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iPhoneの乗っ取りで大被害?原因を知って予防法を実施しよう


ウイルスによる被害はパソコン特有のもので、スマホは関係ないとイメージする人は多いです。しかし、実際にはスマホでもウイルス被害はあり、端末の乗っ取りによって大きな被害を受けることも少なくありません。
iPhoneでも乗っ取りによる被害は多いため、使用には注意が必要です。乗っ取り被害が起きる理由や対処法を知り、万が一に備えた準備をしておきましょう。
目次
iPhoneの乗っ取りの症状や受ける被害

乗っ取りが起きたかどうかは、実は非常に分かりづらく、その時々で出る症状は異なります。代表的なケースで言えば、端末が勝手にロックされていたり、パスコードが書き換えられていたりすることが挙げられます。
パスコードまで変更されている場合は、データの内部にまで侵入されていることが多く、個人情報が漏洩している可能性が高いです。写真や動画などのデータはもちろん、位置情報から住所や、現在地まで知られていることもあります。
また、スマホの決済機能を不正利用されることもあり、使った覚えのない請求が来ているなら乗っ取りにあっている可能性が高いです。
データの漏洩といった目に見えない被害から、有料コンテンツの不正利用といった実際的な被害まで、幅広くダメージを受けることが多いのです。
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iPhoneはどんなやり方で乗っ取られるのか

iPhoneでの乗っ取り被害は多数出ていますが、そもそも何が原因で被害に遭うのかを知らない人が多いのかもしれません。
乗っ取り被害に遭わないためには、どのような方法で乗っ取りをされるのか、原因を知ることが大切です。乗っ取りの手口は多数ありますが、代表的なケースでは次の3つが挙げられます。
偽のフリーWiFiへの接続
近年飲食店から商業施設など、幅広い場所でフリーWiFiが提供されています。フリーWiFiは自治体や企業が提供する公式のものだけではなく、乗っ取りを目的とした偽の電波もあります。
偽のフリーWiFiでは、セキュリティ対策が全くなく、接続した人のスマホが勝手に同期されて、データを抜き取られるという手口が多いです。また、WiFi接続を通じウイルスが送り込まれ、乗っ取り以外の被害が発生することもあるため注意しなければなりません。
不正アプリをインストールしてしまっている
無料から有料までリリースされているアプリは多数ありますが、その全てが安全とは限りません。中には不正アプリと呼ばれる違法なもの、ウイルスを含むものもあり、これをインストールしていることで乗っ取り被害が起きることも多くあります。
不正アプリはApp Store以外からのインストールによって、導入してしまう恐れが高いため、アプリを入れる際には注意しなければなりません。もちろん、App Storeだからといって全てが安全とは限らず、一部不正アプリが混ざっている可能性もあります。
アプリをインストールする際には、口コミの評判やリリース元の情報まで確認して、安全性を確かめることが大切です。また、一部不正アプリが含まれる可能性はあるものの、基本的には安全なApp Storeのみ利用することも心がけましょう。
怪しいサイトやメールでのウイルス感染
パソコンと同様に、スマホでもサイトへのアクセスやメールからのファイル受信によって、ウイルスに感染することはあります。知らないURLやセキュリティ面での警告が表示されているサイトにアクセスしたり、メールに添付されているファイルを開いたりすると、乗っ取り被害に遭うことがあります。
ウイルス感染しても、その場ではすぐに気づくことができず、後になって大きな被害が出てから乗っ取りが発覚することもあるため、注意しなければなりません。
ネットサーフィンをする際には、サイトのアドレスをよく確認し、セキュリティの警告が出るものにはアクセスしないことが大切です。
メールの添付ファイルは極力ダウンロードしないようにし、連絡先を知っている信頼できる送信者からのファイルのみ、ダウンロードするようにしましょう。
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iPhoneの乗っ取りを確認する方法

実際に乗っ取り被害が出ていないかを確認することも大切です。素早く見つけることで被害は最小限に食い止められます。
iPhoneの操作や設定が、普段とは違っている場合は、乗っ取りをされている可能性が高いです。詳細な確認方法を知り、手持ちのiPhoneが被害に遭っていないかをチェックしていきましょう。
知らない所からの接続やメールがないか
Apple IDやSNSなどのアカウントは、接続があると最初に登録したメールアドレスに通知が届きます。接続していないのにアカウント使用の通知が届いた場合は、誰かに乗っ取られ、勝手に使用されている可能性が高いです。
また、身に覚えのないアカウント変更の通知も、乗っ取り被害に遭っている危険性があるため注意が必要です。
iPhoneの設定の変更がないかを確認
乗っ取り被害に遭うと、iPhone内の各種設定を勝手に変更されることも少なくありません。そのため、設定アプリで詳細な情報をチェックして、これまでと変わったところがないか確認することも大切です。
設定したパスコードが変更になっていたり、その他モードや設定が勝手に変えられているなら、乗っ取りに遭っている可能性が高いです。また、アカウント情報の詳細を見たときに、知らない表記が出ているときも要注意です。
ウイルスに感染していると、通常では表示されないものが出てくることもあります。アップデート直後だと細かい仕様の変更によって画面表示が変わることもありますが、そうではなく表示が変わっているなら、乗っ取りを疑ったほうがよいでしょう。
勝手な動作や熱暴走は故障も疑おう
乗っ取り被害に遭うと、遠隔操作で勝手に画面を動かされたり、アプリが強制終了されたりすることもあります。しかし、これらが起きたからといって、確実に乗っ取りに遭っているとは限らず、単に故障の可能性もあります。
本体の故障によって、意図していない操作が起きてしまうことはあり、画面が汚れていることでも、タップしていない箇所が反応するケースは多いです。また、iPhoneは精密機器で熱に弱いため、本体の温度が上がると動作が不安定になります。
温度が上がり過ぎると、オーバーヒートを防ぐために、強制的にアプリをシャットダウンしたり、ロック解除できなくしたりもします。購入したばかりや、故障を疑う要素がなく誤動作が頻発する場合は、乗っ取り被害を疑うことが大切です。
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iPhoneの乗っ取りには3つの対策

