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スマホの大容量プランをキャリア別・格安SIM別に比較!速度や料金の違いは?


みなさんの中には、大容量プランで契約したいけどスマホ代の高さが気になるという方も多いのではないでしょうか。
総務省による令和元年度「電気通信サービスに係る内外価格差調査」によると、日本のスマホ代(20GB)は世界で最も高いことがわかっています。
参照元:総務省
総務省が発表したスマホ代の値下げを含む「アクション・プラン」にともない、2020年12月に入ってからは各キャリアが大容量の割安プランを続々と発表しています。
この記事では、現時点で発表されている各キャリアのスマホ大容量プランについて解説していきます。これから大容量プランへの移行を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事で紹介する速度の数値は、あくまで理論値です。お住いの地域や接続環境によって変動しますのでご注意ください。
目次
キャリアの大容量プランは何が違う?メリット・デメリット比較

各キャリアの大容量プランの違いについて解説していきます。
auの大容量プラン
auの大容量プランは、「使い放題MAX 5G/4G」です。
使い放題MAX 5G/4G
5G、4Gともにデータ使い放題プランです。月額料金は7,238円(税込)で、データ利用量が3GB以下の月は自動で1,500円割引されます。
割引サービスが適用されれば、データ利用量が3GB以上でも月額4,928円(税込)で利用できます。
- 家族割プラス
- auスマートバリュー
- au PAY カードお支払い割
(税込) | 使い放題MAX 5G/4G |
使い放題MAX 5G with Amazonプライム |
使い放題MAX 5G/4G Netflixパック(P) |
使い放題MAX 5G/4G テレビパック |
使い放題MAX 5G ALL STAR パック |
---|---|---|---|---|---|
データ容量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
月額料金 | 7,238円 | 8,008円 | 8,338円 | 9,108円 | 9,988円 |
割引適用料金 | 4,928円 | 5,698円 | 6,028円 | 6,798円 | 7,678円 |
テザリング上限 | 30GB | 60GB | 60GB | 70GB | 80GB |
どんな人におすすめなのか
使い放題MAX 5G/4Gは、次のような方におすすめです。
- データ通信量が多い人
- 動画配信サービスを利用したい人
新料金プランに別途料金は必要ですが、AmazonプライムやTELASA、NETFLIXなどのサービスが利用可能です。
そのため、新料金プランは動画配信サービスで映画やドラマを楽しむ機会が多い方におすすめです。
ソフトバンクの大容量プラン
ソフトバンクの大容量プランは「メリハリ無制限」です。
メリハリ無制限
メリハリ無制限は、月額7,238円(税込)です。データ使用量が3GB以下の月は、月額料金から自動的に1,500円割引されます。
割引を含めると、データ利用量が3GB以上でも4,928円(税込)で利用可能です。
- 新みんな家族割(家族3人)
- おうち割光セット
4Gだけでなく5Gも対象ですが、5Gの対象エリアは一部に限られます。
(税込) | メリハリ無制限 |
---|---|
通常料金 | 7,238円 |
割引適用料金 | 4,928円 |
データ容量 | 無制限 |
テザリング上限 | 30GB |
どんな人におすすめなのか
メリハリプランは、次のような方におすすめです。
- 動画視聴やSNSの利用頻度が多い人
- インターネット回線がソフトバンク光またはソフトバンクエアーの人
日頃から動画配信サービスでの視聴やSNSの利用頻度が多い人におすすめです。
また、メリハリプランは毎月1,000円割引が受けられるおうち割光セットの適用対象なので、ソフトバンク光またはソフトバンクエアーを利用している人にもおすすめです。
ドコモの大容量プラン
ドコモの大容量プランは、5Gギガホプレミアとギガホプレミアです。
5Gギガホプレミアとギガホプレミア
5Gギガホプレミアはデータ容量無制限で、月額料金は7,315円(税込)です。一方のギガホプレミアはデータ容量が60GBで、月額料金は7,205円(税込)です。
データ使用量が3GB以下の月は、月額料金から自動的に1,500円割引されます。
割引を含めると、データ利用量が3GB以上でも4,928円(税込)で利用可能です。
- みんなドコモ割(家族3人)
- ドコモ光セット割
- dカードお支払割
(税込) | 5Gギガホ プレミア |
---|---|
データ容量 | 無制限 |
通常料金 | 7,315円 |
割引適用料金 | 4,928円 |
(税込) | ギガホ プレミア | |
---|---|---|
定期契約なし | 定期契約あり | |
データ容量 | 60GB | |
通常料金 | 7,205円 | 7,018円 |
割引適用料金 | 4,818円 | 4,818円 |
どんな人におすすめなのか
ドコモの大容量プランは、次のような方におすすめです。
- 品質の高いドコモ回線で大容量プランを使いたい人
- 国内だけでなく海外でも利用する機会が多い人
通話や通信品質が高く国内外で利用できるため、ドコモ回線の5Gサービスを割安で利用したい方におすすめです。
キャリアの大容量プランのメリット・デメリット
大容量プランはデータ消費量を気にせず使える一方で、いくつかのデメリットもあります。ここでは、キャリアの大容量プランのメリットとデメリットについて解説していきます。
メリット
- 品質の高い通信・通話が可能
- かけ放題オプションが充実
大手キャリアは自社の通信網でサービスを提供しているため、通信や通話の品質が高いです。通話の利用状況にあわせて選べるかけ放題オプションも充実しているため、通話料金の節約も期待できます。
デメリット
- キャリアによって月額料金に差がある
- データ使用量によっては割高になる など
月額料金はキャリアによって差があります。各種割引が適用されれば割安で利用できますが、適用条件をクリアしなければなりません。
また、各キャリアではデータ容量が10~20GB程度の中容量プランがほとんどありません。そのため、データ使用量が10~20GB程度の場合、大容量プランを契約すると割高になります。
格安SIM・サブブランドの大容量プラン
大手キャリアのサブブランド・MNOの大容量プランについて解説していきます。
ドコモ「ahamo(アハモ)」

