家族向けプラン・家族割引があるおすすめ格安SIM!通話無料・月額割引・乗り換え方法

格安SIMは大手キャリアより基本料金が安いケースも多いです。中には家族割引サービスを提供している格安SIMもあります。この記事では家族での乗り換えにおすすめな格安SIMの選ぶポイントや注意点を解説します。
家族向けプラン・家族割引があるおすすめ格安SIM!通話無料・月額割引・乗り換え方法

家計のスマホ代を節約するには、格安SIMに乗り換えるのも1つの手です。大手キャリアから乗り換える場合、家族単位だと数千円から数万円分の節約が見込めます。

また格安SIMを選ぶ上でどの程度節約できるのかだけでなく、提供しているサービス内容も考慮することも大切です。

この記事では、格安SIMを選ぶ上でポイントや料金プラン、おすすめな格安SIM7社、乗り換える際の注意点を解説します。

家族で格安SIMに乗り換えるメリット

家族で格安SIMに乗り換えるメリットは4点です。

  • 家族の月額料金が割引になる家族割引がある
  • データシェアができる
  • 家族間の通話料が安くなる
  • 支払いが一本化されて管理しやすくなる

家族割引は、全員分が割引されるタイプと2回線目以降から割引されるタイプの2種類あります。

データシェアとはデータ容量を共有できるサービスです。サービスによっては、前月に残ったデータ残量を繰り越してシェアできるケースもあります。

家族間の通話料に関しては、「〇分以内までの通話無料」といった時間制限タイプと「通常より〇%オフ」のように割引タイプがあります。

家族のスマホ代を同じ家計で管理している場合、支払いを一本化しておくと支出の確認がひとまとめにできるため便利です。

家族割引がある格安SIMを選ぶポイント

格安SIMで家族割引を利用する場合、どこに注目して選べばよいのかについて4点解説します。

家族割引の割引額

家族割引は、主回線を除く2回線目以降が割引対象になるケースが多いです。しかし、すべての回線が割引になる格安SIMもあります。

たとえばmineoだと、主回線含めて最大5回線まで1回線ごとの月額割引は55円(税込)です。ワイモバイルの場合、主回線への割引はないものの、2回線目からはプランによって毎月550円(税込)または、1,188円(税込)の割引が受けられます。

基本的には、割引額の大きさか割引後の基本料金がいくらなのかに注目して選ぶとよいです。

家族間の通話料金は安くなるのか

格安SIMの中には、家族間の通話料金に割引サービスが適用できるケースもあります。

たとえば、IIJmioだと通話料金は通常30秒につき22円(税込)です。「みおふぉんダイアル」アプリを使用すれば30秒につき11円(税込)まで抑えられます。

ここからさらにファミリー通話割引を適用すると、通常の通話料金でも30秒につき17.6円(税込)です。「みおふぉんダイアル」アプリを利用すれば、30秒につき8.8円(税込)にまで下がります

LINEなどよりも直接電話する機会が多い場合、通話に割引サービスのある格安SIMの利用を検討しましょう。

家族間でデータをシェアできるのか

格安SIMの中には、家族間でデータ量をシェアできるプランや子回線専用のシェアプランがあります。子回線の専用シェアプランは、スマホの2台持ちやスマホとタブレットを併用したいときにも利用可能です。

データシェアには、はじめからすべてのデータ量をシェアできるプランや前月の残っていたデータ分のみシェアできるプラン、どちらも利用できるプランなどがあります。

どういったデータシェアサービスを利用できるのか事前に確認しておきましょう。またデータシェアサービスは、家族間であっても個別で契約していた場合に利用できないケースがあります。

データシェアサービスを利用するときは家族単位、または契約したい端末をまとめて契約するようにしましょう。

フィルタリングサービスがあるのか

未成年の家族がいる場合には、フィルタリングサービスの利用も検討しましょう。

フィルタリングサービスの具体的な内容

  • ウェブサイトのアクセス制限
  • アプリのフィルタリング
  • 利用時間の制限
  • 位置情報の確認
  • SNSの利用動向チェック
  • キーワードの通知

