっては再発行手数料がかかる場合があるので注意しましょう。

eSIMの対応機種・対応キャリアを紹介

eSIMを利用するためには、機種とキャリアの両方がeSIMに対応している必要があります。そこで、ここではeSIMの対応機種・キャリアについて確認しましょう。

eSIM対応機種

eSIMの対応機種は、iPhoneでいえばXR以降のものです。デュアルSIMにも対応しており、13以降はデュアルeSIMにも対応しています。

Androidの場合は、製造元によって対応しているかどうかが変わります。eSIM対応機種の詳細は以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

eSIM対応キャリア

4大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)はeSIMに対応しています。また、大手キャリアの格安プランであるahamoやpovo、LINEMOもeSIMに対応済みです。

そのほか、UQモバイルやワイモバイル、IIJmioもeSIMに対応しています。

eSIMの契約から利用の流れ4ステップ

最後に、eSIMの契約から利用開始までの流れを紹介します。手続きに進む前に、必要な書類などを確認しましょう。

  1. 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
  2. eSIMを利用したい端末(SIMロック解除済みのもの)
  3. WiFi環境
  4. 支払い方法がわかるもの(クレジットカードなど)

具体的には、以下の流れで手続きを進めていきます。

  1. 各社のeSIM契約サイトで申し込み
  2. 設定用のQRコードをスマホで読み取る
  3. 端末のアップデート・再起動をする
  4. ネット回線と電話回線のテストをする

なお、今回紹介するのは、eSIMを新規契約した際の流れです。

1.各社のeSIM契約サイトで申し込み

まずは、eSIMの申し込みをしましょう。各社ともオンラインで申し込みが必要です。

手順にしたがって情報を入力するほか、運転免許証などの本人確認書類のアップロードも必要です。

本人確認書類が正しくアップロードされないと、手続きに失敗したり審査が遅くなったりする場合があるので注意しましょう。

2.設定用のQRコードをスマホで読み取る

申し込みが完了したら、メールが届くのを待ちましょう。ほとんどの場合、メールで設定用のQRコードを見るために必要な情報が送られてきます

メールに記載のリンクへアクセスすると、QRコードが表示されます。eSIMを利用したい端末でQRコードを読みとる必要があるため、別のスマートフォンやパソコンからQRコードを表示しましょう。

もしもQRコードを読み取れない場合や端末が1台しかない場合は、手動で情報を入力します。iPhoneの場合は2種類のコードを、Androidの場合は1種類のコードを入力しましょう。

コードが正しく入力されれば、接続の手続きが完了します。コードは長いため、コピーして貼り付けるのがおすすめです。

入力が完了したら、eSIMをデフォルトの通信回線に設定します。デフォルトに設定する方法は各社の動画や解説をご確認ください。

3.端末のアップデート・再起動をする

通信設定が終わったら、端末の更新や再起動をしましょう。端末のバージョンが古い場合は、設定してもうまく使えない場合があるからです。

アップデートは設定の画面からできます。端末のバージョンによっては、時間がかかる場合もあるので注意しましょう。

4.ネット回線と電話回線のテストをする

端末の再起動ができたら、ネット回線と通信回線のテストをしましょう。Webサイトを開けなかったり電話ができなかったりした場合には、接続設定を見直します。

Webサイトが開けて通話ができれば、設定は完了です。

eSIMと通常SIMのどちらを契約するのがおすすめ?

eSIMは、回線をすぐに開通させたい方におすすめです。申し込みから1時間以内に開通できる回線もあります。

また、SIMカードの取り扱いが不安な場合にも、eSIMを利用するとよいでしょう。設定の手間はかかるものの、SIMカードの抜き差しはありません。

一方通常のSIMは、よく機種変更をする方におすすめします。SIMカードを差し替えるだけで機種変更が完了する場合がほとんどだからです。

また、自分で設定するのが難しい場合にも、通常のSIMがおすすめです。店頭で契約すれば、自分で設定する必要がないからです。

eSIMのまとめ

今回は、eSIMについて紹介しました。要点をまとめると以下の通りです。

  • eSIMはSIMカードがスマートフォンに内蔵されたもの
  • インターネット環境がないとeSIMの設定ができない点に注意
  • eSIMは回線をすぐに使いたい方におすすめ

eSIMは開通までの期間が短い分、自分で設定する必要があります。解説動画や記事を読みながら、自力で設定できる方におすすめです。

もしもeSIMが難しいと感じたら通常のSIMで契約するとよいでしょう。通常のSIMは取り扱っている会社が多いため、選択肢も豊富です。

なお、格安SIMのおすすめについては以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご参照ください。

鈴木勇哉 ― ライター
鈴木勇哉 ― ライター

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