ドコモ「エコノミープラン・MVNO」はいつから?料金プラン・ドコモメール・割引はどうなる?

ドコモのエコノミープランであるOCNモバイルONEとトーンモバイルのサービス概要や料金、契約手順などをまとめました。ドコモのエコノミープランのメリットや注意点を確認し、自分に合っているかチェックしましょう。
ドコモ「エコノミープラン・MVNO」はいつから?料金プラン・ドコモメール・割引はどうなる?

ドコモは、2021年10月から「ドコモのエコノミーMVNO」(ドコモのエコノミープラン)サービスを始めました。

これは全国のドコモショップで、MVNO、つまり格安SIMの契約が可能になるというものです。一定の範囲でサポートも受けられるので、スマホに詳しくない人でも気軽に格安SIMが使えるようになりました。

この記事では、ドコモのエコノミープランの概要や料金、メリットや注意点、契約手順についてまとめました。

ドコモのエコノミープランが気になっている人は、ぜひ参考にしてください。

ドコモのエコノミープランとは?

ドコモのエコノミープランとは何なのか、その概要を紹介します。

ドコモで契約できる格安SIMのこと

ドコモのエコノミープランとは、ひと言でいえば「ドコモで契約できる格安SIM」のことです。

現在ドコモで契約できる格安SIMは、NTTコミュニケーションズ株式会社が運営する「OCNモバイルONE」と、株式会社フリービットが運営する「トーンモバイル」の2つです。

ドコモが格安SIMを運営しているわけではなく、あくまでも「ドコモで契約できる」という点に注意してください。

ドコモのエコノミープランはいつから?

ドコモのエコノミープランは、第1弾としてOCNモバイルONEが2021年10月21日から、第2弾としてトーンモバイルが2021年12月22日からサービスを開始しています。

ドコモはその他の格安SIMとも連携に向けた協議を行っていることを明らかにしています。今後ドコモエコノミープランに参画する格安SIMが増えるかもしれません。

ドコモのエコノミープランの料金

ドコモのエコノミープランを運営するのは、それぞれの格安SIMです。そのため料金は各社が定める料金プランとなります。

「ドコモのエコノミープラン」として、統一された料金プランはありません。

OCNモバイルONEの料金・サービス概要

OCNモバイルONEでは、ドコモのエコノミープランの開始に合わせて「500MB/月コース」の提供を開始しました。

この500MB/月コースのみ、月最大10分までの無料音声通話分が含まれています。そのため「スマホでは音声通話のみで、ネットはほとんど使わない」ような超ライトユーザーには、月550円(税込)でスマホが使える、ぴったりの料金プランです。

通信量・コース名 音声通話SIM SMS対応SIM データ通信専用SIM
500MB/月コース 550円(税込)
1GB/月コース 770円(税込)
3GB/月コース 990円(税込) 990円(税込) 858円(税込)
6GB/月コース 1,320円(税込) 1,320円(税込) 1,188円(税込)
10GB/月コース 1,760円(税込) 1,760円(税込) 1,628円(税込)

トーンモバイルの料金・サービス概要

通信量・コース名 音声通話SIM
(動画以外使い放題) 1,100円(税込)

トーンモバイルの料金プランは、月1,100円(税込)の音声通話SIMのワンプランのみです。

このプランはデータ通信は使い放題で、動画の視聴には「動画チケット」の購入が別途必要swす。Wi-Fi接続時なら「動画チケット」がなくても動画視聴ができます。

動画チケット

  • 1GB:370円(税込)
  • 月10回まで購入可能

通信速度について、トーンモバイルでは「回線混雑状況や通信環境による最大速度」としか公表していないため、他の格安SIMに比べると速度はあまり期待できないかもしれません。

ただし、EメールやLINEのメッセージの送受信には全く問題がないでしょう。スマホでのネット利用はあまりしない人には十分といえます。

ドコモのエコノミープランのメリット

ドコモのエコノミープランのメリットを3つ紹介します。

1.ドコモよりも料金・端末が安い

そもそもドコモのエコノミープランを提供・運営しているのはあくまでも格安SIM各社であり、ドコモではありません。

格安SIMはドコモ・au・ソフトバンクのようなキャリアから、回線を借りて事業を行っています。キャリアほど手厚いサポートが行われない分、料金が格安になる傾向があります。

ドコモのエコノミープランのうち、OCNモバイルONEの1GB/月コースは770円(税込)、トーンモバイルはデータ通信使い放題でも1,100円(税込)です。

一方、ドコモのスマホ向け料金プランで最も安いのは、段階制料金プランの「ギガライト」です。ギガライトの料金は、月1GBまでの利用でも3,465円(税込)にもなります。

ドコモのエコノミープランであれば、月のスマホ料金を3分の1程度にすることが可能です。

2.店舗でサポートが受けられる

格安SIMのデメリットの1つが「店舗がない、数が少ないので、サポートが受けにくい」です。

しかしドコモのエコノミープランは、全国のドコモショップの店頭での新規契約手続きが可能で、端末のAPN設定や、各種アカウントの設定などの「初期設定サポート」が受けられます。

そのため「オンラインで申し込むのは難しそう」「申し込んだ後にどうやってスマホを使えるようにしたらいいのかわからない」と、格安SIMの利用に二の足を踏んでいた人にとっては大きくハードルが下がったといえます。