格安SIMによって、導入されているフィルタリングサービスの内容や費用が異なります。無料でフィルタリングサービスを提供している格安SIMもあるため、購入前に確認しておくとよいでしょう。

青少年インターネット環境整備法の改正により、平成30年2月1日以降に契約したスマホにはフィルタリング有効化措置が義務づけられ※1ています。

※1 青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律(平成二十年法律第七十九号)第15条 携帯電話インターネット接続役務提供事業者の青少年有害情報フィルタリングサービスの提供義務

引用:総務省発表資料

平成30年1月までに契約したスマートフォンの無線LAN通信には、フィルタリングがかからない場合がありますので、契約先の事業者に確認し、無線LAN対策を行うようにしましょう。

アプリやゲーム機のフィルタリング制限も有効です。

家族割引があるおすすめ格安SIM

家族割引のあるおすすめ格安SIMの料金や割引、提供しているサービスの違いを解説します。

格安SIM名 ワイモバイル y.u mobile mineo BIGLOBEモバイル
月額料金 S(3GB):2,178円(税込)
M(15GB):3,278円(税込)
L(25GB):4,158円(税込)
シングル(5GB):1,639円(税込)
シェア(20GB):3,278円(税込)
1GB:1,298円(税込)
5GB:1,518円(税込)
10GB:1,958円(税込)
20GB:2,178円(税込)
1GB:1,078円(税込)
3GB:1,320円(税込)
6GB:1,870円(税込)
12GB:3,740円(税込)
20GB:5,720円(税込)
30GB:8,195円(税込)
家族割引の内容 2回線目以降は毎月1,188円(税込)割引 2回線目まで追加料金なし
3回線目以降は追加料金1,100円(税込)で利用可能
各回線の基本料金が55円(税込)割引 2回線目以降は毎月220円(税込)割引
データシェア
最大4回線まで

最大4回線まで

最大10回線まで

最大5回線まで
フィルタリングサービス
無料

月額330円(税込)
新規申し込み時に同時申し込みで利用開始月は無料

月額385円(税込)
初回限定2ヵ月無料

月額220円(税込)
申し込み月は無料

表に記載してあるプランは、すべて電話とデータ通信がセットになった音声通話SIMプランです。

記載してあるデータシェアの最大回線数は親回線も含みます。

ワイモバイル

ワイモバイル 出典:ワイモバイル

ワイモバイルのおすすめポイント

  • 家族割引で2回線目以降からは毎月最大1,188円(税込)の割引
  • Yahoo!プレミアム特典が使える

ワイモバイルの場合、家族割引を利用すると2回線目以降からは基本料金が毎月最大1,188円(税込)割り引かれます。9回線分まで家族割引を利用できるため、合計で毎月最大10,692円(税込)分の節約も可能です。

またワイモバイル利用者は、Yahoo!プレミアム特典を追加料金なしで利用できます。「Yahoo!かんたんバックアップ」や「お買いものあんしん補償」などのサービスが利用可能です。

Yahoo!プレミアム特典を利用すれば、バックアップする際にデータ容量を気にする必要がなくなったり、ヤフオクやヤフーショッピングでのトラブルに金銭面での補償を受けられたりします。

家族割引を適用できるのが2回線目からのため、1回線目は通常価格分の基本料金を支払います。

プラン名 シンプルS シンプルM シンプルL
データ通信容量 3GB 15GB 25GB
月額料金(税込) 2,178円 3,278円 4,158円
割引後
月額料金(税込)(※)
990円 2,090円 2,970円
速度制限時の
通信速度
最大300Kbps 最大1Mbps 最大1Mbps

※家族割引サービス適用時

【ワイモバイル公式】詳細はこちら

mineo

mineo 出典:mineo

mineoはマルチキャリア対応しています。ドコモ・au・ソフトバンクの中から好きな回線を選択可能です。

mineoのおすすめポイント

  • 5回線まで基本料金が55円(税込)ずつ割引
  • 家族以外の人ともデータを分け合える

mineoでは、複数回線割引または家族割引によって最大5回線まで基本料金から毎月55円(税込)割り引かれます。1回線目から割引を受けられるため、合計で毎月最大275円(税込)節約可能です。

