現代社会を大変革させた「セーブとロード」の30年

現代社会のどこかで繰り返されている「セーブとロード」。電子データの保存は、我々の正確に大変革を与えました。現代人がセーブとロードの重要性を認知するきっかけになった出来事は何か。それを考察していきます。
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電子化したデータを保存し、それを別の時間にまた取り出す。セーブとロードの作業は、我々が日頃行っていることでもあります。

しかしその重要性が認識されたのは、ほんの30年前のこと。逆に言えば、この30年間は「セーブとロード」を軸に社会が大きく変容していきました。今回の記事では、「データ保存」が現代社会に何を与えたのかを考察していきたいと思います。

ファミコンが教えてくれた「セーブとロード」の利便性

ここではファミコンを事例に「セーブとロード」の利便性について触れていきます。

「復活の呪文」から「冒険の書」へ

80年代の日本の子供たちは、任天堂の『ファミリーコンピューター』という製品に夢中になりました。

ファミコンが子供たちに与えた最大の贈り物、それは「セーブとロードの概念」ではないでしょうか。

新しい発明品は、理解をされず時に批判の対象のなることもあります。子供たちがファミコンに夢中になりすぎることによる弊害が、科学者や教育評論家から叫ばれていた時期もありました。

ですが、それまで「プロフェッショナルでしか使いこなせない業務用機器」だったコンピューターが、ゲームに特化する形で家庭に定着し、子供たちに基礎的なデジタル知識を与えたということは誰にも否定できません。

たとえば、『ドラゴンクエスト』というタイトルの第1作目は、「復活の呪文」という機能がありました。パスワードを入力すると、前回まで遊んだデータが出てくるというものです。

それが第3作目からは「冒険の書」になりました。内蔵ストレージにデータを保存できるようになったということです。

ドラゴンクエストの開発元である旧エニックスは、内蔵ストレージそのものを開発したわけではもちろんありませんが、機能を一般に普及させたという点において、ある意味では開発より難しいことを成し遂げたと言えるでしょう。

「セーブ」をすることの利点

タイプライターには、「データを電子化して保存する」という機能はありません。

なぜかといえば、文字を打った直後に紙へ印字されていくからです。そうしている以上、電子化したデータを保存するというプロセスは不要になります。

30数年前の環境で、コンピューターに精通した人物が一般市民に対して「あらゆるデータを電子化してセーブするシステムを整えるべきだ」と主張しても、果たしてそれが理解されたでしょうか?

もちろん、新聞社や出版社の社員、あるいはコンピューターに詳しいマニアなら「その通りだ!」と賛成するかもしれません。

しかし、ごく普通の家庭の専業主婦や高齢者にコンピューターの知識を説いても、たった寸分すら理解されなかったのではないでしょうか。

そもそも「様々な記録を電子化する」という概念すらありません。家計簿もメモ帳も、手書きで十分ということです。

ですが2018年現在、我々人類の暮らしは「電子データのセーブとロード」を前提にしています。それがなければ、生活そのものが成り立ちません。

どんな事柄も「大変革」というのは、人々の意識改革がなければ実現しないものです。

あるひとつの概念を定着させることは、極めて困難な作業でもあります。

それが30年前に子供たちの間で達成されたという流れは、ここで強調しておかなければなりません。

クラウドストレージという「革命」

本章ではクラウドストレージ化という革命に関しても触れていきます。

大型化するデータ

ITの進化に伴い、データが大型化していきます。

それは外部保存媒体の進化にも現れます。21世紀を迎えるあたりまでデータ保存の主役だったフロッピーディスクは、今ではすっかり見なくなりました。今、我々の手元にあるのはSDカードやUSBメモリーです。

ところがそれらも、すでに「一世代前のもの」になりつつあります。なぜかと言えば、クラウドストレージというものが登場したからです。

データは自分で管理するのが、2000年代までの常識でした。

しかし、あらゆる端末が常時オンライン接続できる環境が整うと、データを外部サーバーに預けてしまおうという発想が現れます。

自前の端末の内蔵ストレージ容量を消費しなくて済むのです。また、端末が故障した時は即座にデータを復旧させることも可能になりました。

クラウドストレージのことを字面で書くのは非常に簡単ですが、普及までには大きな壁がありました。

データを外部に預けるということは、その人のプライバシーを他人に委ねるという意味でもあります。これが企業ならば尚更で、社内の秘密事項がクラウドストレージのせいで漏洩してしまうのではという懸念がありました。

しかし、クラウドストレージを利用したほうが結果的に社会が効率化することが、常識になってきました。

このあたり、ファミコンが促した意識改革と同じ流れを感じさせます。あらゆるデータを電子化し、常時セーブとロードを繰り返すシステムを構築した結果が、我々の持つスマートフォンに直結しています。

いくらITのプロフェッショナルがこのシステムの重要性を訴えたところで、大衆がそれに気づかなければノートPCもスマホも普及することはありません。それと同じように、クラウドストレージも時間を追う毎に「身近なツール」となっていきました。

求められる「常時オンライン」

ところが、ひとつ困ったことがあります。

日本の携帯電話の料金体系は、あまりに特異だという点です。

特定の通信会社に月毎の利用料を払うのが一般的な日本ですが、国際的には予め使用量分の料金を支払うプリペイド式が最も利用されています。この違いが何をもたらしたかというと、月単位のデータ使用量の制限です。

通信会社が勧める月額プランに加入したはいいけれど、使っていたらあっという間に制限使用量を超えてしまった。そうした経験は、多くの人にあるはず。

しかしクラウドストレージを使用するということは、対象となるデータを常に送受信しなければならないということでもあります。これは端末本体の内部ストレージ容量との引き換えと表現するべきかもしれません。

もちろん、今そこにいる場所がWiFi環境であれば、それに越したことはありません。

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身の回りの「セーブとロード」

今一度、我々の生活空間を見回してみましょう。

あらゆるところに「セーブとロード」があります。スマホで写真を撮り、アルバムを作る。これもセーブとロードです。筆者がこの記事を書いている時も、キーを叩く毎に自動セーブが繰り返されています。

そういえば筆者が若い頃、小説家を目指していた時は「Word編集記事の常時保存」というものはまだありませんでした。まめに手動セーブする必要があり、それを怠れば大変です。何かしらのトラブルでPCを再起動したら、その時点で今までの執筆が消滅してしまいます。

現在の筆者は、そうした心配を一切することなくこの記事を書いています。恒常的なオンライン接続を可能にしているからこそ、今の仕事にどうにかありついていると言うべきでしょうか。

また、正直に打ち明けてしまうと筆者が仕事に使っているノートPCは、3年前に2万円で購入した低スペックのChromebookです。

そこからGoogleドキュメントを使って文字を打ち込んでいます。これで仕事に支障をきたしたことは、今のところありません。

Chromebookとはまさに「クラウドストレージの産物」のようなもので、ネットに接続できなければその優位性が大きく削がれてしまいます。ただし、その課題を克服できさえすれば起動も早く、殆どストレスなく執筆作業ができます。

最初に出した2万円は割と早いうちに取り戻しただろう、という自負はあります。これもやはり、クラウドストレージがあってこそのものだと筆者は考えています。

まとめ

現代人のコンピューターに対する認識を大きく変えたファミコン。電子化したデータを保存することで、我々の暮らしも大変革を遂げました。

現在、新たなデータ革命がクラウドサービスという形で世界中に広がっています。もはや我々はクラウドサービスの影響力から逃れることはできず、またそれは人類の新たなワンステップになっていくでしょう。

そのためには、常時オンラインに接続できるための準備が必要です。

公開日時 : 2018年02月25日

iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター
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