ドコモは、新料金プランahamo(アハモ)を発表しました。
この発表によるとahamo(アハモ)はサブブランドではなく、あくまでもデジタルネイティブ世代と呼ばれる20代をターゲットとしたメインプランという位置づけです。
しかし、これまでのプランとは異なる部分がいくつかあります。
- オンライン限定での受付
- ドコモのファミリー割引対象外
移行に伴う手数料や解除料はかかりません。
ahamo(アハモ)は、5Gの通信量も込みで月額料金が2,970円(税込)です。データ容量は20GBで、超過した場合の通信速度は最大1Mbpsです。
さらに5分以内の国内通話が無料です。
ahamo | |
---|---|
月額料金 | 2,970円(税込) |
データ容量 | 20GB/月 |
制限時速度 | 最大1Mbps |
5G通信 | 〇 |
テザリング | 無料 |
5分かけ放題 | 無料 |
24時間かけ放題 | 1,100円(税込) |
データ追加 | 550円(税込)/1GB |
最低利用期間 解約違約金 |
なし |
au「UQモバイル」

auのサブブランドUQモバイルの「くりこしプラン」は、S(3GB)・M(10GB)・L(25GB)の3種類です。
くりこしプランLは25GB・3,828円(税込)/月で、余ったデータは翌月に繰り越しできます。
通話料金は30秒あたり22円(税込)ですが、他のスマホプランと同様に通話オプションの追加も可能です。
なお、最低利用期間や解約金の設定はありません。
プラン名 | くりこしプランS +5G |
くりこしプランM +5G |
くりこしプランL +5G |
---|---|---|---|
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
料金(税込) | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
速度制限時 or 節約モード時 |
最大300kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
ソフトバンク「LINEMO(ラインモ)」

LINEMO(ラインモ)は、月額料金が2,728円(税込)です。データ容量は20GBで、超過した場合の通信速度は最大1Mbpsです。
LINEのギガフリーが大きな特徴。LINEのトークや通話、ビデオ通話もデータ容量が消費されません。
(税込) | LINEMO | |
---|---|---|
データ容量 | 3GB | 20GB |
月額料金 | 990円 | 2,728円 |
制限時速度 | 300kbps | 1Mbps |
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」

楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT VⅦは、使った分だけ支払う段階制月額料金で一番高くても3,278円(税込)です。最低利用期間や解約金の設定はありません。
5Gの通信量が含まれており、楽天回線エリア内のデータは使い放題。
専用アプリのRakuten Linkを利用すれば、国内通話が無料でSMSも使い放題です。
パートナー回線エリアのデータ容量は5GBです。超過した場合は最大1Mbpsで使い放題になります。
現在はKDDIがパートナー回線ですが、順次サービスを終了することが発表されています。
Rakuten UN-LIMIT Ⅶ |
月額料金 (税込) |
---|---|
〜3GB | 1,078円 |
3〜20GB | 2,178円 |
20GB〜 | 3,278円 |
ワイモバイル「シンプルL」