ほかにも、家族とデータ容量を分け合えるパケットシェア以外に、余ったパケットをプレゼントできる「パケットギフト」や「フリータンク」などのサービスもあります。

パケットギフトは、余ったデータ容量を特定のmineoユーザーにプレゼントできるサービスです。10MBからギフトとして渡せます。

フリータンクはmineoユーザー同士でデータ容量を分け合えるサービスです。「データ容量が余ったときはフリータンクに入れる」、「使い過ぎてしまったときはフリータンクから引き出す」といった使い方ができます。

データ容量
(税込)
デュアルタイプ
(音声通話+データ通信)
シングルタイプ
(データ通信のみ)
1GB 1,298円 880円
5GB 1,518円 1,265円
10GB 1,958円 1,705円
20GB 2,178円 1,925円

mineoは、ほかの格安SIMと比べても20GBプランの基本料金が安いです。

【mineo公式】詳細はこちら

BIGLOBEモバイル

BIGLOBEモバイルのおすすめポイント

  • 2回線目以降は家族割引で毎月220円(税込)安く利用できる
  • 通話オプションが選べる

BIGLOBEモバイルでは、家族割引によって基本料金が毎月220円(税込)割り引かれます。最大4回線まで家族割引を適用できるため、合計で毎月最大880円(税込)の節約が可能です。

また、BIGLOBEモバイルは、豊富な通話オプションを提供しています。

「3分かけ放題」や「10分かけ放題」といった短時間のかけ放題プランと、「通話パック60」や「通話パック90」など長時間のパック制の4種類です。

電話の回数が多い場合はかけ放題プラン、長時間通話する機会がある場合にはパック制プランの利用を検討しましょう。

(税込) 音声SIM データSIM
- SMSあり SMSなし
1GB 1,078円 - -
3GB 1,320円 1,122円 990円
6GB 1,870円 1,727円 1,595円
12GB 3,740円 3,102円 2,970円
20GB 5,720円 5,082円 4,950円
30GB 8,195円 7,557円 7,425円

BIGLOBEモバイルの場合、最初の1年間は基本料金が安く設定されています。

【BIGLOBEモバイル】詳細はこちら

y.u mobile

出典:y.uモバイル

y.u mobileのおすすめポイント

  • 2人までなら追加料金なしでデータシェアできる
  • 永久不滅ギガあり

y.u mobileのシェアプランは最大4人までとシェアでき、2人目までは追加料金がかかりません

またy.u mobileでは、永久不滅ギガサービスを提供しています。毎月のギガはもちろんデータチャージしたギガも有効期限なしで繰り越しが可能です。ギガのストック上限は100GBです。

プラン シングル シングル U-NEXT シェア U-NEXT
データ容量 5GB 10GB 20GB
月額料金
(音声通話SIM)
1,070円(税込) 2,970円(税込) 4,170円(税込)
月額料金
(データSIM)
800円(税込) 3,950円(税込)

データシェアサービスを利用できるのはシェアプランのみです。

【y.u mobile公式】詳細はこちら

y.u mobileでは、中古iPhoneを販売しています。以下の記事でy.u mobileでのリユースiPhoneの販売について紹介しています。 中古iPhoneをy.u mobileにて購入を検討したい方は、参考にしましょう。

家族割引なしでも家族におすすめの格安SIM

データシェアサービスを提供をしている格安SIMの場合、家族割引がなくとも家族単位での契約にメリットがあります。中でもおすすめな格安SIMはイオンモバイルとIIJmioです。

IIJmio

出典:IIJmio

IIJmioのおすすめポイント

  • 別回線同士でもデータシェアできる
  • ファミリー通話割引あり

IIJmioはプラン選択の自由度が高い格安SIMです。SIMに関しては、音声通話機能付きやSMS機能付き、データ通信のみ、eSIMの4種類から選べます。

回線にいたっては、ドコモとauのどちらも選べるマルチキャリア対応です。

IIJmioのデータシェア機能は違う回線同士でも利用できます。家族で同じ回線にあわせる必要はありません。

IIJmioにはファミリー通話割引があり、家族同士の通話は自動的に20%割り引かれます。誰とでも通話量が50%オフになる「みおふぉんダイアル」と組み合わせれば、家族間の通話料金を最大60%節約可能です。

