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iPhoneが圏外や検索中になる原因とは|対処法や修理時の注意点

iPhoneを使っていると、突然電波強度が圏外や検索中になり、ネットに接続できなくなることがあります。一時的な通信不良ですぐに直ることもありますが、なかなか戻らない場合もあります。
圏外や検索中の表記が出ることには理由があるため、原因を正しく知っておけば対処もしやすくなります。原因と対処法を知り、接続不良にも上手に対応しましょう。
目次
iPhoneが圏外や検索中になる原因

通信不良に対処するにはまずなぜ圏外や検索中といった状態になるのか、原因を知る必要があります。その時々の状況によって原因は異なりますが、主なものは次の5つが挙げられます。
- 水の浸入による水没
- 落下による損傷
- キャリアの通信障害
- iPhoneの温度が上がりすぎている
- iPhoneの本体が歪曲している
原因を特定することで、どのように対応すべきかが見えてきます。まずはなぜ通信不良が起きているのか、根本的な部分から確認することが大切です。
水の浸入による水没
iPhoneに限らず、スマホは精密機器のため、水濡れには非常に弱いです。防水機能が付いているなら別ですが、水没による故障が多いことは理解しておきましょう。水没といっても、水の中に落とすだけではなく、飲み物をこぼしたり、雨に濡れたりしても同様の症状が起きることがあります。
また場合によっては汗が侵入して水没することもあるため、水濡れの可能性がある場所では、できるだけ使用しないことが大切です。水没した覚えがない場合は、本体横のSIMトレイを開き、奥にある液体侵入インジケーターを確認しましょう。
これが赤く反応しているなら、中に水が入っている証拠です。水没した場合は乾かして直ることもあるため、電源を切って乾燥させてみましょう。
内部に水が侵入している際に通電すると、ショートして完全に故障する危険性もあるため注意しなければなりません。
落下による損傷
iPhoneは落下の衝撃にも弱く、外部からの強い力によって損傷し通信不良が起きることがあります。これは衝撃によって通信機能が完全に故障しているだけではなく、パーツがずれることで正常に作動していないケースもあります。
例えばICチップやSIMカードが衝撃によってずれ、正しく認識されていないことでネット接続ができないこともあるため、一概に完全故障とはいえません。
たとえ画面が割れていなくても、内部が激しく損傷することもあるため落とした覚えがあるならそれが不具合の原因である可能性が高いです。
キャリアの通信障害
SoftBankやdocomo、auなどの契約しているキャリアで通信障害が発生しており、電波が圏外や検索中になるケースもあります。通信障害は一時的なものであり、待っているとそのうち復旧します。通信障害が起きる理由はさまざまですがメンテナンスや災害によるトラブルが多いでしょう。
キャリアの通信障害が原因なら、3Gや4Gでの接続はできませんが、WiFiでの接続は可能です。WiFi接続できる環境にあるなら、キャリアのホームページで通信障害の情報が更新されていないか、チェックすることがおすすめです。
iPhoneの温度が上がりすぎている
iPhoneは使い続けるとバッテリーの温度が上昇し、本体が熱くなります。温度が上がり過ぎると、オーバーヒートしないように一時的に使えなくなり、ネットに接続するどころかホーム画面も開けなくなることがあります。
本体が高熱を発しているなら、温度による不具合である可能性が高いため、冷めるまでしばらく放置することが大切です。
またあらゆる機能が制限される場合は、温度が上がり過ぎているという表示が出るため分かりやすいでしょう。連続使用はもちろん、充電しながらの使用や、暑い時期の屋外での使用でも同様の症状が起きやすいため、使用する時間や場所には注意しなければなりません。
iPhoneの本体が湾曲している
外部からの衝撃によってiPhone本体が湾曲すると、各部位に異常をきたし、ネットに接続できなくなることがあります。これはSIMカードのずれや損傷、ICチップの破損などが考えられ、重大なダメージを負っていることも少なくありません。
本体が曲がるほどの衝撃を与えてしまうと、機能の一部どころではなく、完全に故障する可能性もあるため注意が必要です。
使用しているiPhoneの状態が気になる方やトラブルが見受けられる方は、ぜひ以下の記事を読んでiPhoneの買い替えを検討してみてくださいね。
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iPhoneが圏外や検索中になった時の対処法