ワイモバイルの「シンプルプラン」は、S(3GB)・M(10GB)・L(25GB)の3種類から選べます。
シンプルプランLの月間のデータ容量は25GBで、月額料金は4,158円(税込)。5Gサービスの追加料も0円です。
家族割引を利用すれば、990円(税込)から利用できます。
プラン名 | シンプルS | シンプルM | シンプルL |
---|---|---|---|
データ通信容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
月額料金(税込) | 2,178円 | 3,278円 | 4,158円 |
割引後 月額料金(税込)(※) |
990円 | 2,090円 | 2,970円 |
速度制限時の 通信速度 |
最大300Kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
※家族割引サービス適用時
スマホ大容量プランがおすすめな人
データがたくさん利用できるスマホの大容量プラン。次のようなことに当てはまる人におすすめです。
- 自宅や職場に固定回線がない人
- 光回線の工事ができない物件に住んでいる人
- 速度制限にかかりやすい人
それぞれ詳しく見ていきましょう。
おすすめな人1. 自宅や職場に固定回線がない人
自宅や職場に光回線がありルーターでWiFiを接続している人は、スマホのデータ容量をたくさん消費することはありません。しかし、自宅や職場にWiFi環境がないとスマホでインターネットに接続するしかありません。
その結果、どうしてもデータの消費量が多くなってしまいます。
特に動画を頻繁に見たりアプリをよくダウンロードしたりする人は、一気にデータ容量がなくなってしまうので大容量プランがおすすめです。
おすすめな人2. 光回線の工事ができない物件に住んでいる人
光回線の工事を行いたくても、住んでいる物件によっては行えないことがあります。そのような人にもスマホの大容量プランがおすすめです。
スマホの大容量プランに加入していれば、YouTubeやNetflixなど動画コンテンツもデータ容量を気にせずに楽しむことができます。
おすすめな人3. 速度制限にかかりやすい人
月末になると速度制限にかかってしまう人も、データの消費量が多いほうなので、スマホの大容量プランへ変更することがおすすめです。
中には、スマホに加えタブレットやパソコンなどもテザリング機能で接続する人もいるでしょう。端末の数の分だけデータも消費してしまうので、テザリングを頻繁に使用する人も大容量プランに入るといいでしょう。
格安SIMで通信制限を回避するコツ

通信速度の制限は、月間のデータ容量を超えるといった条件で発生するのが一般的です。これは、混線状態を回避するために実施されています。
ここでは、格安SIMで通信制限を回避するコツについて解説していきます。
フリーWiFiを活用
最近では、主要駅やホテル、飲食店、観光スポットといった様々な場所にフリーWiFiが設置してあります。通信制限を回避するためには、フリーWiFiを活用するのも手段の1つです。
しかし、フリーWiFiは誰でも利用できるサービスだけに、セキュリティ面の脆弱性が懸念されているので注意しなければなりません。
たとえば、見分けがつきにくい偽のアクセスポイントの表示や第三者による通信内容の覗き見などがあげられます。
- セキュリティソフトの導入
- 自動接続機能の無効化
- 暗号化されていないWiFiに接続しない
セキュリティソフトの中には、無料で利用できるVPNアプリもあります。VPNアプリをインストールしておけば、フリーWiFiに接続した際の情報を暗号化するため、第三者による覗き見を防ぐことが可能です。
モバイルルーターの利用
モバイルルーターを利用すると、好きな場所でWiFiに接続が可能です。
モバイルルーターは無線回線なので、開通工事をする必要がなく、端末が届いたその日からの利用できます。
初期費用や毎月の通信料を抑えつつモバイルルーターを利用したい場合は、カシモWiMAXがおすすめです。カシモWiMAXでは、初月は1,518円(税込)で利用できます。
ギガ放題プランならデータ容量が無制限で利用でき、端末代や送料もかかりません。
(税込) | カシモWiMAX 縛りなしプラン |
---|---|
月額料金 | 4,378円 |
端末代(36回) | 605円/月 |
端末分割払い サポート(36回) |
-605円/月 |
合計 | 4,378円 |
使っていない不要なアプリを削除
インストールしているアプリの数が多いほど、バックグラウンドでの通信量を消費してしまいます。アプリには自動アップデート機能があるため、新バージョンがリリースされるごとに通信量が消費されます。
そのため、使っていない不要なアプリがある場合はできるだけ削除しておくとよいでしょう。また、アプリが自動でアップデートすると通信量を消費するため、自動アップデートを無効化にするのも手段の1つです。
動画の解像度を落として再生する
最近の機種は高解像度のものが増えており、高画質で動画を楽しめます。しかし、動画が高画質になるほど通信量を消費しやすいです。
通信制限を回避したい場合、動画を視聴する際に解像度を落とすことで通信量の節約に繋がります。たとえば、YouTubeなどで音楽だけを楽しみたい場合は、低画質モードにするとよいでしょう。
YouTubeで画質を設定する手順
- 画面右上のメニューマークをタップ
- 「画質」をタップ
- ピクセル数の低い数値を選ぶ
- 設定完了
大容量プランで通信環境を快適にしよう
最近はスマホやタブレットで動画配信サービスやSNSの利用者が増えているため、大容量プランへのニーズが高まっています。
快適にインターネット通信を楽しむためには大容量プランが安心ですが、通信制限がかかると速度が遅くなります。
大手キャリアを中心に割安の大容量プランが続々と発表されているため、月額料金や付帯サービスなどを考慮して最適なプランを選びましょう。
公開日時 : 2022年09月30日

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