Apple Watchセルラー・GPSモデルの違い!見分け方・どっちがおすすめか比較

Apple WatchのセルラーとGPSモデルはどうやって見分けるのか違いをまとめ、両モデルでできることを比較しました。また、Apple Watchのセルラー契約はどのキャリアがいいのか、格安SIMで使えるのか、まとめて紹介します。
Apple Watchセルラー・GPSモデルの違い!見分け方・どっちがおすすめか比較

Apple Watchを買うとき、セルラーとGPSモデルの2択で迷っていませんか。

常に身に着けるApple Watchだからこそ、通信タイプの異なるセルラーモデルとGPSモデルの選択は重要です。

セルラーとGPSでできることはどう違うのでしょうか。デザインや価格に差はあるでしょうか。

Apple WatchのセルラーモデルとGPSモデルの違いを4つのポイントに分けて具体的に見てみましょう。

Apple Watchセルラー・GPSモデルの違い

Apple Watchは、セルラーとGPSの2つのモデルから選べます。Apple WatchのセルラーとGPSに見られる特徴的な違いは4つです。

違いを1つずつ確認すると、自分に最適なモデルがわかるでしょう。どっちが自分のApple Watchの使い方に合っているかチェックしてください。

  • iPhoneなしで通信できるかどうか
  • 選べる素材
  • 月額料金の有無
  • Siriが使えるかどうか

1.iPhoneなしで通信できるかどうか

Apple WatchのセルラーモデルとGPSモデルの最も大きな違いは、通信形態が異なる点でしょう。

GPSモデルはiPhoneとの連動で通信するのに対し、セルラーでは単独で通信が可能です。セルラーならiPhoneやWiFi通信がなくても通信できるので、Apple Watchの活用方法の幅が広がります。

一方、普段からiPhoneを常に携帯している人は、GPSモデルでも十分満足のゆく利用ができるでしょう。

iPhoneと離れているときにApple Watchを利用したい状況はどんな場面でしょうか。

セルラーモデルのAppleWatchでできること

  • Apple Watchをつけて運動するとき、通知や着信を受け取りたい
  • 音楽ストリーミングやラジオ・Podcastを聴きながらランニングしたい
  • Apple Watchだけで、Suicaなどにチャージをしたい

セルラーモデルなら、iPhoneやWiFiの通信に頼らなくてもこうした活用が可能です。他にも、天気アプリなどデータ通信が必要なアプリもApple Watch単独で利用できます。

iPhoneがすぐに手元になくてもApple Watchを使えるのは、災害時や緊急時に大きなメリットになります。腕につけているセルラーのApple Watchで通信できたため命拾いした事例も多くあります。

緊急通報をしたいとき、災害にあったとき、単独で使えるセルラーが活躍するかもしれません。

もちろんGPSモデルでもさまざまな利用方法が可能です。ポイントはiPhoneやWiFiの通信がない状況で可能なのかという点です。

Apple Watchを使うときにいつもiPhoneを一緒に持ち歩いている場合や、WiFiスポットが使える場所でしか利用しない場合には、GPSモデルを選択しましょう。

いったんGPSモデルを購入したら、セルラー仕様に変更はできません

購入後に利用方法が変わるかもしれない、万が一に備えておきたいと心配があるなら、とりあえずセルラーモデルを購入しておくという選択もおすすめです。

セルラーモデルは、必ずしも通信料がかかるわけではありません。セルラー契約をするかどうかは購入後に自由に決められます

念のためセルラーモデルを買っておけば、後で必要になったときにApple Watch単独で利用できるよう備えられるでしょう。

2.選べる素材

セルラーのApple Watchのケースの素材は、アルミニウム・ステンレススチールとバリエーションがあります。GPSモデルはアルミニウムのみです。

そのため、アルミニウム以外の素材のApple Watchがほしいなら、セルラーモデルを選ぶ必要があります。

素材によって、デザインだけでなく重量や強度にも違いが出ます。腕につけている時間が長いなら、一番軽いアルミニウムがおすすめです。

アルミニウム以外の素材には、強度の高い硬化ガラス「サファイヤガラス」が使用されています。より強度がありますが、重さと価格の両方の値が上がってしまうデメリットも。

それぞれのメリットとデメリットを考慮して選びましょう。

Apple Watch Series 8を例として、重量やメリット・デメリットをまとめました。

Apple Watch Series 8 アルミニウム ステンレススチール
販売モデル セルラーモデル
GPSモデル
セルラーモデルのみ
重量 41mm:31.9g
45mm:38.8g
41mm:42.3g
45mm:51.5g
特徴 最も軽く、価格もリーズナブル
Ion-Xガラスディスプレイ
傷に強く強度が高い
価格も重量も上がる
サファイアクリスタルディスプレイ

