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  • 更新日:2023年02月08日

メッシュWi-Fiとは?中継機との違いやメリット・デメリット

メッシュWi-Fiとは?中継機との違いやメリット・デメリット

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※カシモWiMAXは株式会社マーケットエンタープライズの関連会社、株式会社MEモバイルが運営しています。

WiFiのルーターを買い替えようと考えている人なら、「メッシュWiFi」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

しかしメッシュWiFiの仕組みや自分の環境に合うかがわからないと、購入をためらってしまうのではないでしょうか。

今回はメッシュWiFiがどのような技術なのか、従来のWiFiとの違いをふまえてわかりやすく解説します。

さらに、メッシュWiFiのメリットとデメリットや、導入をおすすめしたい人の特徴、おすすめのメッシュWiFiなどについても紹介します。

メッシュWiFiとは?

メッシュWiFiとは、広いエリアを手軽かつ安定してカバーできるWiFiの新しいネットワークです。

メッシュWiFiとはどのような仕組みなのか、今までのWiFiとどのような違いがあるのかについて解説します。

網目状にWiFiを張り巡らせたネットワーク

メッシュWiFiの「メッシュ」は「網の目」という意味があります。言葉通りに解釈すると、網目状のWiFiネットワークということです。

もともとは、駅や空港、カフェやコンビニなど公共のエリアで、通信障害を回避しつつ安定したネットワークを提供するために用いられていた技術です。

設定が簡単で、手軽に広いエリアのWi-Fi環境が整えられることから、家庭用のWiFi技術としても使われるようになりました。

メッシュWiFiの構成

メッシュWiFiはモデムとLANケーブルでつながったメッシュWiFiルーターと、メッシュWiFiサテライトと呼ばれる小型の端末で構成されています。

ルーターとサテライトは専用の無線バンドで通信していて、サテライトはルーターの分身のような役割を担っています。

この仕組みにより、複数あるサテライトが電波を分散して、網目のように家の隅々まで電波を届けることが可能です。

メッシュWiFiのサテライトは基本のセットに追加できるので、自分の家の広さや間取りなどを考えて後から増設できます。

従来のWiFiとの違い

通常のWiFiは、インターネット回線をつなぐモデムがWiFiルーター(無線LANルーター)と繋がっています。

無線LANのアクセスポイントが1か所しかない状態なので、スマホやタブレット、プリンターや家電などのWiFi対応の端末は、すべてWiFiルーターに直接繋がります。

そのためルーターに負荷がかかり、接続するデバイスの距離や数によって通信速度の低下や接続不良などのリスクが高まるでしょう。

その点、メッシュWiFiは、サテライト1つ1つがルーターと同じような動きをするので、アクセスポイントが増えます。

それによって、メッシュWiFiを使うと家の中で電波の強弱の差がなくなり、常に安定した通信が可能になるというわけです。

ソフトバンクでメッシュWiFiのレンタルが開始

出典:ソフトバンク公式サイト

ソフトバンクの「SoftBank 光」もしくは「SoftBank Air」のユーザーは、2023年2月15日よりメッシュWiFiのレンタルが可能です。

メッシュWi-Fiの端末が、月額料金880円(税込)で2台レンタルできます。サービスの開始に伴い、契約月と翌月の2ヵ月間無料で使えるキャンペーンも実施されています。

