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WiFiルーターの再起動方法・やり方!繋がらない・不調時の再起動手順と順番

自宅に据え置きのWiFiルーターがあると、無線でネットを使えて便利ですよね。しかし、WiFiは常に安定して使えるわけではなく、ときには不具合を起こすこともあります。
そんなときのために今回は、電波の調子が悪くなったときなどに、ルーターの再起動で得られる効果や、その際の注意点を紹介します。
故障以外の軽微な不具合なら、再起動するだけで簡単に直せる場合も多いので、参考にしてください。
目次
WiFiルーターの再起動の方法

再起動には方法があり、スムーズに問題を解決するためにも、これを把握しておくことが大切です。
やり方を知っておくと、WiFi環境が不安定なときでもすぐに再起動でき、よりスムーズに問題を解決できるでしょう。再起動の方法は機種によって違いますが、大きく分けると2つです。
ルーターのACアダプターを抜く
ルーター本体に電源ボタンがある場合は、それを長押しすると電源のON・OFFができますが、ものによっては電源ボタンがついていない場合もあります。
電源ボタンがついていない場合は、ACアダプタの差し込みによって電力を供給しているため、コンセントを直接抜いてしまって構いません。
コンセントを抜くと自動的に電源はオフになるため、しばらく待ってから起動させましょう。起動時もアダプタの差し込みのみで、本体で設定をいじる必要はありません。
設定ツールで再起動する
ルーターの機種によっては、パソコンやスマホに設定ツールやアプリがあり、そこから操作できる場合もあります。通常、再起動は電源を切り、つけるというところまで自分で行います。
しかし、設定ツールがある場合は、再起動のボタンが用意されていることも多いでしょう。
再起動のボタンがあるなら、それを押すと自動で動作を実行してくれます。再起動までには時間がかかるため、多少待つ必要がありますが、自分で電源をつける必要がないため、付け忘れるということはなくて便利です。
ただし、熱の放出を目的にするなら、一度完全に電源を切り、時間を空けてから起動させたほうがよいでしょう。設定ツールの再起動では、それほど間を開けずに起動するため、十分に熱を放出できない場合も多いです。
こもった熱が原因で、電波に不具合が起きていることもあるため、再起動前にはルーターを触ってみて、異常に熱くなっていないか確認しておくことも大切でしょう。
インターネットの接続の確認
再起動後は、ネットワークが正しく表示されているかを確認し、接続してみましょう。再起動直後だと、ネットワークが構成されておらず、WiFiの接続先が表示されないこともあるため、しばらく待つ必要があります。
ネットワークを確認できて無事に接続できたら、試しにネットを開き、動作が改善されたかをチェックします。接続が完了していれば、基本的にはそれほど問題はありませんが、まれに接続はできてもネット通信は不安定ということもあるため、注意が必要です。
WiFiルーターの再起動で得られる効果