無作為なウイルス攻撃によって思わぬところから乗っ取り被害を受けることもありますが、多くの場合では対策次第で被害は食い止められます。乗っ取りに遭わないための対策は3つあり、それぞれ実施することで安全性は高められます。
iPhoneの認証を強固にする
乗っ取り対策をするには、セキュリティ面の強化は欠かせません。iPhoneではパスコードの設定のほか、指紋や顔認証といったセキュリティもありため、二重、三重にロックをかけておくことが大切です。
さらに、パスコードも生年月日を含めたものやキャッシュカードの暗証番号などと同じにしないことで、セキュリティ性能は高められます。
また、パスコードは数字で4桁だけではなく、英数字との組み合わせや桁数を増やすことも可能なため、できるだけ複雑なものを設定することも大切です。アプリによっては、アプリ自体にもロックをかけられるため、別のパスコードを設定して、守りをより強固にすることも有効です。
信用のないWiFiやアプリを避ける
フリーで利用できるWiFiや、新しいアプリは便利に使えるものが多く魅力的ですが、何でも利用しないことが大切です。使用するなら信用度を確かめることが大切であり、身元が判明しないものは避けたほうが無難でしょう。
フリーWiFiは大手企業や自治体が提供しているもののみを利用し、知名度の低い回線は利用しないことが大切です。アプリはApp Storeにあるものを基本とし、怪しいものは避ける必要があります。
音楽や動画が無料でダウンロードできるといった、違法性の高いものを避けることも、乗っ取り対策に繋がります。
セキュリティ対策ソフトをインストール
iPhoneでもセキュリティ対策ソフトのアプリはリリースされているため、これをインストールすることもおすすめです。アプリによって違いはありますが、WiFi接続時に暗号化をしたり、接続するWebサイトの安全性を確かめたりする機能が搭載されていることが多いです。
ただし、ウイルス自体に対策する機能はなく、侵入したウイルスと戦うことはできません。あくまでウイルスを入れないための予防策であり、乗っ取りを解消できるものではないという理解が必要です。
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iPhoneを乗っ取られたときの対応とは

対策次第で乗っ取りに遭う可能性は下げられるものの、確実に全てを防御できるわけではありません。そのため、念入りな対策をしていても、思わぬところから被害に遭ってしまうことはあります。
乗っ取りに遭ってしまったなら、その後の対応が重要です。被害の拡大を防ぐためにも、素早く冷静に行動しなればなりません。
不正利用避けるためカード会社に連絡
iPhoneでクレジットカードの情報を登録しているなら、カード会社に連絡して一時的に利用を止めてもらう必要があります。
カードを使える状態にしていると、スマホ決済で限度額いっぱいまで使われてしまう可能性もあるため、素早く止めなければなりません。
Apple ID を取り戻し設定の変更
乗っ取りに遭うとApple IDまで奪われている可能性があるため、これを取り戻さなければなりません。iPhoneにアクセスできるなら、Apple IDのアカウントページに行き、従来のパスワードでサインインできるか試しましょう。変更されてできない場合は、アカウントのリセットやロックの解除を行います。
このとき、Appleのサポートにも被害の連絡を入れましょう。また、ID登録に使ったメールアドレスのプロバイダにも被害を報告しておく必要があります。スマホのメールアドレスを使っているなら、契約しているキャリアに被害報告を行います。
バックアップを取ってから初期化
ウイルスの感染が疑われるなら、初期化することが最も手っ取り早い対処方法です。初期化するとデータが完全に消えるため、事前にバックアップを取る必要があります。
ただし、バックアップデータの中にウイルスが含まれていると、初期化後データを戻すとまた同じ被害に遭うため注意しなければなりません。データを完全に抹消してしまわないためには、日頃からこまめにバックアップを取っておくことが大切です。
警察などの公的機関に相談
乗っ取りによって実際的な被害が出ているなら、警察の相談することが大切です。被害が大きく、犯人を少しでも早く逮捕して欲しいなら、各都道府県に設置された「サイバー犯罪相談窓口」に向かいましょう。
相談だけで構わないなら、まずはIPA情報処理機構「情報セキュリティ安心相談窓口」に行ってみることもおすすめです。乗っ取りは個人ではなく、組織単位で行っている犯罪の場合もあり、一個人では対処できないことも少なくありません。
相談せずに時間が経過すると、その分被害は拡大するため、できるだけ早く、しかるべき機関に被害を報告することが大切です。
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iPhoneの乗っ取りは自分で防げる

恐ろしい被害を受けてしまうiPhoneの乗っ取りですが、大部分は自分の意識次第で防げます。使い方に気をつけ、信用性の低いコンテンツは利用しないことで、十分対処は可能です。
iPhoneでもウイルス被害は多く出ているため、乗っ取りに遭わない正しい使い方を心がけ、スマホを安全に利用しましょう。
公開日時 : 2019年08月25日