ソフトバンクユーザーで、宅内のインターネット環境をより快適に整えたい方はぜひチェックしてみてください。

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メッシュWi-Fiのメリット・デメリット

メッシュWiFiのメリットは、設定が簡単であることや、広い範囲で安定した通信ができること、自分の使用状況に合わせてカスタマイズできることが挙げられます。

一方でメッシュWiFiには、メリットだけではなくデメリットもあります。導入前にしっかり確認しておきましょう。

メッシュWiFiのメリット

メッシュWiFiを使うことで以下の3つのメリットが得られます。

メッシュWiFiのメリット

  • 設定が簡単
  • 広い範囲で安定した通信ができる
  • サテライトを増やしてカスタマイズできる

設定が簡単

メッシュWiFiは、スマホで設定できるものが多いので複雑な操作が必要なく、誰でも設定できる手軽さがメリットです。

家のどこにサテライトを置いたらよいかの判断も、専用アプリをスマホにダウンロードし、設置したい場所に移動するだけで簡単にできます。

中には、その場所にサテライトを持っていけば、後はアプリが自動で設定してくれる便利な商品もあり、家電の設定に苦手意識がある人でも楽に利用可能です。

広い範囲で安定した通信ができる

広い範囲で安定した通信ができるのも、メッシュWiFiの大きなメリットです。

サテライトひとつひとつがルーターと同じような働きをするので、家中に電波が途切れずに広がります。

WiFiを使うデバイスは、一番近くの強い電波がどこから出ているかを自動に判断して接続します。

メッシュWiFiはサテライトとルーターがアクセスポイントになるので、それぞれのデバイスからの通信がひとつのルーターに集中せず、安定した通信が可能です。

サテライトを増やしてカスタマイズできる

住宅環境に合わせてサテライトを増設・カスタマイズできることも、今までのWiFiルーターではできなかったことです。

ルーターから離れた場所にもサテライトを設置できるので、家中の電波が届きにくかった場所に増設すれば、快適なネット環境を構築できるでしょう。

例えば、バスルームでもネットを利用したいなら、脱衣所などにサテライトを設置すれば電波が届きます。また、1階に本体があっても2階の部屋にサテライトを置くことで、家中どの部屋でも安定した通信が可能になるでしょう。

メッシュWiFiのデメリット

メッシュWiFiを使う前にデメリットについても確認しておけば「導入してから後悔した」ということを避けられます。

メッシュWiFiのデメリット

  • 複数の製品を混合で利用できない
  • 値段が高い

複数の製品を混合で利用できない

基本的に、メッシュWiFiのネットワークを構成するのは、同一製品である必要があります。メーカーが違うと接続ができないため、サテライトを増設する場合は、同型のものを追加するしかありません。

他の規格でも接続可能な商品が販売されてきていますが、まだ対応機種の数は多くないので実用的ではないのが現状です。

購入時には、デザインや性能など含めて長期間利用できるか検討しましょう。 

値段が高い

メッシュWiFiのデメリットの一つは「値段が高い」ことです。

新しい技術なので対応している製品の数もそれほど多くなく、価格も今までのWiFiルーターと比較すると高くなってしまいます。

サテライトは増設できますが、数を増やせばそれだけコストがかかります。増設は計画的に行いましょう。

この先メッシュWiFiが普及し、取り扱うメーカーが増えていけば、将来的に価格が下がることも期待できます。しかし、今すぐ利用したい場合はある程度のコストがかかると考えましょう。

中継機との違い

通信範囲を広げるのなら、WiFiルーターの中継器と同じなのではないかと思う人がいるかもしれません。しかし、メッシュWiFiは中継器とは少し違います。

中継器とは、親機のWiFiルーターの電波の届く範囲を広げるための機器です。中継器自体はアクセスポイントにはならないので、ルーターに負荷が集中します。

また、自動で回線の切り替えを行えないため、回線の切り替えには自分で設定変更が必要です。

一方、メッシュWiFiは、本体のルーターとサテライトそれぞれがアクセスポイントとしての働きをするので、複数のデバイスを接続しても負荷が分散されます。

さらに、最もよい状態の電波やサテライトルーターと自動に接続ができ、通信速度が落ちません。

これらのことを考えると、メッシュWiFiは中継器よりも安定した通信接続を維持することが可能といえます。

メッシュWi-Fiはどういう人におすすめ?