電子機器が不調になった際は、再起動を試すことが多いですが、WiFiルーターも同じで、再起動によって不具合が解消することも多いでしょう。
しかし、なぜ再起動で問題が解決できるのでしょうか。これには3つの理由があり、再起動によって得られる効果が関係しています。
チャンネルの修正
ルーターによって違いはありますが、複数台同時接続できる機種は多いでしょう。一つのルーターに複数台接続する場合、接続先の端末ごとにチャンネルができ、これが重複することで電波障害が起きてしまう場合があります。
ルーターを再起動すると、このチャンネルが修正されるため、重複していたものが元に戻り、電波障害が改善されることが多いです。
簡単にいえば、複数台の同時接続を繰り返していると、電波が混線しやすく、長く使っているほど不具合は起きやすい状態というわけです。再起動は、この混線をほどく手順の一つなので、実行することで、再起動前よりもスムーズな通信が可能になります。
ルーターにたまった熱の放出
自宅で据え置き型のルーターを使用している場合、常につけっぱなしということも多いでしょう。電源のつけっぱなしや、端末への接続が長時間続くと、ルーターが熱を持ってしまうことも多いです。
再起動時には、一度電源を落として機能をストップさせるため、ルーター本体を休ませることができ、たまった熱も放出できます。ルーターに限らず、電子機器は熱に弱いため、時折休ませて熱がたまらないようにしなければなりません。
長時間、稼働させっぱなしになることも多いルーターだからこそ、定期的に再起動して、休ませる期間を作ることは大切でしょう。
再起動でこまめに熱を放出していると、不調を解消できるだけでなく、ルーターへの負担も減らせて、より長持ちしやすくなります。
アクセスログの消去
ルーターは、一度電源を遮断するとアクセスログが消去されます。
アクセスログとは通信記録のことで、端末がWiFiに接続することで、履歴が残ります。ログ自体は残っても問題ありませんが、これが蓄積してくると、動作不良の原因になることも多いため、こまめに消去することが大切です。
アクセスログが蓄積されているからといって、すぐに使えなくなるわけではありませんが、一定量まで増えると不調は起きやすくなるため、注意が必要です。
アクセスログが残っていると、以前アクセスした情報にスムーズに移動できますが、ログを消去しても使い勝手はそれほど変わらないでしょう。むしろネットの接続自体が安定し、通信速度も速くなることで、より快適に使いやすくなります。
WiFiルーターの再起動の際の注意点

ルーターの再起動による効果は大きく、WiFiに不具合が起きた場合は、まずは再起動してみることが大切です。
しかし、再起動する際には注意点もあり、これを把握しておかないとWiFiの使用に悪影響が出る可能性もあります。再起動は電源を消して付けるだけではないため、細かいポイントまで把握しておくことが大切です。
再起動の前には設定値を保存する
WiFiのルーターは、初期設定のままでも使用できますが、より便利に使うためにパスワードを変更していたり、その他設定値を変えていたりする人もいるでしょう。
設定値の変更をしている場合は、再起動前にデータを確認して、忘れないようにメモしておくことが大切です。
再起動後に設定値を忘れてしまうと、場合によっては、WiFiが利用できなくなる可能性があります。特に、パスワードを変更している場合は注意が必要です。接続できなくならないように、必要な情報は全てメモしておきましょう。
抜き差しする順番に気を付ける
ルーターによっては、電源のケーブルだけでなく、その他周辺機器に関係するケーブルや、端子がつながっていることもあります。
再起動時にはこれらの抜き差しを行う必要がありますが、順番が決まっているため注意しなければなりません。
不適切な順番で抜き差しを行うと、電流が逆流したり接続がうまくできなかったりして、使用に問題が出ることも多いです。最悪の場合だと、ルーターの故障にもつながりかねないため、再起動の手順はしっかり確認しなければなりません。
ケーブルや端子の抜き差しの順番は機種ごと・メーカーごとに違うため、説明書を参考にするとよいでしょう。
電源を切る時間は充分にとる
ルーターの再起動は、パソコンのように再起動ボタンがあるわけではないため、自身で電源を切り、入れるところまで行います。
この際、電源再開までには十分に時間を取ることが大切で、最低でも10秒以上は間を開けるようにしましょう。
電源を切ってすぐに入れてしまうと、ルーター本体への負担が大きく、バッテリーの消耗につながることも少なくありません。また、電源再開が早いとうまく熱が放出されず、問題が解決できない場合もあるでしょう。
最低でも10秒以上ですが、もっと時間が取れるなら10分程度は置いたほうがよいです。しばらく電源を切った状態で、放置してから入れ直したほうが、より不具合は解消しやすいでしょう。
アップデート中は再起動しない
ルーターにもアップデートは存在し、電波を介して自動で行っていることも多いです。アップデート中に再起動することは当然厳禁で、アップデートが終わるのを待ってから行いましょう。
途中で電源を切ってしまうと、処理が完了せずに、別の不具合が起きてしまう可能性もあります。
アップデート中に電源を切ることは、故障にもつながりかねない危険な行為です。機種によって違いはありますが、アップデート中はランプが点滅、あるいは別の色に光るということが多いです。
これも説明書に記載があるため、事前に読んでおき、電源を切っても大丈夫かを必ず確認しておきましょう。
また、WiFiに接続している端末でアップデートを行っている場合も、同様に電源を切ることは厳禁です。アップデート中にWiFiが完全に途切れると、端末のデータが消えてしまう可能性もあるため、注意しなければなりません。
WiFiルーターを再起動しても不安定な場合