(税込) 音声SIM SMS専用SIM データSIM eSIM
(データ専用)
2GB 850円 820円 740円 440円
4GB 990円 970円 900円 660円
8GB 1,500円 1,470円 1,400円 1,100円
15GB 1,800円 1,780円 1,730円 1,430円
20GB 2,000円 1,980円 1,950円 1,650円

【IIJmio公式】詳細はこちら

イオンモバイル

イオンモバイルのおすすめポイント

  • 豊富な料金プラン
  • 余ったデータ容量は翌月末まで繰り越し可能

イオンモバイルは1つの契約で最大5回線までシェア音声プランの利用が可能です。

シェア音声プランだけでも、データ容量に応じたプランが豊富に用意されています。4GBから10GBまでは1GBごとにプランを選択可能です。

10GBまではデータ容量が1GB増えるごとに基本料金が110円(税込)追加されます。

また余ったデータ容量は翌月末まで繰り越しが可能です。データシェアサービスを活用すれば、前月に余ったデータ容量含めて家族で共有するといった使い方もできます。

データシェアによる追加回線の費用は、音声通話機能付きSIMだと1枚当たり月額440円(税込)です。新たに回線を契約するよりも安い費用で利用できます。

(税込) 音声プラン シェア音声プラン データプラン
500MB 803円 - -
1GB 858円 1,188円 528円
2GB 968円 1,298円 748円
3GB 1,078円 1,408円 858円
4GB 1,188円 1,518円 968円
5GB 1,298円 1,628円 1,078円
6GB 1,408円 1,738円 1,188円
7GB 1,518円 1,848円 1,298円
8GB 1,628円 1,958円 1,408円
9GB 1,738円 2,068円 1,518円
10GB 1,848円 2,178円 1,628円
20GB 1,958円 2,288円 1,738円
30GB 3,058円 3,388円 2,838円
40GB 4,158円 4,488円 3,938円
50GB 5,258円 5,588 円 5,038円

シェア音声プランだけでも13種類以上あり、ほかにも音声プランやデータプランなどが用意されています。

【イオンモバイル公式】詳細はこちら

家族で格安SIMに乗り換える際の注意点

契約してから後悔しないためにも、家族で格安SIMに乗り換える際の注意点を確認しておくことは大切です。

割引プランが限定されるケース、乗り換えにかかる手間や時間について解説します。

割引適用プランが限定される場合がある

格安SIMによっては、家族割引を適用できる料金プランが限定されているケースもあります。希望のプランだと家族割引を利用できないケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

もし希望のプランで家族割引が利用できない場合でも、料金シミュレーションがおすすめです。大手キャリアからの乗り換えであれば、家族割引がなくともスマホ代を節約できる可能性は大いにあります。

家族全員の乗り換えは手間と時間がかかる

格安SIMによっては家族全員で乗り換える場合、契約前に支払い名義や利用名義を統一しなければなりません。場合によっては転出元で名義を統一する必要もあります。

名義変更に時間がかかる場合もあるため、乗り換えを決めたら早めに手続きをすませましょう。

ほかにも家族での契約では、主回線の契約が終わってからでないと子回線の契約ができないケースもあります。場合によっては乗り換えに半日以上かかるため、時間に余裕を持って契約しに行きましょう。

家族で格安SIMに乗り換えてお得に利用しよう

家族で格安SIMに乗り換えると、大手キャリアを利用し続けるよりも毎月のスマホ代を節約できるでしょう。もともとの基本料金が安い上に家族割引が利用できるケースもあるからです。

またデータシェアサービスを提供している格安SIMもあるため、家族間でデータ容量を無駄なく活用できます。もしデータ容量が余ってしまっても、多くの場合は翌月に繰り越して利用可能です。

家族で格安SIMに乗り換えて、お得にスマホを利用しましょう。

公開日時 : 2022年01月10日

渡辺結 ― ライター
渡辺結 ― ライター

紙媒体の編集を経て、フリーのライターに。インフルエンサーでもなければ才能でもないですが、コツコツと地道に書いてます。年内にタイに移住する予定で、タイ語を猛勉強中。