3.月額料金の有無

GPSは単独での通信機能がないので月額料金はかかりません。セルラーモデルでセルラー通信を行うには、キャリアとの契約が必要です。

セルラーモデルを購入したからと言って、必ずキャリアとの契約が必須というわけではありません。セルラーモデルをとりあえず買っておいて、iPhoneやWiFiの通信と接続して使えます。

Apple Watchのセルラー機能を使いたい場合、格安SIMは対応していません。セルラー機能の契約はドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルのいずれかの回線に限られます。

さらに、iPhoneの契約とセットでなければ利用できない点に注意しましょう。

iPhoneはドコモの契約にして、Apple Watchの契約はソフトバンクにしたいという組み合わせは不可能です。iPhoneを格安SIMにして、3つのキャリアのどこかでApple Watchのための番号を契約するというのもできません。

iPhoneとApple Watch両方をセットで契約して利用する方法しかないので、すでにiPhoneを格安SIMで利用している人は、GPSモデルのほうが賢い選択になるでしょう。

キャリアごとのセルラーの月額料金

  • ドコモ「ワンナンバーサービス」:月額550円(税込)
  • au「ナンバーシェア」:月額385円(税込)
  • ソフトバンク「Apple Watchモバイル通信サービス」:月額385円(税込)
  • 楽天モバイル「電話番号シェアサービス」:月額550円(税込)

4.Siriが使えるかどうか

「Hey Siri」と声をかけるだけで起動できるSiriも、オンライン接続がないと利用できません。iPhoneがないときにSiriを使いたいなら、セルラーモデルを選択しましょう。

Siriをそれほど利用しない、またはiPhoneと一緒に持ち歩くことが多い場合は、GPSモデルがおすすめです。

【判別方法】セルラー・GPSモデルの見分け方

わずかですがApple Watchの外観デザインにも違いがあるので、見た目でセルラーかGPSかを見分けられます。

ダイヤル型のコントローラー「デジタルクラウン」に赤いリングのマークがあるのがセルラーモデル。GPSモデルは特に目立つデザインはありません。

小さな点ですが、簡単に見分けられる違いです。デジタルクラウンの赤い部分は昔のモデルより目立たなくなっているので、バンドのデザインにも合わせやすくなっています。

Apple Watch GPSモデルでできること

Apple WatchのGPSモデルはiPhoneと連動していなくても、できることがたくさんあります。

WiFiの通信に接続すれば、iPhoneとつながっているのと同じ状態になり、通話以外のほぼすべての機能が利用可能です。

セルラーモデルを購入してもキャリア契約していなければ、モバイル通信GPSモデルと使い方は変わりません。GPSモデル、そしてキャリア契約していないセルラーのApple Watchをどんな場面で活用できるか、具体的に例を挙げて見ていきましょう。

  • Apple Pay・Suicaでの支払い
  • ワークアウト・心拍数の記録
  • 音楽を聴く
  • タイマー・ストップウォッチ
  • ボイスメモの録音
  • 保存している写真の確認

1.Apple Pay・Suicaでの支払い

Apple PayやSuicaの利用は、iPhoneなしでも可能です。WiFi通信に接続していなくても、Apple Watch単独で簡単に支払えます。

Suicaのオートチャージにも対応しているので、ビューカード付きのSuicaなら改札を通るだけでチャージが可能です。

Suicaの場合、手動のチャージはiPhoneと接続されていないとできないので注意しましょう。

さらに2枚同じSuicaカードを持てないので、SuicaをApple Watchに登録したらiPhoneでは利用できません。どちらにするかを選んで登録しておきましょう。

