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iPhoneの単語登録機能を活用して文字入力をスムーズに

iPhoneにはユーザ辞書という、単語登録の機能があります。機能の存在を知っていても、活用している人は多くありません。しかし一見面倒に思える単語登録は活用することで非常に便利に使えます。
また実は登録は簡単であり、iPhoneを使いこなしたいなら活用すべき機能ともいえます。ユーザ辞書を使いこなし、単語登録をして文字入力をスマートに行いましょう。
iPhoneの単語登録機能を活用する

文字入力をスムーズに行うには単語登録がおすすめであり、上手に使うと非常に便利な機能です。活用するためには、まず単語登録でどのようなことが可能になるのか知っておくことが大切です。上手な活用方法を知っておくことで、より便利に使えるようになります。
一度登録しておけば入力がスムーズに
ユーザ辞書に特定の単語を登録しておくと、文字入力の際に変換の候補に表示されます。そのためよく使うもののすぐに変換できない単語を登録することがおすすめで、変わった人名や地名など変換されないような単語を登録しておくといざという時に便利です。
実は単語といっても一単語のみではなく、複数単語や文章の入力もできます。そのため住所のように多少長い文字列でも登録が可能であり、頻繁に使うものは登録しておくと文字入力のスムーズさを高められます。
一度登録した単語は削除されるまで消えず、バックアップ情報として残すことも可能です。最初に必要なものを登録しておくと、後々の文字入力が楽になるので新規購入や機種変更時の初期設定としてやっておきたい作業です。
ユーザ辞書に単語登録する手順
iPhoneでの単語登録は非常に簡単で、まずは設定アプリを開きます。そこから「一般」→「キーボード」→「ユーザ辞書」と進みます。
設定内では単語登録という項目はないため注意が必要です。ユーザ辞書を開くと、これまでに登録した単語が五十音順に表示されています。右上の「+」ボタンをタップすると、単語登録の画面に移ります。
登録したい単語を「単語」に、読み仮名をひらがなで「よみ」に入力し、右上の「保存」をタップして登録完了です。
ブラウザ上での直接登録も可能
単語登録は設定アプリからユーザ辞書を開くだけではなく、ブラウザ上から直接登録もできます。WEB上の文字を登録したい場合は長押しして「ユーザ辞書」を選択します。
そうすると単語登録の画面が直接表示され、単語や読み仮名を編集し、登録が可能です。
これはSafariで表示したWEBページだけではなく、メールやその他文字のコピーが可能な文章なら登録できます。読み仮名が分からない単語でも直接ユーザ辞書に登録することで、自動で読み仮名をつけられるため便利です。
ただしLINEやその他SNSなどのアプリでは、登録したい文字を長押ししても、ユーザ辞書が表示されないこともあります。
その場合は登録したい単語をコピーし、手動でユーザ辞書に登録する必要があります。外部アプリだと直接入力には対応していないものがあることは覚えておきましょう。
登録した単語を削除したい場合
ユーザ辞書では単語の登録だけではなく、登録した単語の削除も行えます。手順は登録時と同じで、設定アプリから「一般」→「キーボード」→「ユーザ辞書」と進みます。
一覧に表示されている中から削除したい単語を左にスワイプすると、「削除」という項目が表示されるのでこれをタップしましょう。
削除をタップすると確認画面なしで削除されます。一度削除した単語は再度登録するとまた使えます。また、ユーザ辞書画面の左下の「編集」をタップし、削除したい単語の赤丸をタップし、「削除」を選択することでも削除は可能です。
登録した単語が増え、変換での表示が多くなり過ぎて不便を感じた時は使用頻度の低いものを削除して整理すると、より快適に使えるでしょう。
Apple製品同士なら同期が可能
ユーザ辞書の情報はiCloudに保存が可能なため、同じiCloudアカウントを使うApple製品同士なら、登録情報を共有できます。別のiPhoneやiPad、Macとも同期が可能であり、別の端末に登録している情報を現在使っているiPhoneと共有して使うことも可能です。
ユーザ辞書の登録情報をiCloudに保存しておくことで、端末同士の共有ができるだけではなく、機種変更した際にもスムーズに引き継げるため便利です。
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単語登録を効率的に使うポイント

よく使う単語をユーザ辞書に登録しておくと便利に使えますが、さらに便利に使うにはポイントがあります。効率的に使うためのポイントを把握しておくと、文字入力はさらにスムーズになります。おさえておきたいポイントは3つです。
単語と読みは一致していなくてもよい
ユーザ辞書に登録する際には単語と読み仮名を入力しますが、これらは必ずしも一致している必要はありません。例えば単語にアドレスを入力し、読み仮名を「あ」にして登録すると、「あ」と打つだけでアドレスが表示できます。
読み仮名は任意で設定でき、短い言葉に省略も可能なため、アドレスや住所、よく使う定型文を短い読み仮名で登録しておくと、より便利に使えるでしょう。
記号や顔文字も登録できる
単語登録機能は文字以外にも使用でき、記号や顔文字の登録も可能です。よく使う記号や顔文字を、分かりやすい読み仮名で登録しておくと素早く入力できて便利です。
特に記号や顔文字は何と入力するのか分からなかったり、文字切り替えをして入力したりしなければならず、登録なしで使うのは不便でしょう。
頻繁に使用するものを登録しておくと、いちいち探す手間が省け、文字入力の時間を大幅に短縮できます。
人名はユーザ辞書でなく連絡先に入力
ユーザ辞書では人名の入力も可能ですが、実は人名は連絡先に登録しておくことで予測変換に表示されます。すでに連絡先に登録している人なら二重でユーザ辞書に登録する必要はありません。
人名は連絡先に、それ以外の単語はユーザ辞書に登録すると使い分けることで、単語登録機能はより便利に利用できます。
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単語登録に関する不具合の対処法