メッシュWiFiに変更すれば快適なネット環境が手に入るだろうと、すぐにでも導入を検討したいという人も多いかもしれません。

しかし、家の環境によってメッシュWiFiをおすすめできる人と、おすすめできない人がいます。それぞれの特徴についてまとめたので、ご自身がどちらの環境にあるかチェックしてみてください。

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メッシュWiFiをおすすめできる人

メッシュWiFiは、以下の条件にあてはまる人におすすめです。

  • WiFiを使うデバイスの数が多い
  • 既存のルーターでは通信が途切れる
  • 家が広く複数の部屋がある
  • 寝室や浴室などでもWiFiを使いたい
  • WiFiの利用者が多い

メッシュWiFiを設置するとアクセスポイントが増え、ルーターへの負荷が軽減されます。WiFiを使うデバイスが多い人や、現在使っているWiFiルーターでは通信が途切れがちな人には試してみる価値があるでしょう。

また、アクセスポイントが増えることで、より広い範囲に安定した電波を供給可能となります。家が広く、複数の場所でWiFiを使いたい人にもメッシュWiFiはおすすめです。

大家族やシェアハウスなど、1つのWiFiの利用者が多い場合も、通信が混雑し不具合が起こることがあります。そのようなケースも、メッシュWiFiを導入することで通信環境を改善できるでしょう。

メッシュWiFiをおすすめできない人

次の項目にあてはまる人は、メッシュWiFiを導入してもあまりメリットを感じられないかもしれません。

  • ワンルームに住んでいる
  • 接続するデバイスが限られている
  • ネットを使う場所が決まっている
  • 通信の安定より速度重視
  • 詳細な設定(VPNを利用したい等)が必要

ワンルームに住んでいる人や、スマホとPCだけなどWiFiを使うデバイスが少ない人は、通信範囲が限られているのでルーターにあまり負荷をかけません。

そのためメッシュWiFiに替えても、あまり変化を感じられないでしょう。自分の部屋のみでネットを使うなら、WiFiルーターを部屋の中に置いておけば十分電波が届くはずです。

また、メッシュWiFiは本体とサテライトをセットで使う前提のため、それぞれが発する電波は弱めです。通信の安定よりも、速度を求める人にもメッシュWiFiは物足りないでしょう。

他にも、メッシュWiFiは設定を自動で行ってくれる半面、詳細な設定ができません。そのためVPNの使用など、詳細な設定がしたいという人にもおすすめできません。

おすすめのメッシュWiFi5選

ここからは、おすすめのメッシュWiFiを5つ紹介します。

Buffalo connect

出典:buffalo
  • 4K対応!高画質動画も快適に楽しめる
  • 専用アプリで簡単に操作&設定が可能

バッファロー独自のアルゴリズムを使って通信経路のパターンを複数シミュレートし、一番効果的なネットワークを構築できるメッシュWiFiです。

親機は2.4GHz、5GHzの他に新しく使えるようになった6GHzのWiFiに対応しており、大容量通信も安定して供給できます。

スターターキットは、親機とサテライト2台のセットです。戸建てなら3階建て、マンションなら4LDKの間取まで対応可能です。

鉄筋コンクリート3階の住居なら、1階に親機、2階と3階にサテライトを置いた状態で、どの部屋でも4K動画を安定した状態で楽しめるでしょう。

設定や操作はスマホにダウンロードしたアプリで行い、通信状態やそれぞれの稼働状況などもチェック可能です。

Google Nest Wifi

出典:Googleストア
  • Google Homeアプリで簡単に初期設定できる
  • 拡張ポイントがスピーカーとして使える
  • 音声で簡単に操作ができる

次に紹介するのはGoogleのメッシュWiFiです。最大の特徴は、拡張ポイント(サテライト)ひとつひとつがGoogleアシスタント搭載のスマートスピーカーになっているということです。検索や音楽の再生など、声をかけるだけで楽々と操作できます。

親機と拡張ポイントを1台ずつ各部屋に設置すれば、最大で200台のデバイスの接続が可能です。また、複数のデバイスで4K動画のストリーミング再生も楽しめます。

ルーターと拡張ポイント1台でカバーできるのは最大約210㎡で、拡張ポイントは5台まで増設可能です。

価格は親機と拡張ポイント1台で31,900円(税込)、拡張ポイント1台18,150円(税込)で追加できます。

Elecom e-Meshスターターキット

出典:elecom
  • ルーターから離れていても接続しやすい
  • アプリ不要で簡単にペアリング
  • 手頃な価格で試せるメッシュWiFi

ルーターから離れた場所でも、スマート家電やIoT機器の接続がしやすいメッシュWiFiです。 従来機器と比較して2倍の速さで通信が可能になり、4Kテレビも無線通信で快適に視聴できます。