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2.ワークアウト・心拍数の記録

Apple WatchのワークアウトのアプリもiPhoneやWiFi接続なしで利用できます。

ランニングやウォーキングのルート・距離・速度ペースなどはApple Watchのワークアウトに記録され、iPhoneと接続された際に自動的に同期されます。

3.音楽を聴く

ストリーミングで聴く場合はiPhoneやWiFi接続してデータ通信を使う必要があります。しかし、あらかじめApple Watchに音楽のプレイリストなどを同期しておけばオフライン状態でも利用できます

Apple Watchをオフラインで利用できる音楽アプリはたくさんあります。iPhoneと接続し、「Watch」アプリから前もって音楽を同期しておきましょう。

音楽の場合は純正の「ミュージック」アプリだけでなくPodcastやSpotify、他にもオーディオブックのアプリがApple Watchの同期に対応しています。

事前同期で聴けるアプリの例

  • Apple純正アプリ「ミュージック」
  • Podcast
  • オーディオブック
  • Spotify
  • AWA

4.タイマー・ストップウォッチ

タイマーやストップウォッチもApple Watchに標準アプリとして搭載されています。

料理中や運動中にタイムを計るときにもすぐに使えて便利です。アラーム機能もあるので、目覚まし時計としても活用できるでしょう。

5.ボイスメモの録音

Apple Watchに搭載されているボイスレコーダーアプリもオフラインで使えます。

ボイスメモの録音には、アプリを立ち上げて録音ボタンをタップするだけ。再生もその場でできます。

iPhoneと接続されたときに録音データが自動で同期されます。

6.保存している写真の確認

Apple Watchにアルバムを同期しておくこともできます。アルバムは1つしか選べませんが、同期してあればいつでもApple Watchから写真がチェック可能です。

ズームイン・ズームアウトもできるので、Apple Watchの小さい画面でも細かく写真を楽しめます。

ただし、多くの写真を同期するとApple Watchの容量を占領するので注意しましょう。同期する枚数はWatchアプリで管理できます。

Apple Watchセルラー・GPSモデルどっちがおすすめ?

Apple WatchのセルラーとGPSのモデルを選ぶときのポイントをまとめます。実際に使う場面を考えて、使い勝手が良くなるのはどのモデルになるか考えましょう。

セルラーモデルをおすすめしたい人、GPSモデルをおすすめしたい人をそれぞれ紹介します。

Apple Watch セルラーモデルがおすすめな人

セルラーは月額料金がかかりますが、Apple Watchさえ持っていれば、データ通信も通話もできる小型スマホになります。

iPhoneを持ち歩く機会を減らしたい人や、WiFiのない場所でApple Watchのオンライン機能を使いたい人におすすめです。

緊急時や災害時にも頼れるでしょう。セルラーモデルを購入したあとでセルラー契約の有無を考えることもできるので、「備えあれば憂いなし」タイプの人はセルラーのApple Watchがいいかもしれません。

ケース素材もセルラーモデルならバリエーションが豊富です。使いたい素材やデザインで選ぶと、セルラーモデルしかないこともあるでしょう。

気に入ったセルラーモデルのApple Watchをセルラー契約なしで利用するもおすすめです。

Apple Watch GPSモデルがおすすめな人

月額料金をかけるコストを削減したい場合や、iPhoneを肌身離さず持っている場合は、GPSモデルを選ぶといいでしょう。

Apple Watchのセルラー契約はiPhoneと同じキャリアでしか申し込めず、格安SIMでは対応していません。格安SIMでiPhoneiPhoneを使っている場合は、Apple Watchをセルラーモデルにする必要はないでしょう。

実のところ事前に準備さえしていれば、ワークアウトも音楽もApple Pay もオフラインで可能です。GPSモデルでできることは、セルラーと同じほど多く、比較的安価なGPSモデルで十分と感じている人も多いようです。

結論として、Apple Watchだけで通信機能が使いたいという特別な理由や、気に入るケースがGPSモデルにないという理由がなければ、GPSのApple Watchがおすすめです。生活をより便利でアクティブにしてくれるApple Watchを上手に選んで活用しましょう。

公開日時 : 2023年01月16日

onoono ― ライター
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