故障や不具合の原因が分かっているなら対処もしやすいですが、中には原因不明で通信不良が起き続けることもあります。圏外や検索中になったまま電波強度が変わらないなら、次の方法を試してみましょう。
- 機内モードをオン・オフにする
- SIMカードの抜き差しをする
- 最新のOSにアップデートする
- モバイルデータ通信のオン・オフを行う
- iPhoneの再起動を行う
- iPhoneのサポートに連絡する
複数行うことで不具合が解消されることもあるため、ひとつずつ試していきましょう。
機内モードをオン・オフにする
ネットの接続は原因不明の軽微なトラブルが元で起きることも多く、接続を一度切ってみるだけで回復することもあります。もっとも簡単なのは機内モードのオン・オフを切り替えることで、一度電波を切断することでオンにした時に電波強度が高まることもあります。
機内モードは画面を下から上にスワイプすると現れる、コントロールセンターから操作可能です。飛行機のマークをタップし、しばらくしてからもう一度タップしてオンにしましょう。この時WiFiがオンになっているなら、一度一緒に切ってみるのもおすすめです。
SIMカードの抜き差しをする
落下の衝撃によってSIMカードがずれて正常に認識できていないこともあるため、一度抜き差ししてきちんと認識しているか確認することが大切です。損傷していなくても、少しずれるだけで認識ができなくなり、ネットに繋がらないということも少なくありません。
本体横のSIMトレイからSIMカードを抜き取り、傷や汚れがないか確認して再度挿入します。この時SIMカードを紛失したり、破損したりしないよう注意して扱わなければなりません。
挿入方向を間違えて無理に押し込むと、それだけで割れることもあるため注意が必要です。SIMカードのずれによる通信不良なら、挿し直して正常に認識することで、ネット接続が可能になります。
最新のOSにアップデートする
iPhoneは定期的にバージョンアップされており、古いバージョンを使っていると不具合が生じてネットに接続できないケースもあります。そのためOSは常に最新版にすることを心がけ、こまめにアップデートしておきましょう。
アップデートの内容はその時々で違いますが、前回バージョンのバグの修正が含まれていることも多いです。もちろん最新のものにアップデートし、それが不具合を起こすこともあります。しかし、新しいバージョンのバグはすぐに修正のアップデートが出るため、再度更新すると問題は解決します。
いつまでも古いバージョンを使っていると、ネット接続の機器との互換性が悪くなったり、不具合を起こしやすくなったりするため、更新は必ず行いましょう。
モバイルデータ通信のオン・オフを行う
ネット接続の状態を再起動するには、モバイルデータ通信のオン・オフ切り替えを行う方法もあります。設定アプリから「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」を選択してオン・オフの切り替えをしましょう。
また「通信オプション」から「4Gをオンにする」を選択し、一度3Gに切り替えてみるのも方法のひとつです。通信状態や接続電波の切り替えを行うことで、軽微なバグが改善されて電波強度が高まることもあります。
iPhoneの再起動を行う
不具合が直らない場合はiPhone自体の再起動を行うのも方法のひとつです。本体の再起動をすることで、ネットワーク設定がリセットされ、情報がクリアになります。
また電源を切ってしばらく置くと、本体に溜まった熱も取れてスムーズに作動しやすくなります。本体が熱くなっているなら、電源を切ってから5分ほど置き、それから再起動するとよいでしょう。
iPhoneのサポートに連絡する
どうしても通信状態が復旧しない場合は、iPhone自体が故障している可能性が高いです。故障しているなら修理か交換するしか方法がないため、Appleのサポートセンターに連絡して、対応してもらいましょう。
また、東京や大阪、愛知や福岡、宮城ならApple Storeの実店舗があるため、近いなら直接持ち込んで相談するのもおすすめです。問い合わせの際にはシリアル番号が必要なため、設定アプリから「一般」→「情報」と進み、番号を確認しておくとスムーズです。
対処方法でも直らない場合や修理代がもったいないと感じる方は、買い替えを視野に入れてもいいかもしれません。
iPhoneを買い換えるべきか悩んでいる方は、iPhoneに安く機種変更する方法や買い替えタイミングを解説した記事を参考にしてください。
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iPhoneの修理が必要になる場合の注意点

iPhoneの故障や不具合が問題で圏外や検索中になる場合は、修理か交換が必要です。この際にはいくつか注意点があり、間違えると失敗する可能性もあります。修理や交換に出して失敗しないためにも、注意点は正しく理解しておかなければなりません。
事前に必ずバックアップを行う
修理に出す際には、事前にバックアップを行う必要があります。修理後のiPhoneはデータが全て消去され、工場出荷時の状態に戻っていることが多いです。特にAppleの公式で修理してもらうと、データは完全に抹消されるため注意しなければなりません。
公式以外の修理屋なら、データを消さずに対応してくれることもありますが、これも何らかの手違いでデータ抹消のリスクはあります。
必要なデータは全てiCloudやパソコンなどに移し、戻ってきた時にデータ復旧できるようにしておくことが大切です。
基盤の修理は日本国内では違法となる
iPhoneは基盤が故障してネット接続に不具合が出ることもありますが、この修理は日本国内では行えません。基盤の破損が確認された後、そのまま国内で修理となると違法のため、修理を依頼する業者には注意が必要です。
基盤の修理が可能なのは、海外に修理を委託している業者のみです。違法な修理を行う業者に任せてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあるため注意しなければなりません。
修理プログラムには適用条件がある
iPhone7は製造段階での不具合が確認されたため、ネット接続のトラブルに関して無料で修理や交換を行う、修理プログラムを実施しています。しかし、これには適用条件があり、iPhone7なら全てが該当するわけではありません。
日本で対象となるのは「A1779」の製造番号の端末のみです。外国で購入したものは、それぞれ違う番号が対象となっているため、公式サイトで詳細を確認するとよいでしょう。
また、発売されてから3年以内という制限もあり、購入後3年以上経過しているものは、無料交換や修理の対象になりません。
さらに条件を満たしていても、画面割れといった別の修理が必要な場合は、別途料金が発生することもあります。修理プログラムは適用できるものが限られているだけではなく、場合によっては別途費用がかかることは覚えておきましょう。
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iPhoneに不具合が発生したら早急に対処しよう

ネット接続に不具合が起きる理由はさまざまであり、原因ごとに対処法は違います。
電波が圏外や検索中でネットに繋がらなくなった場合は、再起動や機内モードをオン・オフにするなど、いくつかの対処法を順番に試してみてください。
そのほか、iPhoneが故障したときの対処法や、地域別のおすすめ修理店を紹介した記事もあるので、iPhoneを直したい方、iPhoneが故障したときのために備えたい方はご覧ください。
それでも直らない場合は修理が必要です。Apple正規店に修理に出す場合、データが全て消えてしまいますので、必ず事前にバックアップしておきましょう。iPhone7については無料修理の対象となる可能性があります。
もし、最新のiPhoneを検討している方なら、最新iPhoneのお得購入方法を紹介していた記事もありますので、ぜひご参考にしてください。
公開日時 : 2019年08月27日