スターターキットは、親機とサテライトがペアリング済みの状態になっており、電源を入れるだけでアプリ不要でWiFiに自動接続される手軽さが魅力です。

サテライトを追加したときも、親機とサテライトの「WPSボタン」を押すだけで設定できます。

サテライトには有線LANのポートが4つあり、イーサネットコンバーターとして利用も可能です。テレビやレコーダー、ゲーム機などをサテライトに繋げるだけでWiFi化することができます。

スターターキットはルーター(親機)と中継器(サテライト)1台で19,514円(税込)で、メッシュWiFiのスターターキットの中でも低価格に抑えられています。

1台の親機に対して推奨されているサテライトは2台ですが、親機とサテライト1台で4LDKの間取りまでをカバーできます。

Netgear Orbi

出典:netgear
  • スタイリッシュで家具になじむデザイン
  • 有線無線どちらにも対応
  • 専用アプリが便利

スタイリッシュなデザインのメッシュWiFiです。

ドイツ、エッセンのDesign Zentrum Nordrhein Westfalen(ノルトライン=ヴェストファーレンデザインセンター)が主催する、国際的なプロダクトデザイン賞「レッドドットデザイン賞」を受賞しています。

Orbi独自のトライバンドメッシュWiFi技術によって、大容量かつ高速の通信ができ、複数のデバイスを接続しても通信が途切れることがありません。

また、有線ポートが4つついているので、有線無線どちらにも対応できます。デスク回りなどでも重宝するでしょう。

専用アプリの操作性もよく、最適な設置場所の検索ができるだけでなく、自動設定も行ってくれます。稼働状態の確認やセキュリティの管理もアプリから可能です。

ルーター1台とサテライト1台で約350㎡をカバーでき、追加のサテライト1台で約100㎡の範囲を拡張できます。

Linksys Velop

出典:Linksys
  • 快適な通信を実現するモジュラー式メッシュWiFi
  • 切断されても自己修復可能
  • ペアレンタルコントロール付きで安心

高速通信で、接続を途切れさせずに快適なネット環境を実現するモジュラー式メッシュWiFiです。

構成されたネットワークは自己修復可能で、1台の電源が抜けてしまったとしても、WiFiを途切れさせることなく接続を維持します。

サテライトそれぞれに2.4GHz、5Ghz2つのトライバンドのアンテナが備わっており、大容量の通信にもしっかり対応します。

1台で185㎡をカバーできるので、家のサイズに応じて増設できます。

MU-MIMO (マルチユーザー多入力/多出力) テクノロジーにより、同時8台以上のデバイスでアップロードとダウンロードが可能です。

設定やセキュリティの管理は、アプリを使って行います。ペアレンタルコントロールも簡単にできるので、子供たちのインターネット利用状況を親が制限し、使いすぎを防ぎたい人にもおすすめです。

メッシュWiFiを導入して快適なネット環境をつくろう

メッシュWiFiは、ルーターから離れた場所によっては電波が弱くなる、複数のデバイスを接続すると通信が途切れるといった、従来のWiFi技術の弱点を克服する画期的なシステムです。

WiFi中継器と違い、サテライトそれぞれがアクセスポイントになるため、家のどこにいても安定した通信が可能です。

メッシュWiFiを導入することでネット通信の改善が期待できますが、利用環境によっては必要ない場合もあります。導入の前には、この記事で紹介したメッシュWiFiをおすすめできる人・できない人の特徴を確認してみてください。

新しいWiFi技術のメッシュWiFiを上手に取り入れ、快適なネット環境を手に入れましょう。

次世代のWiFi規格であるWiFi6について、「「WiFi 6」とは?|WiFi 6対応のスマホ・ルーターを紹介」で解説していますのであわせてご覧ください。

iPhone格安SIM通信 編集部 ― ライター
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