WiFiの通信状態が不安定なら、ルーターの再起動をして様子を見ますが、全ての不具合が再起動によって、確実に改善されるわけではありません。
場合によっては、再起動しても以前と変わらず、不安定なままということもあるでしょう。改善が見られない場合は、別のところに原因がないか探ることが大切です。
端末のWiFi設定が原因
そもそもWiFiの不調の原因が、ルーターではなく接続する端末側にあることも多いです。端末のWiFi設定を見直し、接続できない原因が隠されていないか確認してみましょう。
スマホで多いのは、WiFiの設定自体がオフになっていたり、機内モードになっていたりすることです。機内モードでもWiFi接続は可能ですが、まれに通信障害が起きることもあるため、オンオフを何度か切り替えてみるとよいでしょう。
端末の設定を見直しても改善が見られないなら、ルーターだけでなく、端末自体も再起動することが大切です。端末の再起動でも、ルーターと同様にログの消去や熱の放出ができるため、しばらく休ませてから再挑戦してみましょう。
スマホ・iPhoneのWiFi設定方法はこちらの記事をご参考にしてください。
ルーターの場所が原因
WiFiの電波は、外部の環境からの影響を受けることも多く、WiFiルーターの置き場所次第では、自宅でも通信が不安定になる場合があります。
特に、周辺に障害物が多い場合は注意が必要で、ものに囲まれた場所にルーターを置いていると、WiFi接続は不安定になりやすいでしょう。
そのため、ルーターはできるだけ開けた場所に置き、電波が入りやすいよう窓際に設置することもおすすめです。また、2階建て以上の場合、ルーターの設置箇所とネットを使用する場所の階層が違っていると、天井や床に電波を邪魔されて、通信が不安定になることもあります。
ルーターは、できるだけメインで使用する階に置き、端末とルーターの間に邪魔なものが入らないように工夫しましょう。
同じ家の中でも、電波が入りやすい場所、入りづらい場所はあるため、移動させながら最も通信が安定する場所を探すことが大切です。
ルーターが壊れた
上記の対処法を試しても一向に改善されない場合は、ルーターが劣化してWiFiが繋がりにくくなっている可能性も考えられます。
ルーターは毎年新製品を出しているため、新しいルーターに買い換えるだけで症状が改善するかもしれません。
こちらの記事では、メーカー別おすすめなWiFiルーターを紹介しているので、ぜひご参考にしてください。
ネット回線が原因
WiFiルーターに問題なければ、インターネット回線自体に問題があるかもしれません。公式サイトやSNSで、大規模な通信障害がないかを確認するのがおすすめです。
しかし、通信障害が頻繁に起こっているなら、他のインターネット回線に乗り換えた方がよいです。
乗り換え先におすすめなのは、「ホームルーター」という端末が契約できる業者です。
ホームルーターなら、光回線のような工事やWiFiルーター設定も必要なく、コンセントは挿すだけですぐ使えます。
詳しく知りたい方は、おすすめホームルーターを徹底比較した記事をご覧ください。
WiFiルーターの再起動で快適なネット環境を保とう

WiFiの不調は、端末の問題やルーターの置き場所などが起因することもありますが、本体の不調によるものも多いです。
不調の原因にも複数ありますが、再起動によって解決するものは多く、簡単に直ることも少なくありません。不調時には、再起動することがセオリーであることを覚えておき、通信環境の問題も上手に改善しましょう。
公開日時 : 2022年12月04日