ユーザ辞書や連絡先を使った単語登録機能は、時に不具合を起こすことがあります。登録したはずの任意の読み仮名で表示されないということもあり、不具合が起きた時には対処方法を考えなければなりません。
単語登録の不具合に対処する方法は複数あるため、問題が起きた際には以下の方法のいくつかを試して、改善されるか確認してみましょう。
iPhoneを再起動する
登録した単語が表示されなかったり、ユーザ辞書から消えてしまったりしている場合は一度iPhoneを再起動してみましょう。iPhoneでは軽微な不具合が起きることもありますが、再起動することで改善されることも多くあります。
再起動後も不具合が直らず、ユーザ辞書の登録も復帰していないなら、もう一度登録して使えるか試してみましょう。
iPhoneの設定を修正する
文字登録の不具合は、キーボードや言語入力といった設定が原因で起きることもあります。不具合が起きた際には設定を一度見直し、別のものに変更してから最初に登録したものに戻してみましょう。再設定することで直るケースも多く、本体の再起動を合わせてやってみることがおすすめです。
最新版のiOSをインストールする
iPhoneの機能で不具合が生じるのは本体のバージョンの古いことが原因の可能性もあります。最新バージョンが発表されているなら、iOSを更新して不具合が解消されないか確認してみることが大切です。
iOSのアップデートは登録した単語が表示されない場合だけではなく、他の端末との共有ができない時にも改善策として役立ちます。
単語登録情報を共有する際にはそれぞれのバージョンが最新でないと上手くいかないこともあるため、両方の端末でiOSを最新のものに更新することが大切です。
iCloudを再設定する
不具合の原因はiCloudが関係していることもあるため、これの再設定もおすすめです。設定アプリを開き、アカウント名をタップして「iCloud」を選択します。
ユーザ辞書をiCloudに保存するように設定していると、「書類とデータ」という項目が表示されます。これを一度オフにし、再度オンにして不具合が解消されていないか確認しましょう。
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単語登録する場合の注意点

便利に使える単語登録機能ですが、実は注意点もあります。快適に使うためには、次の3つの注意点を把握しておくことが大切です。
- 一単語ずつ手入力する必要がある
- 登録数が多いと動作が重くなる
- 外部キーボードアプリを使用したい場合
それぞれのポイントを理解して、単語登録機能を上手に活用しましょう。
一単語ずつ手入力する必要がある
iPhoneではユーザ辞書への登録は一単語ずつしかできません。複数単語を登録したい場合はやや不便ですが、ひとつずつ手入力が必要です。
ただし人名に関しては連絡先に登録することで予測変換に表示されるため、連絡先データを共有することである程度の一括登録は可能です。
またMacでは人名以外の単語も一括登録できます。Macと共有可能なら、一度パソコンで一括登録し、iCloudで共有してiPhoneに一気に登録するという方法もあります。
登録数が多いと動作が重くなる
スムーズに変換されない単語は登録しておくと便利ですが、ユーザ辞書への登録数が多いとiPhoneの動作が重くなるため注意が必要です。これは単語登録によってiPhoneのストレージ容量を圧迫することが原因です。
文字データ自体はそれほど大きくないため、大量に登録することも可能ですが、入力数が多くなるにつれて文字入力の操作のなめらかさが失われます。
また登録数があまりにも多いと、文字入力以外の操作も遅くなる可能性があるため、注意しなければなりません。
快適に利用するために登録する単語を厳選し、頻繁に使うもののみ登録することがおすすめです。また操作が重たくなったと感じるなら、不要なものを削除すると改善されることもあります。
文字登録機能を活用したいなら、登録して終わりにせず、定期的にチェックして不要なものを整理することが大切です。
外部キーボードアプリを使用したい場合
ユーザ辞書に登録した単語は基本的にはiPhone自体のキーボードを使用している際に反映されます。外部のキーボードアプリを使用する場合は、iPhoneに登録した情報が反映されないことも多いです。ユーザ辞書の情報を外部のキーボードアプリに登録するには、アプリごとに設定が必要です。
アプリによって設定方法が違うため、アプリの説明を見て設定を行いましょう。余計な設定なしで文字入力をしたいなら、外部のキーボードアプリを使わず、iPhoneの純正のキーボードを使用することがおすすめです。
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最初に手間をかけておけば今後の操作がストレスレスに

単語登録機能を便利に使うには、最初に必要なものを登録しておかなければなりません。しかし登録自体は簡単なためそれほどの手間ではなく、連絡先アプリやMacとのデータ共有など、登録を楽にする方法もあります。
少しの手間で今後の文字入力が格段に楽になるため、頻繁に使用する単語を登録しておき、iPhoneでの文字入力をストレスレスに行いましょう。
公開日時 : 2019年09月12日
