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auひかりでレンタルできるホームゲートウェイ(モデム)の使い方・設置方法解説

KDDIが提供する光回線サービスが、auひかりです。auひかりでは、ホームゲートウェイという機器がレンタルできます。
ホームゲートウェイを使うとネットに接続できますが、設置方法やレンタル時の注意点を知っておかなければなりません。ホームゲートウェイとはどのようなものなのか解説していきます。
目次
auひかりでレンタルできるホームゲートウェイとは

ホームゲートウェイは、ONUに接続して使用する通信機器です。
簡単に言えばネットに接続するための機器ですが、auひかりではレンタルの利用になるため、レンタルに関する知識も合わせて持っておく必要があります。
無線LANの機能が内蔵されている
ホームゲートウェイはモデムとも言われるものであり、通信機器を接続してネットが利用できます。
特徴的なのは無線LAN機能が内蔵されている点で、ルーターなしでもホームゲートウェイがあると、WiFi機能が利用できます。
もちろん、LANケーブルを使った有線接続も可能で、状況に合わせた使い分けが可能です。別途ルーターの購入やレンタルなしで無線LAN通信できる点が、一番の魅力でしょう。
戸建てとマンションでレンタル機種が異なる
auひかりでは契約の形式が戸建て向けのホームタイプと、集合住宅向けのマンションタイプに分けられます。
レンタルできるホームゲートウェイもタイプによって違い、ホームは「BL1000HW」で、マンションは「BL900HW」です。
それぞれホームゲートウェイという点は共通していますが、細部の性能は異なります。
また、集合住宅に住んでいても、住宅事情によってはホームタイプで契約しなければならないこともあります。その場合は、レンタルできる機器もホームタイプのものに限られると考えましょう。
BL1000HWの特徴
ホームタイプでレンタルできるBL1000HWは、以下3つの特徴があります。
- 下り最大速度2.4Gbps
- 高速ダウンロード
- 親機内蔵
高速通信ができて、かつダウンロードも快適に利用できるのは大きな特徴でしょう。
ただし、下り最大速度は、必ずしもこの速度が出るわけではありません。最大速度はあくまで理論値であり、実際のスピードは使用環境によって変化します。
また、そもそもauひかりは通常最大1Gbpsの回線速度です。拡張したプランに加入しているわけではない限り、前提として1Gbps以上出せないことは理解しておきましょう。
BL900HWの特徴
マンションタイプでレンタルできるBL900HWは、4つの特徴があります。
- 下り最大450Mbps
- 高速ダウンロード
- 親機内蔵
- 高速中継機能対応
高速でネット通信ができるものの、最大速度が回線速度を下回っている点には注意しましょう。
最大1Gbpsの回線を利用していても、ホームゲートウェイの最大速度が450Mbpsしかないと、通信速度は遅いほうに合わせられてしまいます。
マンションタイプで速度が出づらいのは、接続する機器の最大速度の遅さにあります。
ネットに接続するには、ホームゲートウェイだけではなく、別途ルーターを利用することも可能です。レンタルのホームゲートウェイで速度が出づらいなら、高速通信が可能なルーターを用意するのもひとつの方法でしょう。
月額レンタル料金は500円
ホームゲートウェイのレンタルには料金がかかり、月額550円(税込)です。料金はホーム、マンションどちらでも同じで、機器のスぺックによる差もありません。
年間で6,000円とやや大きな出費ですが、auスマートバリューを適用できるなら、相殺が可能です。
auスマートバリューはauスマホやタブレットと組み合わせて利用できる割引で、永年続くのが魅力です。加入しているプランによって割引額は違いますが、最低でも月額500円の割引は受けられます。
割引はスマホやタブレットの月額料金に適用されますが、通信費というコスト全体で考えるなら、結果的にホームゲートウェイが無料でレンタルできると言えるでしょう。
また、加入プランによっては月額1,000円程度の割引になることもあります。
割引額が大きいならホームゲートウェイのレンタル料金が実質無料で、さらに通信費も下げられ、よりお得になるでしょう。
auひかりでホームゲートウェイをレンタルする場合の注意点

安い月額料金でレンタルできるホームゲートウェイは魅力的ですが、一部注意点もあります。注意点を守れていないと、余計な費用が発生したり、場合によっては損をしたりもするでしょう。
- ルーターの交換には料金が発生する
- ルーターを破損させた場合は有償交換になる
2つの注意点を知り、損なく利用することが大切です。
ルーターの交換には料金が発生する
auひかりでは通常契約では最大1Gbpsの通信が可能ですが、さらに高速通信の5Gや10Gというプランもあります。
これらの高速通信プランに変更する場合は、ホームゲートウェイも変更が必要であり、この際に3,300円(税込)の手数料がかかります。
プラン変更しても、利用しているホームゲートウェイの速度が遅いと、超高速通信はできないため注意が必要です。
ただし、プロバイダがau one netの場合は、無料で交換で対応してもらえます。
ルーターを破損させた場合は有償交換になる
ホームゲートウェイはレンタルで利用するため、どれだけ長く使ってもauひかりの持ち物です。そのため、破損させてしまうと弁償が必要で、有償での交換となるため注意しましょう。
普通に利用していて故障した場合は無料交換で対応してもらえますが、自身の過失による場合は無料交換の対象外です。
ホームゲートウェイはauひかり解約時にも返却が必要で、この時にも破損があると同様に弁償を求められます。
レンタル機器を壊してしまうと、余計なコストが発生するため、壊さないよう丁寧に扱うことが大切です。
auひかりのホームゲートウェイを設置するまでの流れ