なお、ドコモが提供している「ahamo」はショップでの無料サポートが受けられません。そのためショップでのサポートが受けられるのは、ドコモのエコノミープランの大きなメリットです。

3.dポイントが貯まる・使える

ドコモはドコモ独自のポイントサービスとして、「dポイント」を展開しています。

dポイントはドコモでのスマホ購入や月額料金の支払い、あるいは提携している店舗等での利用金額に応じてポイントが付与されたり、使えたりするサービスです。

ドコモのエコノミープランは、このdポイントと連携可能です。つまり月々のスマホ代に応じてdポイントが付与されたり、貯まったdポイントを月々のスマホ代に充当したりもできます(現在はOCNモバイルONEのみで、トーンモバイルは未定)。

dポイントは街中のスーパーやコンビニ、ファストフード店などでも使えたり貯めたりできるので、とても使い勝手のよいポイントサービスです。

ドコモのエコノミープランの注意点

ドコモのエコノミープランの注意点を紹介します。

1.ドコモからの移行は乗り換え扱いになる

ドコモのエコノミープランはあくまでも格安SIM各社が運営しています。

OCNモバイルONEもトーンモバイルも、ドコモから回線を借りて運営しており、あくまでもドコモとは別会社です。

そのためドコモからドコモのエコノミープランに乗り換える際、同じ電話番号を使いたい場合はMNP転入扱いになります。

ドコモからのMNP転入の場合、ドコモ側で違約金がかかる場合があるので注意してください。

2.ドコモメール・割引は適用外になる

ドコモのエコノミープランは、ドコモとは別会社の運営です。

そのためドコモメールは使えず、ドコモがユーザー向けに提供している割引、例えば家族割引なども原則適用されません。 ただし、格安SIM各社で提供している割引プランは適用されます。

ドコモメールを多用している人は、今後使うことになる新しいメールアドレスを相手側できちんと受信してもらえるように、あらかじめ伝えておく必要もあるでしょう。

3.速度が遅くなる可能性がある

OCNモバイルONEもトーンモバイルもドコモから回線を借りているため、回線品質が100%ドコモと同じではありません。

イメージ的に格安SIMは、キャリアが用意している幅の広く大きな道路の車線をほんの一部だけ借りてサービスを提供している状態です。

借りている車線の幅(= 帯域)と、通っている車(= ユーザーの通信量)のバランスが悪いと、車線は渋滞 = 回線速度は遅くなります。

これはドコモのエコノミープランに限らず、格安SIMならどこでも起こり得る問題です。

LINEMO

ドコモのエコノミープランの契約手順

ドコモのエコノミープランを契約する際の手順を紹介します。

1.機種変更するかどうか決める

最初に今使っているスマホをそのまま使い続けるのか、機種変更するのかを考えましょう。

今のスマホをそのまま使う場合

今のスマホをそのまま使う場合、ドコモ以外で購入したスマホはSIMロック解除が必要な場合があります。

各キャリアの端末をSIMフリーにする手順については以下のような記事を用意していますので、併せてご一読ください。

また格安SIM各社では、公式に動作が確認できた端末を一覧にして公表しています。こちらも念のため確認するようにしましょう。

2.ドコモで来店予約をとる

最近のドコモは来店予約システムを採っており、来店時は原則事前の予約が必要です。予約はドコモのサイトから行えます。

ドコモの来店予約

  1. 予約時のカテゴリ選択で「スマホ・ケータイを購入」
  2. 来店目的は「新規契約の申込み」
  3. ショップの予約画面で「『ドコモのエコノミーMVNO』の申込みを検討されていますか」で「はい(OCNモバイルONE)」か「はい(トーンモバイル for docomo)」を選択

ドコモショップに予約なしで手続きできるかについては以下の記事も参考にしてください。

3.ドコモに来店・手続きをする

ドコモショップに来店予約をしたら、後はその日時にドコモショップへ行って手続きをするだけです。

ドコモのスマホを契約する時と同じように、ドコモショップの店員が親切に案内してくれるので安心でしょう。

今使っているスマホをそのまま使う予定の人で、APN設定などの初期設定サポートも受けたい場合は、スマホ本体も忘れずに持参してください。

ドコモのエコノミープランを契約しよう

ドコモのエコノミープランについて概要や料金、メリット・注意点、契約手順などを紹介しました。

ドコモのエコノミープランについて

  • ドコモのエコノミープランは「ドコモで契約できる格安SIM」
  • 現在サービスを提供しているのは2社
  • ドコモより安い料金で使える
  • ドコモショップで契約・初期設定サポートが受けられる
  • dポイントが使える・貯まる
  • ドコモからは「乗り換え」扱いになる
  • ドコモメールは使えない
  • ドコモの各種割引は受けられない
  • 通信速度が遅くなる可能性がある

ドコモのエコノミープランは、ドコモショップでの有人サポートを受けつつ、ドコモより格安でドコモ回線を使える「おいしいとこ取り」のプランといえます。

サポートが手薄であることを理由に、格安SIMへの乗り換えを躊躇していた人にとって、ドコモのエコノミープランの登場は朗報でしょう。興味のある人は、ぜひ積極的に検討してみてください。

公開日時 : 2022年04月25日

二階堂卓也 ― ライター
二階堂卓也 ― ライター