実際のどのような手順でホームゲートウェイを設置するのか、全体の流れを知っておきましょう。
- auひかりの工事で光コンセントを設置してもらう
- 光コンセントにONUを接続する
- ONUとホームゲートウェイを接続する
- パソコンやスマホでインターネット接続の設定を行う
設置までの手順を把握しておくと、契約後スムーズにネットが使えるようになります。
auひかりの工事で光コンセントを設置してもらう
まずは自宅に光回線を通してもらう必要があり、開通工事をしなければなりません。auひかりはKDDIが提供している回線を利用します。
そのため、フレッツ光からの転用はできず、すでに回線がある場合でも新規開通が必要です。
開通工事では、電柱から光ファイバーケーブルを引き、自宅に回線を引き込みます。回線を引き込み、光コンセントを設置してもらって、開通工事は終了です。
光コンセントにONUを接続する
設置された光コンセントには、ONUを接続します。ONUとは光回線終端装置であり、回線のもっとも根幹の部分に接続する機器と考えるとよいでしょう。
auひかりから専用のケーブルが送付されるため、それを使って光コンセントに接続します。
機器によっては、すでに光コンセントが内蔵されていることもあります。内臓型の場合は光コンセントへの接続は不要です。
同封される説明書をよく読み、接続の必要性の有無をチェックしましょう。
ONUとホームゲートウェイを接続する
光コンセントを接続した後は、ONUとホームゲートウェイを接続します。この接続はLANケーブルで行います。
それぞれLANケーブルを挿す箇所があるため、場所を間違えないようにしましょう。
ONUとホームゲートウェイを接続した時点で、有線と無線両方のネット利用が可能です。ここから別途ルーターを繋げる方法もありますが、すでに最低限の通信環境が整っていることは覚えておきましょう。
パソコンやスマホでインターネット接続の設定を行う
ホームゲートウェイを接続した後は、各端末で接続設定を行います。パソコンやスマホといった端末側で接続設定をすると、ネットが利用できます。
有線接続の場合は、パソコンとホームゲートウェイをLANケーブルで繋いで設定を行いましょう。
無線接続の場合は、ネットワーク設定を開き、対応するSSIDとパスワードを入力して接続可能です。
きちんと接続できているか確認するためにも、設置後は一度端末に繋いでネットが利用できるかチェックするとよいでしょう。
auひかりのホームゲートウェイに異常があるときの対処法

設置が完了した後でも、何らかの不具合が発生してホームゲートウェイが使えなくなることもあります。
不具合が発生した場合は、まずは症状を確認することが大切です。どのような症状が出ているか、不具合の原因は何かを究明すると、対処法も考えやすいでしょう。
通信ランプが消灯している場合
ホームゲートウェイにはランプがあり、これが消灯している場合は、機器本体や周辺機器の故障が考えられます。ランプは複数あるため、まずはどのランプが消灯しているか確認しましょう。
ランプごとの説明は説明書にも記載されているため、それを見てどこに故障があるのか把握することが大切です。
ランプ消灯時はONUとの接続を確認し、ケーブルが抜けていないか、破損がないか、あるいは接触不良が起きていないか確認しましょう。
また、光コンセントが抜けていて、ONUが正常に作動していない可能性もあるため、根本の部分から不具合を探ることも大切です。
ONUをチェックしても問題ないなら、ケーブル不良の可能性が高いため、新しいものに交換するとよいでしょう。
ランプが点滅している場合
消灯だけではなく、点滅も何らかの異常を示しています。どのランプが点滅しているかで対処法は変わりますが、基本的には機器の再起動がおすすめです。再起動するとネットワーク設定がリセットされ、再構築されます。
軽微な不具合ならこの過程で直ることも多く、対処法としてはもっとも簡単な方法でしょう。
ホームゲートウェイには電源ボタンがないため、接続しているACアダプタの抜き差しで再起動できます。再起動する際には、電源を切って5分程度待ち、電源を入れることが大切です。
すぐに再起動させると、機器が休まらず、不具合が解消されない可能性があります。少し間を開けると機器が休まり、熱も取れます。
再起動しても直らない場合は、ホームゲートウェイの初期化も考えましょう。機器にある「更新ボタン」を押したまま電源を入れると初期化できるため、再起動で直らない場合の最終手段として試してみる価値はあります。
auひかりのホームゲートウェイを有効に活用しよう

無線LAN機能が内蔵されたホームゲートウェイがあると、無線と有線両方の接続が可能です。レンタル機器のため扱いには注意が必要で、スムーズに利用するためには基礎的な知識を身につけておかなければなりません。
ホームゲートウェイの特徴を正しく把握し、有効に活用してauひかりを便利に利用しましょう。
公開日時 : 2019年06月22日
